言葉の獣(1) の商品レビュー
連載から追いかけていたけど、念願の単行本化。物理的に手元に置くことができて嬉しい。 内容も物凄く好み。幻想的なのに現実から飛躍しすぎていない「言葉の獣」たちのデザインが好きだし、言葉とそれから受け取るものをテーマにしている点も良い。 最初にきちんと作品としての(そして彼女た...
連載から追いかけていたけど、念願の単行本化。物理的に手元に置くことができて嬉しい。 内容も物凄く好み。幻想的なのに現実から飛躍しすぎていない「言葉の獣」たちのデザインが好きだし、言葉とそれから受け取るものをテーマにしている点も良い。 最初にきちんと作品としての(そして彼女たち自身の)指針を提示し、互いのキャラクター性に少しずつ踏み込んでいきながら、最後には気になる引きも用意されていて、構成としても素晴らしい。
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言葉を「獣」の姿で見ることのできる(さらにそのイメージを他人と共有できる)女子高生が、詩や言葉に強い関心を持つクラスメートと出会い、「この世で一番美しい言葉の獣」を探すという話。 「言葉の獣」や獣が存在する「生息地」が(「映像研には手を出すな!」的な)イマジネーションの世界ではな...
言葉を「獣」の姿で見ることのできる(さらにそのイメージを他人と共有できる)女子高生が、詩や言葉に強い関心を持つクラスメートと出会い、「この世で一番美しい言葉の獣」を探すという話。 「言葉の獣」や獣が存在する「生息地」が(「映像研には手を出すな!」的な)イマジネーションの世界ではなさそうで、その存在そのものがこの物語の鍵となるのだろうか? ここまでファンタジーでなくとも良いのではないか?(「言葉の獣」が実在するようなファンタジー的要素は逆に「言葉」や「詩」の持つ力を弱めてしまうのではないか?)という危惧も感じるが、それが杞憂かどうかはこの先の展開しだいだろうか。 トーチWEBで連載中とのことだで、帯にはその旨の記載があるが本自体には何処にも掲載媒体の記載がない(初出年月の記載はあるにも関わらず)のが気になる。漫画って未だにこういう書誌的な情報を軽んじる傾向があるよなぁ。
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アート系の人に刺さるとは思うけど、ものごとの本質を求めるひと全般におすすめ。 薬研のもやもやした気持ちをそのままにしない姿勢とか、言葉の獣についての東雲の上からっぽい話し方とか、東雲の無自覚な傲慢さをあっさり傲慢だと伝える薬研との関係とか。 続きが楽しみ。
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