法治の獣 の商品レビュー
2024年をハードSFで締めたので、2025年もと思っていましたが、年明けにずれ込んでしまいました なかなかうまくいかないものです というわけで日本にもこんなにワクワクさせるハードSFの担い手がいたんだと嬉しくなってしまった春暮康一さんの中編集が2026年の一冊目となりました ...
2024年をハードSFで締めたので、2025年もと思っていましたが、年明けにずれ込んでしまいました なかなかうまくいかないものです というわけで日本にもこんなにワクワクさせるハードSFの担い手がいたんだと嬉しくなってしまった春暮康一さんの中編集が2026年の一冊目となりました サイエンスの基軸となるのは生物学 生物学からアプローチするSFも面白いのよ 表題作の『法治の獣』は、その生物学に法律やイデオロギーの話をミックスさせた上に獬豸という中国の瑞獣まで登場してくるという ごちゃごちゃしてると思わせて、一本筋の通った展開 そして思ったのは、生物ピラミッドの頂点に君臨する人類ですが、その人類にも天敵が存在するってことでした もちろん言わずもがな、人類の天敵は人類 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ はい、改めまして新年明けましておめでとうございます 今年も特にふわっふわに漂って行きたいと思います 変わらずお付き合い頂ければと思います またこれまでお付き合いのなかった方たちにも楽しく交流ができれば嬉しいです そんな丙午!( ゚д゚ )クワッ!!
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※このレビューにはネタバレを含みます
異星生物を研究する人類を題材にした中篇3つを収録した作品。 特に、「主観者」と「方舟は荒野をわたる」では、ファーストコンタクトもののSFでありながらも、解説にあるように「異星生物と交流する話ではない」点が、他のファーストコンタクト作品とは一味違ったテイストになっており、印象深かった。
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好奇心と自制心をどうやって折り合わせるか。私は終始どこか緊張しながら、もっともっと、と知的興奮を欲して読み進めていたので、前者を取る人間なのだなと思う。 人類が宇宙に何かを、未知を求め、、ではなく与えることも考えられる時代を見てみたい。
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久々のSF。初読み作家さん。 ファーストコンタクトものということで読んだんだけれど、そもそも地球外生命、いえ地球外の環境にコンタクトを取ること、干渉することの善悪を問われるような内容だった。 収録されている三篇のうち、最後の「方舟は荒野を渡る」が一番好きかな。まだ希望がある気...
久々のSF。初読み作家さん。 ファーストコンタクトものということで読んだんだけれど、そもそも地球外生命、いえ地球外の環境にコンタクトを取ること、干渉することの善悪を問われるような内容だった。 収録されている三篇のうち、最後の「方舟は荒野を渡る」が一番好きかな。まだ希望がある気がする終わり方で、前二篇との繋がりきちんとあって連作中編なんだなーと分かる感じがいい。 割と翻訳ものっぽさを意識している文体なのかな?と感じた。この辺は読む人の好みだと思うけれど私は割と好きな文体でしたよ。 少しネタバレ。 「方舟は荒野を渡る」の大きな知的生命の中に小さな知的生命が息づいているという構造が好きだったし、この物語は意外な展開が続いていくので惹きつけられた。 どのお話もプロジェクトの黒幕の影が見えるような描写があって、宇宙開発ってけっきょく政治よね、と思うなどしました。 久々にガッツリSFを読めて、頭の体操になってよかった!
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人間以外の知性とのファーストコンタクトを描いた3作が収録されている。知性の定義とはなんなのか?それに対して人類はコミュニケーション可能なのか?。人間以外のスケールの全く異なる知性の姿を描くことで人間の知性の枠組みの輪郭をそこに見た。
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「一億年のテレスコープ」で衝撃受けて、遡って3中篇からなるこちらを。3作品とも太陽系外に居場所を求め調査に乗り出した地球人が、生命に遭遇したそれぞれのケースを描いている。この作品でも驚かされるのは、作者の発想で、思いもよらなかった視点を得て、なんだけ得した気分になれた。
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中編3編収録。それぞれ時間も空間も登場人物も異なる話だけど、共通の世界線での出来事。また違うストーリーも追っかけていきたい。
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春暮康一「法治の獣」読了。中編SFの3作品ともに地球外生命へのコンタクトものだが、よくあるアイディアとは全く異なり圧倒された。特に、”主観者“では、人類が探査をしたきっかけが意図せず彼らを滅亡へ追いやるのは斬新で、まるで豪州の入植者が持ち込んだ動物が固有種を駆逐した事を彷彿とさせ...
春暮康一「法治の獣」読了。中編SFの3作品ともに地球外生命へのコンタクトものだが、よくあるアイディアとは全く異なり圧倒された。特に、”主観者“では、人類が探査をしたきっかけが意図せず彼らを滅亡へ追いやるのは斬新で、まるで豪州の入植者が持ち込んだ動物が固有種を駆逐した事を彷彿とさせた。
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中編3篇からなる。どれも異星の生物とのコンタクトをテーマとしており、筆者の並はずれたアイデアによるファーストコンタクト事例集としておもしろい。中でもシンプルながら新鮮な展開がある「主観者」がよかった。「法治の獣」もアイデアはおもしろいが、設定が混み入りすぎた感があった。「方舟は荒...
中編3篇からなる。どれも異星の生物とのコンタクトをテーマとしており、筆者の並はずれたアイデアによるファーストコンタクト事例集としておもしろい。中でもシンプルながら新鮮な展開がある「主観者」がよかった。「法治の獣」もアイデアはおもしろいが、設定が混み入りすぎた感があった。「方舟は荒野をわたる」は、方舟の設定はメチャクチャ好みだったのだが、ミズグモ以降の展開がちょっとご都合主義的だったな。終盤の地球人の在り方の考察はワクワクした。ほかの系外進出シリーズも読んでみたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
これは純文学では。。。?とくに【主観者】 国語の教科書にでてきそう。 この本の収録作は3つとも共通の世界が舞台になっていて、人類は太陽系外に生命や知性の存在を求め、たまには移住先を求めて、各地に調査の手を伸ばしている。 とはいうものの、探索にあたってのモラルと言うか考え方はいろいろあって、基本的に客観者として他の生態系に大きく影響を与えないというのが大前提となっている。(今の考え方と近い) しかし、人間は好奇心に抗えず、そんな前提を無視して度々問題を起こしてきている。そんなどうしようもない人間について3章では "私達は与えるものも持たずに何かを見つけては、与える代わりに奪っていくんだ。望むものも、望まないものも" といっており"私達は宇宙に、何を与えられるだろうか…"と自問からの"私達は宇宙に交流を与えられる"で自答している。 全体的にまとまってるなぁ〜と思いました。 軽い純文学認定を勝手にしました。
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