すべての月、すべての年 ルシア・ベルリン作品集 の商品レビュー
・言葉不要。みんなで読書会したい。コピーして線ひきまくりたい。 ・他の方の感想を見ていると、物語そのものへの感想だけでなく、「文章をそのまま一字一句」引用して書かれている方が多くて、気持ちすごくわかるなと思った。 ・読んだ日の私の日記に『読んでいる時、「今私は(この小説のおか...
・言葉不要。みんなで読書会したい。コピーして線ひきまくりたい。 ・他の方の感想を見ていると、物語そのものへの感想だけでなく、「文章をそのまま一字一句」引用して書かれている方が多くて、気持ちすごくわかるなと思った。 ・読んだ日の私の日記に『読んでいる時、「今私は(この小説のおかげで)人生の焦点が合っているな」と感じた。』と書いてあって、禿同、と思った。
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待望の ルシア・ベルリンの新刊です。 最初の一編『虎にかまれて』から釘付けになりました。 前作に登場したあの西テキサス一の美女、ベラ・リンが登場します。これは群像で読んでいたけど、そんなことすっかり忘れていて、 あの『セックスアピール』のベラ・リンだわぁと楽しめました。 ラスト...
待望の ルシア・ベルリンの新刊です。 最初の一編『虎にかまれて』から釘付けになりました。 前作に登場したあの西テキサス一の美女、ベラ・リンが登場します。これは群像で読んでいたけど、そんなことすっかり忘れていて、 あの『セックスアピール』のベラ・リンだわぁと楽しめました。 ラストが暖かくてとっても良いっ。 どの短編にも通ずる、このニューメキシコとメキシコの国境あたりの空気感が魅力ですよねー。スノッブなニューヨークや西海岸の雰囲気じゃない、田舎のアメリカ。差別と偏見まみれの社会と時代がなんとも。 ルシア・ベルリンさん自身のことを書いた物もいいけど、看護婦時代に見た景色のような作品もとても面白くて。。 私は『情事』がとっても好きでした。オチがたまらなくいい! 『笑ってみせてよ』は、弁護士側と依頼者側と一人称が2つの視点で進んでいって、長編作品みたいなおもしろさがありました。 『ミヒート』も看護師側と、やってくる患者との視点で同じように描かれていたけど、あまりにも悲しくてやりきれない貧しさと無知さ、若さに目を覆いたくなりました。けど…やっぱりうまい。 先日 代官山蔦屋書店さんによる岸本佐知子さんのトークショー 「佐知子の部屋」をオンラインで拝見しました。 岸本さんが、ルシア・ベルリンの文章にはフリルがない。除湿されている。 なんていうお話をされていましたけれど、全くですね。 美しい比喩なんてほとんどない。でも情景描写にキレがあって美しいところがあるんですよね。 本当にいい作家はどんなに時間がかかっても、いつか世にでてくる。 のだそうです。 2004年にガンで亡くなるまで、ベルリンさんは知る人ぞ知る作家だった。 今、ようやく時代がその時の"知る人" のところに追いついたのですねぇ。
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『虎に噛まれて』のベラ・リンの優しさが好きだ、『友人』の助けてるつもりが好きだ、『哀しみ』の仲がいいんだか悪いんだか(いやいいんだよこれは)の姉妹の息の合い方が好きだ、『ブルーボネット』『コンチへの手紙』なども◎。 アル中やドラッグなどの、なんじゃこりゃ?なダメダメ界も出てくる...
『虎に噛まれて』のベラ・リンの優しさが好きだ、『友人』の助けてるつもりが好きだ、『哀しみ』の仲がいいんだか悪いんだか(いやいいんだよこれは)の姉妹の息の合い方が好きだ、『ブルーボネット』『コンチへの手紙』なども◎。 アル中やドラッグなどの、なんじゃこりゃ?なダメダメ界も出てくるが、総じて切れ味いいよね。
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作者。美人。苦労されたのね。こうして、今、評価されていることを作者は喜んでいるだろうか。生きている時にもっと、とは思ったけど、今、読まれているのが、いいのよねえ。 https://amzn.to/3Lhx428
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