彼女たちの場合は(上) の商品レビュー
いつのまにか彼女たちと一緒に旅している自分がいました。 旅の日常と彼女たちの心の声がリアルで心地良い。 難しいことは考えずに旅気分でのんびり読める一冊。
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ロード・ノベル。旅って何だろう。 アメリカの色んな町の描写が美しい。いつもどおりとても静かな筆致。やっぱりnashvilleがいいなあ。 セントルイスの「西部の入り口」アーチは見てみたい。 NY~東部は寒いのだ、すごく。温度のわかる小説は良い小説だと思う。もちろん匂いも。 礼那ち...
ロード・ノベル。旅って何だろう。 アメリカの色んな町の描写が美しい。いつもどおりとても静かな筆致。やっぱりnashvilleがいいなあ。 セントルイスの「西部の入り口」アーチは見てみたい。 NY~東部は寒いのだ、すごく。温度のわかる小説は良い小説だと思う。もちろん匂いも。 礼那ちゃんの父はしょーもないのに礼那ちゃんはいい子。
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たくさんページを割かれる怜那と逸佳の描写より、 時々挟み込まれる理生那と潤の描写にヒヤヒヤした。 こどもたちは可愛い。 思春期の揺れや夫婦の歪みが旅の不安定さと合わさって、 根がないようなとてもゆらゆらした気持ちになった。
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14歳の礼那と、従姉の17歳の逸佳は、「これは家出ではないので心配しないでね。」という書き置きを残して旅に出た。 ここはアメリカ東部ニューヨーク。 すでに新学期が始まった10月に、バスでボストンへ向かう2人。 読書家の礼那は、『ホテル・ニュー・ハンプシャー』に出てくる熊の名前「...
14歳の礼那と、従姉の17歳の逸佳は、「これは家出ではないので心配しないでね。」という書き置きを残して旅に出た。 ここはアメリカ東部ニューヨーク。 すでに新学期が始まった10月に、バスでボストンへ向かう2人。 読書家の礼那は、『ホテル・ニュー・ハンプシャー』に出てくる熊の名前「ステイト・オ・メイン!」と叫びます。(彼女の中では“了解”という意味。) そして、布の袋からノートを出して、日記のようなものを書いています。 とても素直で可愛らしい…。 逸佳は、バスで出会った編み物男に思いを寄せていたり…。 海辺でバドミントンに夢中になったり…。 ヒッチハイクやバスや鉄道で続いていく二人だけのロードノベル。 ハラハラドキドキの連続です。 自転車に惹かれたおばあさんを助けて、シカゴに行く予定がとんだ事態に巻き込まれ、おまけに親たちにクレジットカードを止められてしまい、この先旅はどうなるのか。 江國さんの、まるで翻訳されたような文章がとても素敵です。
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14歳と17歳いとこ同士。二人の女の子はアメリカを見る旅に出るロードノベル。 心配する親とは裏腹に旅を楽しむ二人。時に危ない人にも出会うのだが、たいていは善良な人々。 頼りのクレジットカードを止められてしまい、年齢を偽ってアルバイトを始めるまでが上巻。
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あぁー あぶなっかしい。14歳と17歳ですって⁉️ なにが起こってしまうの?と読み進めていけました。 私の大好きな作家の江國さん。どんなロードノベルになるのかしら? ドキドキしながら、怜那と逸佳と一緒に旅していきます。 行ったことのないアメリカ地を、観光地ではない普段のアメリカの...
あぁー あぶなっかしい。14歳と17歳ですって⁉️ なにが起こってしまうの?と読み進めていけました。 私の大好きな作家の江國さん。どんなロードノベルになるのかしら? ドキドキしながら、怜那と逸佳と一緒に旅していきます。 行ったことのないアメリカ地を、観光地ではない普段のアメリカの街を見たような気がしました。 こんな旅をしてみたいです。
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姉妹と一緒に旅してる気分。 れーな可愛いんだろうなぁ。 本当だったらめちゃくちゃ危なっかしい出来事で、 れーなの親の反応は間違ってないんだけど、 この本の中では彼らだけが浮いてる。
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このサイトで紹介されていた。 アメリカに住む10代のいとこ同士の2人の女の子が、親に黙ってアメリカ国内の旅に出て、そこでいろんな人に出会ったり経験をしたりしていくという話。 2人とは言え、やはり10代の女の子だけというのは危険だと思うが、取り返しがつかない危ない目には遭わない...
このサイトで紹介されていた。 アメリカに住む10代のいとこ同士の2人の女の子が、親に黙ってアメリカ国内の旅に出て、そこでいろんな人に出会ったり経験をしたりしていくという話。 2人とは言え、やはり10代の女の子だけというのは危険だと思うが、取り返しがつかない危ない目には遭わないし、思いがけないことがあっても解決し、現地の人と交流し道が開けていくところはうまく行き過ぎかなと思う。 とは言え、とても貴重な経験ができているし、後から振り返って忘れられない旅になることは間違いなく、今後の人生にも大きな影響を与えることだろう。10代なら無限の未来があったなあとうらやましくなる。
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最初はなんか気怠いストーリーだなぁ…上下巻あるけど、途中で飽きそうと思いましたが、中盤からどっぷり江國ワールドにハマりました! すごい事件とか起こるわけじゃないし、あり得ない設定なんだけど、惹かれてしまう。 このふたりのその後のお話も読みたいなぁーと思いました。
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両親についてアメリカニューヨークに来ている礼那(14歳)と、一緒に住んでいる従姉の逸佳(17歳)が、置き手紙を置いて、二人でほぼあてのない旅に出かけるというストーリー。 旅の中で色々な出来事に出合うが大事には至らない。 世間知らずの中2と高2の女の子が、ヒッチハイクで旅をすると...
両親についてアメリカニューヨークに来ている礼那(14歳)と、一緒に住んでいる従姉の逸佳(17歳)が、置き手紙を置いて、二人でほぼあてのない旅に出かけるというストーリー。 旅の中で色々な出来事に出合うが大事には至らない。 世間知らずの中2と高2の女の子が、ヒッチハイクで旅をするとか、一方親のクレジットカードが利用できるとか(途中で止められてしまうが)や、それなりの銀行預金を持っているって、普通ないんじゃないの? そのためエンパシーが湧かないが、出てくる地名にアメリカの情景や香りを感じることができる。
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