ショートケーキ。 の商品レビュー

坂木司(著者)

2024/06/24

ケーキは善なるものなのだ。

中学生の頃、坂木司のひきこもり探偵シリーズがとても好きで繰り返し図書館で借りて読んでいた。
坂木司の本を読むのは中学生の時以来だ。
あの時読んだ作品と変わらない、シンプルで軽やかな人の優しさが分かる物語だった。
ショーケースの中に陳列されたケーキ達のように、善い人達が紡ぐ物語。一瞬で読めてしまった。

和菓子のアンシリーズも機会があったら読んでみたい。

2024/06/17

連作短編集
ショートケーキがつなぐ優しい世界だった
少しの勇気が、少しの見守りが、少しの気付きが、相手の心や自分の心を溶かす時もある
甘いだけじゃないちょっと酸っぱくもあるそんなお話でした

コージーコーナーのジャンボシュークリームが食べたい

2024/06/06

苺のショートケーキにまつわる短編集。

一番最初のゆかちゃんとこいちゃんのお話が2人の可愛らしさが満載で心に残った。

ショートケーキひとつにしても、人それぞれ色々な思いがあるものなんですね。
久しく食べていない苺のショートケーキ。
食べたくなりました！

2024/04/18

ショートケーキをベースにした、５編の連作短編。それぞれの登場人物がどこかで繋がっており、その人物が違った視線で語られていたりする。また、題名通り、「ショートケーキ」を絡ませ、ケーキということもあり、どの話もあたたかな内容の作品である。

2024/04/16

面白かった！
さすが坂木司！
個人的にはショートケーキに追いイチゴで「祝祭感」「お祭り感」がいいなぁと思った！
あといつも「平熱」で対応するカジモトくんが天使たちを追いかける姿をみて「わきわき」するところも好き。
銀座コージーコーナーの位置が「コンビニと高級パティスリーの中間」っていうのも納得。
「ちょっとだけ日々の何かを救ってる」、間違いない。
赤ちゃんがいると何もできない、大きくなるまでなんて待てない、わかるわぁ。。
男子の中の女子の声も、わかるわぁ。

2024/04/12

だって謝られたら、許すしかない。
その場で怒ったり泣いたりしたらもうちょっとスッキリできたような気もする。
けど、十歳の私は平静を装って｢いいよ｣とか言ってしまった。
私だってもう大人なんだし、全然平気。
そんな顔をして。

すごい悲劇なわけじゃないのに、死ぬわけでもないのに、世の中にはもっとどうしようもない状況の人もいるのに、止まらないこの感情を抱えた私は、どうしようもないほど弱くて。

子供の頃は気がつかなかったあれこれに、最近は気づいてしまう。

怒るのが世間だとしたら、どうして逆はないのかな。

たぶんーほめてくれる人もいるんだと思う。
たとえばニュースのスレッドだと、そういうリプライもついてるし。
でも、そういうのは目立たないんだよ。

実際、世の中ではインパクトの強いものの方が目立ってしまう。

強い言葉で目立てば勝ち、なんて認めたくないな。

たかが睡眠。
たかが食事。
赤ちゃん界隈の言葉でいうなら｢ねんね｣に｢ミルク｣。
当たり前で、毎日すること。
それがままならないと、人は少し心を病むのかもしれない。

2024/04/11

こちらも表紙が素敵すぎてジャケ借り（最近よくやりがち）。ショートケーキにまつわる５篇のお話が少しずつ絡み合っているタイプの、ほのぼの短編集。でも内容は甘いばかりではなくて、読了後には静かに勇気をもらえました。それにしても坂木さんの作品は食べ物の描写が上手で引き込まれます。今無性にショートケーキが食べたい（もちろんコージーコーナーの）。今週末買いに行こうかな〜

2024/03/30

全５編のショートケーキにまつわる短編集。
３つ目までは良かったけど、４つ目でちょっと失速。。
５つ目で少し盛り返したかな。

とにかく、イチゴのショートケーキが恋しくなりました。

2024/03/24

面白い。私はショートケーキよりモンブラン。本の中に出てくるイチゴを増やすのはないです。むしろイチゴ少なめ生クリーム多めがいい。前三つが良かった。

2024/03/24

ショートケーキの可愛らしさと美味しそうな表紙に惹かれて読んでみた。
ショートケーキにまつわる5つの短編集。各話が少しずつ繋がっていて、とても面白かった。
読んでいてホッとできる優しい本。
そして苺のショートケーキ食べたくなる(ﾉ≧ڡ≦)