撤退論 の商品レビュー
何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生...
何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。 最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。
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p27 カタストロフィーの前の方向転換、これが撤退学の目標である p28 大切なものを持続させるために、我々はこれまで手法からの撤退を学ぶべきなのである p30 近代システムでは、正しさは人びとの間に存在し、競争によって導出される p54 かつてないようなスケールの緊急事態...
p27 カタストロフィーの前の方向転換、これが撤退学の目標である p28 大切なものを持続させるために、我々はこれまで手法からの撤退を学ぶべきなのである p30 近代システムでは、正しさは人びとの間に存在し、競争によって導出される p54 かつてないようなスケールの緊急事態下において、ソフトランディングのようなものが存在するかも不明瞭だ。だとすれば撤退は単なる敗北的逃走であってはならない。単に逃げ出すだけでは、全滅してしまう。大金あ困難を前にして撤退することは、リーダーの迷いのない決断ととっさの判断を要請する。撤退戦は、危機を前にして怯むこと鳴く、新しい社会へのシステムチェンジを図る革命的前進でなくてはならない p132 国家や民族みたいな概念に立つんではなく、日本語からの視点に注目してみると、排他性を和らげることができるかもしれないですよね。この土地の長い歴史のなかの、様々な文化や命の重なりこそが言語だとおもんです。生まれたときには持ち得ない、他者からの贈り物だといれる。あるいは先人からの祝福だと考えてもいい。贈り物である言語や文化をシェアルする仲間が増えることは素晴らしいことです。 p134 視点を変えると将来への不安が減って、朗らかさを取り戻すことができる p149 僕がニューヨークから牛窓に移り住みたいとおもったのは、直進する文明の時間から撤退し、循環する自然の時間とともに生きたいと、無意識にせよ、身体のどこかでかんじていたからなのだと思います。 p163 人生の豊かさとは、無駄にこそあるのではないか p196 敷島の大和心をひと問わば朝日に匂う山桜花 本居宣長 p202 サンクコストが大きくならないように、適切に撤退しなければならない
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少子高齢化社会でも経済成長を続けることは、お米が足りないのにおにぎりをもっと作れって言ってるようなものなのかな。無理よね。 まず、無理を認めること。 それから、資本主義社会の外の世界があることを知り、体験し、その世界の間でバランスをとっていくことが鍵だと思った。 ・大切なこと...
少子高齢化社会でも経済成長を続けることは、お米が足りないのにおにぎりをもっと作れって言ってるようなものなのかな。無理よね。 まず、無理を認めること。 それから、資本主義社会の外の世界があることを知り、体験し、その世界の間でバランスをとっていくことが鍵だと思った。 ・大切なことを持続させるために、我々はこれまでの手法からの撤退を学ぶべきなのである。 ・社会の内と外、此岸と彼岸、文明と自然、常識と非常識などなど、二つの原理を行ったり来たりすることで、問題を「なんとなく」暫定的に解決する。これが地に足を着けることである。 ・現代における下野とは、他社のニーズを全く気にせず、とにかく徹底的に主観を認めることだと言えます。 ・僕らが生きている時間の中には、大きく分けて二つの相があります。ひとつは必ず前に進む「文明の時間」、もうひとつは循環し回帰する「自然の時間」です。猫には、循環する時間だけが流れているのです。彼らにら「進歩」の概念がない。
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内田の依頼に応じた識者たちが人口減少の日本の撤退論を語る。 それぞれある意味好き勝手に持論を書いている。 これをここでまとめても意味はなかろう。 自分の思う「撤退論」を書くことにする。 識者の意見に影響を受けつつ。 人口減少は先進国共通の現象であり、これを避ける...
内田の依頼に応じた識者たちが人口減少の日本の撤退論を語る。 それぞれある意味好き勝手に持論を書いている。 これをここでまとめても意味はなかろう。 自分の思う「撤退論」を書くことにする。 識者の意見に影響を受けつつ。 人口減少は先進国共通の現象であり、これを避けることはできない。 異次元の少子化で児童手当増額などといいながら、 扶養控除を廃止したり、社会保険料を増やそうとする政府の愚には呆れる。 彼らにこそ撤退論が必要なのだ。 高度成長時代の、人口増加時代の仕組を変えようとせずに小手先だけの政策を行う。 前例に倣うことしかできない。 更に省益優先、OBの天下り先優先で国有財産を財団法人に抱え込む。 違う仕組みが必要なのだ。1年で50万人が減る国には。 それができないのは、今の仕組のままの方が都合がいい輩が政府、財界の多数派を 占めるから。何年か何十年かは持つかもしれないが、その多数派はどんどん減る。 そして皆が貧しくなる。このままの仕組みでは。それは見えている。 だって確実に人口は減るのだから。増やすには移民しかないのに、それは拒否するのだから。 絶望しかない。 撤退論、必要だ。
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各界の著名人から内田樹氏が撤退について執筆を依頼し、まとめたもの。各専門分野からの種々の視点でどう考えているのかが分かり面白い。
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現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。 コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資...
現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。 コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければならないという。当方はまだ、サステナビリティは社会という形での対応が必要と思っている。戦争、技術進化などに対応する上で、経済を止め切ることはできないと思うため。 撤退とは、単に行くか戻るかの二者択一を意味しない。そのような二者択一を自分に迫っている世界観とは、全く異なる世界観へのパラダイムシフトを意味しているということである。 難しいと考えているシステムの転換は、現代のシステムの思考の中て考えているから。 そのためには、イメージから先に変われ。かえ?とは、目標わ着地点をへんこうすることではなく、現在流通している思考や、言葉遣いそのものを変えるということに他ならない。
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撤退論。例によって内田樹から寄稿依頼された面々が思い思いに「撤退論」を論ずる。勢い、流れで私も持論を述べたくなるが、テーマ幅広し。一人一人に割かれるページ数が少なく浅い。興味深いのだが〝好奇心のインデックス“程度の本だ。 切り口がそれぞれ。女性疫学者の三砂ちづるが、撤退の英訳w...
撤退論。例によって内田樹から寄稿依頼された面々が思い思いに「撤退論」を論ずる。勢い、流れで私も持論を述べたくなるが、テーマ幅広し。一人一人に割かれるページ数が少なく浅い。興味深いのだが〝好奇心のインデックス“程度の本だ。 切り口がそれぞれ。女性疫学者の三砂ちづるが、撤退の英訳withdrawalを、これは膣外射精という意味にもなるが、人口問題に絡めた性行為の撤退として私感を述べていた。少子化問題に対し、避妊を教育する自らへの疑問、近代化され、そもそも性行為の数が減っている事への警鐘。映画やドラマは見るもので、情報化・計画社会により、日常の起伏が減るように、恋愛や性行為がバーチャルのファンタジーに封じられ、自ら演じるものではなくなっていく。 『マニフェスト選挙を疑え』堀内勇作が示した政党名を隠して政策支持を問うた場合の結果と、自民党の政策と記して同内容の支持を問うた場合、自民党補正がかかり、支持率は政策に関係なく上昇する。民主主義からの撤退に触れた、白井聡。成田悠輔の論説を見聞きして以来、民主主義の膠着化は私の中で決定的になりつつある。成田悠輔と言えば、斎藤幸平(私の中では)。本著でも、資本主義からの撤退に軽く触れる。 想田和弘。映画監督らしい、がどんな映画かはよく知らない。本著に書かれた内容が胸打つ。 ー 直進する文明の時間に生きるのではない。猫は毎日毛づくろいして生きていく。効率よく毛づくろいするための工夫をするわけではない。循環する時間だけが流れていく。直進する文明の時間から撤退し、循環する自然の時間と共に生きていきたいと、無意識にせよ、体のどこかで感じていたからなのだ。 文明からの撤退。加速しないで欲しい、毎日の合理性や経済。意識低い系で世界全体、談合しながら滅びていければ、そこに幸福の真理が見出せないものだろうか。晴耕雨読。昨日と変わらぬ毛づくろいをしながら、日々、生きていきたいのだが。
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内田師範のお話以外あまり面白くありませんでした。面白くないのは、たぶん、書いてる人たちの表現力が頭良すぎて何がいいたいのかケムに巻かれたような気持ちになるからかもしれません。 わかりやすすぎるのも、あれだし難解すぎるのもちょっと。 正直に申し訳ございません。
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面白いのに、読みきるのに時間がかかってしまった。 総じて皆様が仰っているような、ユルい撤退を早いところ社会全体で開始したいと思うのだけど、 いったいどうすればよいのか。方向転換せずにいたら、みんなで崖から落ちることになるのに。
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資本主義的な競争では敗北した日本だが、現状はまだ物価が安くて住みやすい状況にあると思う。 経済的な敗北を敗北と思わずに、実質的な豊かさを手に入れられる社会を作れるかが課題。 私有から共有へ、共有する資産を豊かなものにしていきたい。
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