朱に交われば の商品レビュー
「江戸彩り見立て帖」シリーズ2作目。 お江戸のカラーコーディネーターの仕事ぶりは? 貧乏長屋に住むお彩は、摺師の父の仕事を見て育ち、錦絵が大好き。 ひょんなことからお彩の才を見出した京男・右近の正体は、呉服の大店・塚田屋の三男坊だった。 店の主人・刈安はその異母兄で遊び人、口が...
「江戸彩り見立て帖」シリーズ2作目。 お江戸のカラーコーディネーターの仕事ぶりは? 貧乏長屋に住むお彩は、摺師の父の仕事を見て育ち、錦絵が大好き。 ひょんなことからお彩の才を見出した京男・右近の正体は、呉服の大店・塚田屋の三男坊だった。 店の主人・刈安はその異母兄で遊び人、口が悪く、引き合わされたお彩を意地悪く問い詰める。 何が出来るという自信も元からないのに、店の番頭はお彩を睨みつけてくるし、何かと気を遣うのでした。 右近は妾腹で跡取りでもなんでもないのだが、実質的には店を切りまわしている様子。 本音のわからぬ笑顔でのらりくらりと語る右近の言うことは素直に信用できないお彩だが、酒浸りだった父を立ち直らせてくれた恩もあり、一目置かないわけにはいかない。 布の専門家ではないのでその知識を補うために学び始め、次第にのめり込んでいきます。 主人の妻のお春は、若々しくおっとりしていて優しい。 もっと似合う色があるかという問題を出されたお彩の答えは。 芸者のゆかりはその名にちなんで紫の着物をよく着ているのだが、その旦那から新しい着物の見立てを頼まれ、もう紫は嫌だというゆかりの好みを探し当てられるか。 紅葉の名所で父の旧友に会い、羽織りの裏地の見立てを頼まれる。これは慈愛からの依頼だとわかるが… 右近の兄に、流行りの色を作りだすのが条件、出来なければ右近にも出て行ってもらうという無理難題を押し付けられ、乗せられて引き受けてしまったお彩。 大して気にしていない様子の右近に次第に腹が立ってきて…? ぽんぽん言うところが面白い! で、はっと気づいて急におとなしくなったりと意外に素直なとこも(笑) 肩の力が抜けた、風通しがいい感じが魅力。 楽しみなシリーズです☆
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読み始めるとすっと世界に入り込める。 お江戸カラーコーディネーターお彩さんの活躍、2巻目。 1巻目でカラーコーディネートの才能を見出され、2巻目は染め物や芝居などから色についての知識を深めようとする。 お仕事に興味を持って、成長しようとするお彩さんがかっこいい。 次も楽しみ。
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シリーズ第二弾! やっぱり面白かった! 流行りの色は作れるのか!? 気になるラスト。早く続きが読みたい!
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シリーズ第2弾、お彩と右近の掛け合いとたくさんの和の色の名前が楽しい! スマホで伝統色を見せてくれるサイトもあるので、そこでこの色はこんな感じなのねーと参考にしながら読みました。 いいところで終わったので3巻楽しみです!
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刈安兄、意地悪でぐうたらに見えるけど、よくもの知ってるし、結構いいやつかも。かたくなな番頭が彩に協力せざるを得なくさせたり、結果的に彩を救ってるのも、わかってやってる気がする。
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色の仕組みや意味など、 なかなか興味深く楽しい。 着物を着るのを楽しんでいる身としても 勉強になったり、楽しい。 だが終わりかたが随分ぷっつりで… また続編が出るんだろうが…
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東男と京女ではなく、江戸娘と京男。この二人の取り合わせがおもしろい。伝統色の名前もとてもいい。最後に出てきた色、調べてみたら実在!泉市さんも実在で、そう聞くともっと興味が湧いてきました。彼らの挑戦が楽しみだけど、恋の話にはならないのかな?キュンも切なさも全然ないみたいだけど。
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呉服屋を営む塚田屋の妾腹の三男坊、右近に 押し切られ、呉服の色見立てを始めたお彩の もとには、様々な相談が舞い込んできて…。 江戸のカラーコーディネーターとして活躍する お彩の人情物語。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本の色彩はとても多くて、きれい。 十二単の時代から襲から始まる色の合わせ。お彩の見立ては素敵だなぁ、こんな着物が来てみたいなぁと読み終わると思う。 着物が着たい!
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【“江戸のカラーコーディネーター”が難問に挑む】昨年の発売後忽ち増刷がかかった文庫オリジナル新シリーズ、待望の第2弾! お彩の活躍、そして右近の隠された素顔も明らかに……。
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