危機の外交 岡本行夫自伝 の商品レビュー
まるでドラマ。ドキドキしながら読んだ。 武器三原則や憲法のことを、国防や国際関係で評価を得なければならない外交官が感覚値としてどう捉えているのかよくわかった。テレビでは反対論ばかりだけど、こういう外交官側の生の声も聞けると面白いのになと。
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若者の官僚離れをよく聞くようになった。それでも日本のために我が身を削って働いている官僚たちがいる事を信じる。 残念ながら亡くなった岡本さんも日本のために人生を捧げた。 マスコミの報道だけでは知り得なかった情報も多くあった。
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コロナ禍で亡くなった元外交官で、退官後も首相補佐官など各分野で活躍された岡本行夫氏の自伝。 外交の裏話など驚かされた。
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まったくもって惜しい人を亡くした。 自伝。 真剣に日本の将来を憂い、考えていた人。 イラクで相棒だった外交官の死は岡本氏は本当にショックだったことがうかがい知れる。 ウクライナ問題、緊張する米中関係、中国、北朝鮮、ロシアと非友好国に囲まれた日本の革新的な問題や改善すべきこ...
まったくもって惜しい人を亡くした。 自伝。 真剣に日本の将来を憂い、考えていた人。 イラクで相棒だった外交官の死は岡本氏は本当にショックだったことがうかがい知れる。 ウクライナ問題、緊張する米中関係、中国、北朝鮮、ロシアと非友好国に囲まれた日本の革新的な問題や改善すべきことがあぶりだされる。 本書を読むと、憲法9条があれば日本は平和でいられると信じているお花畑政党がつくづく思考停止に陥っていることがよくわかる。 沖縄の革新政党も沖縄を食い物にして自分たちが肥えていることもわかる。
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日本政府自民党の事なかれ外交、野党の何でも反対への配慮や平和ボケの国民感情を是正しようとしない政治家、官僚、マスコミ。 まあこれはもう衰退するしかないよ。 遅ればせながら防衛費増の話が出ているけど、もはや手遅れ感が半端ない。 それを嘆いても仕方なく、個人としてどう生きて行くかを模索していくしかない。 作品紹介・あらすじ 外交の最前線に立ち続けた「日米同盟の巨人」が死の直前まで書き継いだ驚愕の手記。コロナ禍で命を落とした不世出の外交官は、秘録と呼ぶべき経験と日本の課題、そして真の脅威についてつぶさに書き遺していた。世界を巻き込んだ湾岸戦争、イラク戦争における外交の舞台裏。幻の普天間基地移設プラン――外務官僚の枠を超え、難題の真っ只中に自ら飛び込み続けた「特命外交官」による圧巻のノンフィクション。
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「外交」という視点から見た戦後日本史である。湾岸危機、沖縄問題、イラク戦争等、失敗をきちんと整理して論じているところが一番の美点。そこに失敗の要因として出てくるのが、官僚主義と世界状況の認識不足というのが。逆に、ほっとさせるのが、きちんと汗をかいている奥さんのような人材の活躍。 それにしても、現在のウクライナの現状に対して、日本が取るべき道は何なのか。岡本さんには、もう少し長生きしていただきたかった。 (本書で評価されている政治家は複数いるが、外交以外の分野でも素晴らしかったかという点については、読者がきちんと留保を付けておく必要があろう。)
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2020年に新型コロナウイルス感染により、急逝した岡本行夫の自伝。 長く、外交交渉に携わり、世界の中の日本を見てきた著者の言葉は重い。 政治的な会議、交渉等は我々は報道を通して結果しか知ることができないが、その場に立ち合い、海外の要人たちや政治家とのやりとりを間近で見てきた著者に...
2020年に新型コロナウイルス感染により、急逝した岡本行夫の自伝。 長く、外交交渉に携わり、世界の中の日本を見てきた著者の言葉は重い。 政治的な会議、交渉等は我々は報道を通して結果しか知ることができないが、その場に立ち合い、海外の要人たちや政治家とのやりとりを間近で見てきた著者による裏話や要人の素顔も垣間見られる。 第一章で描かれる自身の父母の歴史は興味深い。まるで壮大な小説か、映画の内容のようで面白い。実際にそのような人生をご両親が過ごされてきたことに驚かされる。良くも悪くも第二次世界大戦がもたらしたものだろう。 終章に外交を通して自身が体験したこと、また今の世界情勢を俯瞰して、これからの日本の対外対策を述べているが、これは2020年の時点のことだ。もし存命で今の時点の世界を見たとき、著者はなんと言うだろう。
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日米関係の舞台裏を知ることができた。 外交官としての覚悟、見習いたい。 今後の日本の在り方、対米、対中、対韓それぞれの立ち位置を主体的に考えるべき 安全保障、ウクライナでも明らかの様に自分の国は自分で守るしかない。
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日本人「必読の書」です。岡本氏は、この本で命を縮めたのではないかと思えるほどの渾身の力作。素晴らしい内容です。 1900年頃のご両親を取り巻いていた歴史からコロナで亡くなるまで、実際の外交の舞台裏を鮮明に描いています。 記憶に残る場面や洞察は数え切れませんが、まだ若い頃の岡本氏が、米国のホテルに泊まっていたシーンがあります。バブルの頂点だった頃、見知らぬ米国人が訪れ、「剣道で言えば、米国は竹刀で教えたのに、日本人は木刀で叩き返した。打たないでくれと懇願したのに日本はやめなかった。今度は米国が真剣で戦うから覚えていろ」と言われたとか。これなどは、いまの米中対立でも同様の心情が働いているのではと思いました。 また、首脳会議などでは、シェルパが事前に調整はするものの、会議の場では「基礎的な教養を欠いた首脳は議論に参加できなくなる」のだそうで、ある日本の某首相が話し出すと周囲で新聞を読み始めたとか。システムとして素養を持っている人間をリーダーにする重要性を痛感したとあります。さらに、日本が核を絶対に持てない理由を4つの側面から議論を展開していますが、その他にも一般人の考えに及ばないところがてんこ盛りです。 圧巻は、何といっても第4章の「湾岸危機」。副題は「日本の失敗、アメリカの傲慢」ですが、実際の日米省庁の動きなどを、実名をあげて見事に書き上げています。当時の政権で日本の立場はぐらつき、次章では「日本の安全保障のために必要なのは憲法改正の前に、まずきちんとした政治家なのだ」と断じています。 「日本外交とは7割がアメリカといかにつきあうかで」決まるとのことで、日米関係が主軸で書かれていますが、沖縄や中東問題や、近年の中国、北朝鮮、ロシアについても正面からこの問題を取り上げ、日本外交全般についても論じています。最後に、若者へのメッセージを書き残したかったようですが、絶筆となってしまいました。命を懸けて真摯にこの本を上梓したことについて最大の敬意を払いたいと思った1冊です。
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