夏が破れる の商品レビュー

新庄耕(著者)

2024/09/08

エログロがすごいのと、アドレナクロムや悪魔信仰のカルトのような部分も出てきてなんだかクラクラした。色々盛り込みすぎて収集がつかなくなっている感じ。
ただ、読みながら続きがどうなるかはかなり気になった。

2024/08/18

こりゃすげえ。不登校児がやってきた沖縄のある施設で展開する悪夢が描かれているが、途中から息を殺して読んだ。
描かれている風景はどこまでも青く美しい空と海だが、そこで起きる出来事は地獄のそれ。圧倒的と言っていい。この悪夢は脳裏にしがみついて離れない。

2024/03/18

図書館借り出し。

なかなか地面士たちを超えるのが出てこないなあ。
最後に向けて政治絡みのなかなかな壮大な話になっていったかと思ったら急展開して終わった。

2023/12/08

いじめが原因で不登校になった中学生の進は、夏の二か月間を沖縄の離島の施設で過ごすことに。青春小説かと思いきやこれがなかなかのエグい展開になる。施設内では目を背けたくなるような大人たちの欲望と狂気が渦巻く。グロい描写もけっこうあるし、怖くておぞましくて早く読み終えたい一心で何とか読み切りました。グロい描写はしんそこ気持ち悪いし、後半はもう本気のホラーだった。

2023/06/18

いじめに遭い不登校になった中学生の進は、夏の二ヶ月を沖縄の離島にある「ラビットベース」で過ごすように勧められる。しかしそこでの生活は何かがおかしかった。やがて違和感は恐怖に変わり、身の危険を感じた進は逃げ出すことを試みるが……。とてつもなく嫌な雰囲気のサスペンスです。
最初から「ラビットベース」に対する地元の人の反応が怪しげなので、ろくなところでないのは分かりますが。それにしても、読み進むごとに膨れ上がってくる気味の悪さがとてつもなく嫌でした。じわじわと、しかし急激に判明してくるその正体。恐ろしさは想像以上です。
逃亡を試みてからの展開がさらに怖い。そしてこのラストも……じわりと来ますね。本当に嫌だ。爽やかさや開放感とは対極にある嫌な夏の物語です。

2023/01/06

偶然にも一気読みできる程の魅力のある本を連続で読んだ。
それがこの本と「ウェルカム•ホーム」である。

今作は悪い意味での刺激的な作品で、怖いもの見たさに読み進められた。
あとがきに著者が「当初の構想では、清涼飲料水のコマーシャルフィルムのような青春群像劇を描く予定だった」そうだ。確かに風景の描写だけはそうかもしれない。
…何がどうしてこうなった？？

2022/10/21

ただのエロ小説で終わるのかと思ったら
読みながら疑問だった事柄が
終盤にかけて一気に
サスペンスとしてまとめ上げられていた。
主人公の少年が遠くの離島に
閉じ込められなければならなかった
その本当の理由が悲しい。
それにしてもどうしたら
爽やかな青春ものを書くつもりが
こんなふうになるのか…

2022/08/11

ぞわぞわが止まらない。
無事逃げ切れてよかったものの、首謀者は身内…？
エログロ感は賛否分かれそう。
重いけれど、サクサク読めた！かなり読みやすい文体。

2022/08/06

場面を想像できる文章。つい読み進めてしまう。
しかし、個人的に内容が合わなかった。狂気的なアダルト小説？
ネット連載だったらしく、それっぽいと思った。性的描写がこと細かく書かれてるから、どちらかというと性的な場面がメインなのか？と思ってしまった。「ミステリー」とどこかに書かれていた気がするが、ミステリーを読んでいる感じはしなかった。
グロい場面も細かく描かれていて、読んでて気持ち悪さを感じた。
そんな性的描写とグロい場面もありつつ、沖縄の美しい描写もある。その差がまた気持ち悪さを感じさせるのかもしれない。その表現力はすごいと思う。
とてもじゃないが10代には薦められない。

2022/08/02

あとがきにもありましたが、新庄耕先生にしては筆の重さを感じました。全作読んでいます。本作を読んでわかったのは、自分は新庄先生の作品に「やり口」を求めていたということです。実際の出来事をヒントにした鮮やかでよく考えられたやり口を知るのが楽しいのです。グレーの世界を垣間見るのは面白いです。次回作も必ず買います。