マスカレード・ゲーム の商品レビュー

東野圭吾(著者)

2024/06/29

最後はそういうことだったのかと謎が解けたところは読み応えがありました。犯罪が犯罪の連鎖になることは悲しく思いました。被害者と加害者の苦悩を考えさせられました。

2024/06/25

マスカレードホテルの続編、第四弾。
連続して起こった3つの殺人事件の被害者が、過去犯罪を犯したのに軽い刑期で出所してきた者たちだという共通点を見つけた警察。その被害者たちを憎む過去の事件の遺族らが、クリスマスイブの日にホテルコルテシア東京に集うことが判明する。次なるターゲットもわからぬまま、三度新田ら警察がホテルマンに化けて潜入捜査を行うことに…

刑事がホテルマンに化けて潜入捜査を行うという状況が特殊すぎてそう何回も続編はできなさそう…と思ってたけど、今回もなんやかんやでいつもの展開に。
新田のやり方に対立する女刑事の梓刑事、やり方は強引すぎるけど、信念を持った女性で嫌いにはなれなかった。また、ロサンゼルスから緊急で呼び戻された山岸尚美との息の合ったバディが見られて嬉しかった。この二人、恋愛描写がないのが逆に好きです。
被害者遺族の気持ちは察するに余りあって苦しかったけど、同時に優しさも感じる物語でした。誰が犯人なのか展開が読めず、最後まで飽きることなく楽しめた。
最後の新田の決断はシリーズの幕引きにはいい展開だったと思う。そういえばこのシリーズの第一弾を読んだときにそうなるんじゃないかって思ったんでした。
続編も読んでみたい気もするけど。

2024/06/23

続編ありませんかね、、、。
こんなに事件が起こるホテルは、利用したくありません、、、。でも、毎回テンポの良さや山岸さんと新田さんの駆け引き、やりとりは面白いですし、だから、続編ありませんかね、、、と。

2024/06/21

東野圭吾の世界でした。
途中、想像もついたけど、結末は…あらっ⁉️そうきたか❓って感じでした。最後のさいごに、
ほぅ～ってところに落ち着いて、面白かったです。新田さんと山岸さんのその後を知りたい方は、必見です！

2024/06/18

いやー、いつものように東野圭吾さん、一気読み。
最初は読み終わるかなーと思っていたけど、気づいたら終盤に！
このスピード感が東野圭吾さんだ。

そうかそうか、ホテルのチェックイン時に顧客情報が出るのか。
はたして私はどんな情報が載っているんだろう。
そしてホテルマン・ウーマンに、どんな風に映ってるんだろう。
40代、うろちょろする子供たちをイライラしながら注意。
化粧薄め、カジュアル。若干隠しきれない白髪あり。
疲れているか、神経質なタイプ。とか？！

早々に交換殺人か？！と思った。
ローテーション殺人の疑いありとして新田などが潜入捜査をするが、労力ほど実現性がないように感じ、捜査の方針としてはやや強引な気がした。

最後の最後、新田がまさかの辞表を出した展開には思わず声が出た。
これでシリーズ簡潔か？！はたまた？！

2024/06/10

序盤からローテーション殺人事件なのかと思わせる謎が最後に解き明かされる。 「自分の犯した罪と向き合ったかどうかが大事（p.395）」と考えていた被害者家族も最後に真実を知ることにより救われたと感じた。

2024/06/02

マスカレードシリーズ最終？
相変わらず、新田さんと山岸さんコンビのこのシリーズは、展開が早く面白い。
過去の作品が映画化されているせいで、新田さん＝木村拓哉さんが頭の中を駆け巡るのだが、不思議なことに途中から木村拓哉さんではなくなる。
どうやら、私の中での新田さんは、木村拓哉さん演じる新田さんとは違うタイプに認識されているらしい。
もう少し、刑事らしい刑事って感じかな。

怪しい人物が続々と複数出てくるのは、マスカレードシリーズの定番か。
今回も続々と出てくる。
苦手ーー！！！嫌いーーー！と思って顔を顰めた人物が2人。
1人は、金に糸目をかけない人物。
2人目は、変な正義を持っていて不当なことにも平気で手を出す人物。

結末は、かなりすっきりしない。
悲しい結末。
そして、ある被害者の行動を知り、うるっと来た。
それを知っていたら。。。と思うと悲しい。

2024/05/28

「ゲーム」から間を置かず即座に読了。警察が交換殺人の発想に至るまでの流れなど、自分の思考に近しい感じで話が進んでいく箇所が多く、するする読めた。ところが「ははあさてはヤメ検弁護士の暴走した正義感が動機だな？」などと容易に考えていたところに裏切りを喰らう。「贖罪」と言ってしまえば月並みかもしれないが、なかなか面白い動機だった。犯人の言を信じれば、被害者（加害者）の中でも冒頭の青年だけが償いの道を歩んでいたということのようで、「許し」によるカタルシスもあって読後感はよし。辞職ということはシリーズも終わりかと思いきや、まだ続けられそうな（あるいは客演などできそうな）落ちで満足。

2024/05/27

マスカレードシリーズ全4作の中で、一番好きな作品。
時に大きな社会問題ともなる被害者感情や刑罰について、改めて深く考えてみたくなった。
事件の真相が明らかになった時、とても切ない気持ちになったのは自分だけではないだろう。

2024/05/25

一気に読んだ。なんとなく犯人がわかってるようでわからない、何度もひっくり返りながら最後に繋がるのはさすがだなと思う。個人的には梓警部にすごくイライラしてしまったけど、新田＆山岸ペアがやっぱりとてもいい関係でいいなと思った