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戴天 の商品レビュー

4.1

15件のお客様レビュー

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    4

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/07/12

SL 2024.7.9-2024.7.12 玄宗皇帝、楊貴妃、安史の乱の時代、中華歴史物語。 けっこう残酷な場面も多いが、主人公はじめ主要な登場人物たちがラストに向けて収束していく過程が小気味いい。

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2024/05/19

実際にあった安史の乱をベースにした中国の歴史小説でした。 この時代は玄宗皇帝と楊貴妃しか知らなかったのですが、それでも十分に楽しめました。 最初は慣れない地名や名前に苦戦しましたが…笑 歴史の話というよりも大きな力(権力や時代の流れとか)に押しつぶされそうになりながらも、負けな...

実際にあった安史の乱をベースにした中国の歴史小説でした。 この時代は玄宗皇帝と楊貴妃しか知らなかったのですが、それでも十分に楽しめました。 最初は慣れない地名や名前に苦戦しましたが…笑 歴史の話というよりも大きな力(権力や時代の流れとか)に押しつぶされそうになりながらも、負けないぞって立ち上がり続けた人達のお話だと思います。 登場人物1人1人のストーリーがしっかりあるので、推しができるかも。 私の推しは主人公の部下の羊暗です。 後半、羊暗の語りについ涙が…。羊暗…涙 裏切られたり取り引きが次々と舞い込むのでハラハラして最後は一気読みでした。 大切なのは自分だけが勝つのではなく相手を思いやること、そしていつも胸を張って勇気を持つことということを作者の千葉さんは伝えてくれます。 千葉さんの2作目の作品ということで実は3部作らしいです。 1作目を読まなくても大丈夫でした。

Posted byブクログ

2023/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中国・唐の時代、皇帝の元で暗躍する佞臣を、それぞれの信念を持つ崔子龍さん真智さんらがそれぞれの立場で糺そうとするお話(?)。 それぞれの人物のお話が個別に展開されるも、やがて交わり、最終的にはすべてがつながっていた、という胸熱な内容でありましたな。 あの人があの人だったとか、どでかい裏切りがあったと思ったら、実は裏があったりだとか、好みの内容で楽しく読み進めることができましたな。 そこそこ厚めで長編でしたが、大変読みやすかったですな。

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2023/08/08

ダヴィンチの特集と、クロワッサン・ブックガイドから。唐の時代とか、漫画も含めてほとんど触れたことないな、と思って。中国史となると、つい三国志とか水滸伝を思い浮かべてしまうから、スケール感の点では物足りなさを覚える。一方で、魅力的な登場人物が織り成すドラマの観点で見ると、色んな感情...

ダヴィンチの特集と、クロワッサン・ブックガイドから。唐の時代とか、漫画も含めてほとんど触れたことないな、と思って。中国史となると、つい三国志とか水滸伝を思い浮かべてしまうから、スケール感の点では物足りなさを覚える。一方で、魅力的な登場人物が織り成すドラマの観点で見ると、色んな感情が揺さぶられる。

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2023/06/17

情景描写があまり多くなく、セリフを中心に展開する物語にはじめの方は置いていかれかけた ラストの流れるような展開はとても良かった

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2022/12/04

唐の末期頃の話かな。楊貴妃も出てくるのである程度史実に基づく話なんだろうけど、教科書の単語を点で覚えてるだけでイメージをもてないのがもどかしい。それぞれの主要人物が最終的に交錯してそうだったのか!という驚きもあり予定調和な気もした。宦官のなんとなくは知っていたが、ここまで生理的な...

唐の末期頃の話かな。楊貴妃も出てくるのである程度史実に基づく話なんだろうけど、教科書の単語を点で覚えてるだけでイメージをもてないのがもどかしい。それぞれの主要人物が最終的に交錯してそうだったのか!という驚きもあり予定調和な気もした。宦官のなんとなくは知っていたが、ここまで生理的な変化や実態というかその後の暮らしについて知ったのは初めてかもしれない。 また奴婢や宦官への仕打ちや処刑の描写が生々しくて人間は本来残虐な生き物なのかと感じた。 古代中国は壮大でロマンがあるなぁと感じる一方で現代中国には好印象を持てない自分がいて、昨今の日中問題の影響は少なくないと思う。

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2022/11/23

皆がそれぞれの天を戴いている。 良き作品であった。二作目とは思えない。人物もしっかりと描かれているし、張り巡らされた伏線もラストでキチンと回収されている。 安史の乱を考えると、安禄山は唐王朝に対する失望や自らの理想もあって、乱を起こしたのではないかは感じる。その辺りの本も少し...

皆がそれぞれの天を戴いている。 良き作品であった。二作目とは思えない。人物もしっかりと描かれているし、張り巡らされた伏線もラストでキチンと回収されている。 安史の乱を考えると、安禄山は唐王朝に対する失望や自らの理想もあって、乱を起こしたのではないかは感じる。その辺りの本も少し読んでみたい。

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2022/11/08

安禄山の変、玄宗皇帝の逃走などの時代、3人の幼なじみが成長して波乱万丈の戦いをする。裏切りや陰謀、そして信頼、血湧き肉躍る世界が広がる。主人公を始め魅力的な人物がずらりとそろって、黒幕悪役である宦官の辺令誠ですらそれなりの魅力があった。

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2022/09/27

中国の歴史モノ、あえて遠ざけてきたが、千葉さんではまってしまいそう。理不尽極まりない、おぞましい出だしに幾分引いたが、途中から引き込まれてしまった。「人は収められている箱の秩序を作るために、自身を箱に適した容に変えていく」国土が広いうえに、悠久の歴史。物語もスケール大きい。

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2022/07/14

唐、玄宗帝の時代。 安禄山の乱前後の話。 時代のうねりと共に、人々もうねる。 この作品での敵役は、玄宗帝に仕えた宦官の辺令誠になると思う。この人がとことん嫌な奴で、これほど非道なことをよく考えつくなあと呆れるほど。 しかしこの人もまたしんどい過去があって、酷い言動の中に凄みがある...

唐、玄宗帝の時代。 安禄山の乱前後の話。 時代のうねりと共に、人々もうねる。 この作品での敵役は、玄宗帝に仕えた宦官の辺令誠になると思う。この人がとことん嫌な奴で、これほど非道なことをよく考えつくなあと呆れるほど。 しかしこの人もまたしんどい過去があって、酷い言動の中に凄みがある。 権力やその周辺とは、英雄とは? 一面では英雄だが、他の視点でみれば、ただの掠奪者にもなる。 その辺の複雑な感覚が折り重なって、描かれる。 うーん、と唸って読み進めていくと、不意にとても単純な人助けの場面が現れて、ころっと強い感動を覚えた。 作品の半ばまでが少し読みにくかったが、人々の関連性がわかってきてからは、怒涛のように動く事態に流されてどんどん読み進めてしまった。 結果…。 感動をありがとう! 途中まで読んで挫折するのはとてももったいないので、がんばって最後まで読むべき。 「わたくしはあなたと一緒に走れます」 この言葉と、それを発する人物が、たまらなくかっこいい。 義侠心とはこういうことか、などと感じ入った。

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