彼岸島 48日後…(三十三) の商品レビュー

松本光司(著者)

2023/12/22

漫画喫茶で読みました。

特別区へ向かう途中のニジテレビの門で凸様凹様に遭遇、
明が正面から突入、
それ以外が横から援護の二チームに分けて攻略開始、
明が凸様凹様に苦戦して合体攻撃に潰されたかと思いきや、
義手刀を外して間一髪。
義手刀を失って劣勢の明に勝次が助っ人に入り、
凸様凹様の合体攻撃を誘発してヒー坊を二体を串刺しに、
明が二体まとめて切り裂きに。

たまに話題になる「なんて光景だ・・まるでイカれた絵画だよ」は、この巻。

コレ、また明と鮫島が とりもち で壁の上に登って、ロープか何かで他のメンバーを引き上げて特別区に上から入る、じゃダメなのかな？

正面から挑んでるのに、幾らなんでも凹様の存在を忘れるのは明はウッカリが過ぎる。

なんであんな中途半端な場所に電車が停まっていたんだろう？
「ハッ 人間のクセに列車の屋根なんかで休ませるか！！」って、よくよく考えると意味が分からない。
人間じゃ無かったら休んで良いのだろうか？それとも屋根じゃなければ休ませてくれるんだろうか？
しかも言ってるのは傍観してるモブ吸血鬼というところに『彼岸島』らしさがある。

凸様の棍棒が砕けたのは、たぶん漫画なんかでよくある一点に集中して攻撃したからなんだろうけど、何の説明もない。
「いまさらそんなこと描かなくても分かるよね？」みたいな作者と読者の信頼関係みたいなものを感じる。
でも、棍棒の受け止め方が不自然ではある。

明の、凸様の勃起の話はなんだったんだろう？
てっきり勃起が収まったところを攻撃するのかと思ったら、ヒー坊が凸様凹様を串刺しにした時も凸様の頭の勃起は収まっていないし、明もそのまま切り裂いているし。
どう考えても義手刀の刃渡りであの斬り方は無理・・・ってのは今更なので気にしない。

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明：
主人公。
戦闘において視界がぼやけるのは鉄板ネタなんだろうか。

勝次：
明の仲間。
明の助っ人として鮫島に投げられる。
ヒー坊が超強い。

ひー坊：
勝次の左腕の変異体。
超強い。

鮫島：
明の仲間。
明の助っ人として勝次を投げる。
モブ吸血鬼には強い。
察しの良さがとんでもなく、明が凸様凹様を同時に倒そうと考えていることまで言い当てる。
明は明で、何故かネズミによる凸様の頭の勃起表現を普通に使ってたりする察しの良さがある。

ネズミ：
明の仲間？
勃起した凸様の頭と濡れている凹様の頭の合体攻撃がまるで性行為・・・と、作戦中に考える。

凸様：
特別区への門を守る混血種吸血鬼。
全裸男。
フクロウの頭をしているが、嘴に見える部分は口ではなく、顎の部分にある曲線が巨大な口だった。
鮫島に「そっちが口か！！変な顔！！」とまで言われる。
頭が勃起するように丸く膨らんで硬くなり凹様との合体攻撃を行う。
勃起した頭は明の義手刀をも通さない。
棍棒を武器として使用し、その破壊力は電車をも叩き潰す。

凹様：
特別区への門を守る混血種吸血鬼。
全裸女。
何故かハイヒールを履いている。
三日月のような頭をしており、欠けている部分に巨大な口がある。
口は歯が３重構造になっており、その奥に更に本当の口があるっぽい。
そこが凸様の頭を包み込むように変化して合体攻撃を行う。
巨大なハサミを武器として使用し、その切れ味は電車をも切り裂く。

イカれた夫婦：
凸様凹様のこと。
混血種吸血鬼になれる確率自体が低いのだけど、夫婦揃って混血種吸血鬼になれたのか、混血種吸血鬼どうしが夫婦になったのかどちらなんだろう？
合体技があることから前者の可能性が高いか？

変な合体技：
凸様凹様の合体技。
凸様の丸く膨らんだ頭と凹様の三日月形の頭で挟み込んで対象を潰す技。
人間がペシャンコになる。

クソ力：
凸様の破壊力のこと。
読み方は「クソヂカラ」。

ニジテレビ：
上級地区と特別区を遮る門となっている元テレビ局。
（テレビが映るので、たぶん今も稼働している。）
元ネタはフジテレビ。