宙ごはん の商品レビュー
大人は変化に抵抗しますが、こどもはどんどん吸収し、変わっていきます。だからこそ、こどもの尊厳を損なうような刷り込みや躾などは残酷なものだなぁと感じました。
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辛い状況のなかで、それを救ってくれる 優しくて美味しい料理、作ってくれる人の愛情。 とても素敵な話で心が暖かくなりました。 ちょっと辛い部分が重すぎて最後は凹んでしまった。
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大人はなかなか変われない。 でも、時間をかけて人と関わっていくことで、少しずつ変われる、親として成長できるんだなあと感じた。
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時間の経過が人を変えていく。 謝ることが自分のためになることがある。 味はいつまでも記憶にあって、思い出を蘇らせてくれる。 人はいつまでも成長して、人と人の関係は良くも悪くも変わっていく。 悲しみを乗り越えながらもあたたかい物語だった。
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2025年 5 この物語は、あなたの人生を支えてくれる。宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さい...
2025年 5 この物語は、あなたの人生を支えてくれる。宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ タイトルは見たことあったけど 料理の話かなと思い読んでみたら とてもいい話でバレないように涙を拭いた やっちゃんいいなぁ やっちゃん的な人が私にもいたらなぁ 章が変わってすぐ知らされるやっちゃんの あの件とあの件には"え?!"と声が出た 殺人や復讐劇のない話も、たまには 読んだほうがいいなと思った
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自分で自分を可哀想と思ってしまったらそこから前へは進めないんだと宙ちゃんが教えてくれた。 人は いびつで不完全で時にみっともなくて… でも何歳になっても成長できる生き物なんだと花野さんや風海さんが教えてくれた。 作中のたくさんの涙と笑顔がとても愛おしい。心の栄養になるようなとても...
自分で自分を可哀想と思ってしまったらそこから前へは進めないんだと宙ちゃんが教えてくれた。 人は いびつで不完全で時にみっともなくて… でも何歳になっても成長できる生き物なんだと花野さんや風海さんが教えてくれた。 作中のたくさんの涙と笑顔がとても愛おしい。心の栄養になるようなとても素敵な本でした。
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町田そのこさん、どの作品も家族や人と人とのつながりのような温かいテーマのものが多く、とても好きな作家さん。作品によってダークさというか、抱える苦しみにグラデーションがあるが、今作は中間くらいの印象。それが故に、心が揺さぶられすぎて読んでいて辛すぎるということはなく、でもしっかり...
町田そのこさん、どの作品も家族や人と人とのつながりのような温かいテーマのものが多く、とても好きな作家さん。作品によってダークさというか、抱える苦しみにグラデーションがあるが、今作は中間くらいの印象。それが故に、心が揺さぶられすぎて読んでいて辛すぎるということはなく、でもしっかりと心に残り胸がいっぱいになった作品。 心に残るフレーズがたくさんあった。なにより、私自身も家族がテーマになっている本に惹かれることが多く、宙の気づきは私の気づきにもなった。 宙や花野さんや風海さん、鉄太のお姉ちゃん、マリーちゃん…、たくさんの登場人物の中で1人は自身に重なる部分や心情が見つけられるのではないだろうか。 パンケーキ、私も食べてみたいな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
食べる人のことを想って作られた美味しいごはんのパワーには人を幸せにする力があることがよくわかる話。 宙の家庭環境は側から見ると複雑で、お母さんの花野は無関心でひどい人と思ってみていたが、ページをすすむにつれていろいろなものから解放されていく様子に安堵すると同時に料理を好きなるきっかけとなったやっちゃんをはじめ、色んな人との助けあう様子と宙の成長する様子が読み進めていくうちに楽しみになっていった。 やっちゃんのような忖度なしに助けにいける優しい人には幸せでいてほしかったので飲酒運転事故の巻き込まれには悲しくなったが、加害者は許しを遺族に求めてはいけない、忘れないことというのが印象に残った。
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だんだんと盛り上がっていき、最後は手が止まりませんでした。とても温かい話です。 町田そのこ先生はやはり、主人公たちの辛い生い立ちを読者を苦しませずに読ませるのが上手いです。 老若男女楽しめる作品ですが、若い年齢層の方が読むと、人生の糧となってくれるような気がします。
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登場人物の心の移り変わりや気持ちの整理をとても丁寧に書かれていて、料理の描写が心にちょうどいい湯気がたつ。ぎょらんとは全く異なる町田さんの傑作。
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