世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 の商品レビュー
メタバースはゲーマーだけに関係すること、あの重厚なVR機材を装着するのは面倒御免と、私には無関係なことだと決めつけている人(私もその1人でした)には是非とも読んでほしい一冊です。 本書ではメタバースと言えど、日常生活に関連性の高い3DCGの活用について書かれていて、とても興味深い...
メタバースはゲーマーだけに関係すること、あの重厚なVR機材を装着するのは面倒御免と、私には無関係なことだと決めつけている人(私もその1人でした)には是非とも読んでほしい一冊です。 本書ではメタバースと言えど、日常生活に関連性の高い3DCGの活用について書かれていて、とても興味深いです。 ちょっと前から私は、いずれ私たちの存在はアバター化すると考えていました。それも仮想空間ではなくリアル空間で。でも、VR機材の常時装着は厄介だから、眼球に視界を操るフィルムを貼り付けることでメタバース世界で生活することになるんじゃないかなと予想しています。多かれ少なかれ、容姿にコンプレックスを感じている人が多いから、その日の気分に応じてなりたい自分を演出できろのもいいかもしれません。 著者の場合は、将来的には脳にBMI(Brain-machine Interface)を装着することになる可能性について触れています。私たちの視界ではなく、脳自体を操るわけです。 そうなっても、アバターの誰かのことを好きになることはあるのかな、って考えます。誰かと恋に落ちたとして、メタバースによって自分は相手に完璧に見せることができるのは良いのですが、反対に隙がない相手をずっと見ているのは何だか物足りなく感じます。自分の好きな相手には、寝不足のためにできたクマや気分が落ち込んでいる表情を私にだけは見せてほしいです。もちろん、そんな表情を見たら抱きしめて、相手の温もりを感じたいですよね。
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仮想現実に価値を創り出せるのは今後需要のある能力だと思う。 筆者は自分に相当自信があるんだなって思った。 (嫌味ではなくて)
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最近、メタバースについて気になっているので読んでみた。Web3とかNFTとかはちょっと怪しいなと思う部分はあるけど、メタバースはまだ流行る可能性はあるのではないかと思う。 新しいテクノロジーは個人に浸透して3~5年遅れてようやく企業、それからさらに3~5年遅れて行政に導入される...
最近、メタバースについて気になっているので読んでみた。Web3とかNFTとかはちょっと怪しいなと思う部分はあるけど、メタバースはまだ流行る可能性はあるのではないかと思う。 新しいテクノロジーは個人に浸透して3~5年遅れてようやく企業、それからさらに3~5年遅れて行政に導入される傾向があるよう。何にせよ、メタバースがどれぐらい個人に普及するかだろうけどね。 それにしても、ニコラ・テスラって本当にすごいなと。100年以上前にスマホやインターネットを予見するようなことを言ってたのか。本当、早すぎた天才だったんだろうなと思う。 なお、コンテンツ大国である日本はメタバースと相性がいいとのこと。確かに、そこは日本の強みだよなと思う。AI開発には乗り遅れたけど、メタバースはうまく乗れたらいいんだけどね。東大がメタバース工学部というプロジェクトを始めるとかあったけど、はたしてどれぐらいの日本企業が取り組むようになるのだろうか。 ただ、何だかんだ一番の課題はVRゴーグルにたいする拒否感じゃないかなと思う。VRゴーグルずっとかぶっていたいと思わないしなぁ。電脳コイルみたいに眼鏡ぐらい手軽になったらいいけど(電脳コイルはVRというよりARだけど)。 なお、GoogleはVRや3DCGののサービスを次々と終了させているとのこと。それは知らなかったけど、GoogleはSNSサービスも次々と終了させてきたからね。ソーシャル系サービスは苦手なだけじゃないかと思う(Googleマップは3Dモードあるし)。 ほぼリアルタイムでコピーされるミラーワールドで、混雑状況が分かるようになると書いてあったけど、それって人の顔まで分かるということなのだろうか。さすがにそこまでいくと抵抗感あるような気がするけど(ストーカーされそう)。 生態系についての話が結構なページ数に渡って書かれていたのだけど、なかなか面白かった。プラットフォームを作る会社には役に立ちそう。 生態系の起点は「生産者」側にあるとのこと。自然界でも、植物(生産者)が先で、動物(消費者)があったとのことで、確かにまずは作り手がいないとなりたたないのかなと思った。 ただ、実際には消費者がいないと生産者も集まらないので、それについての解決策にも提示されてあった。④の『他の生態系に「タダ乗り」する』というのは、初期のニコニコ動画のことだろうなと思う(もともと、YouTubeの動画のうえにコメントを流すサービスだった)。その結果、この本に弱点として書いてあるように出入り禁止を食らったけど、そのタイミングで知名度は増えたからね。だから、動画配信まで手掛けることになっても、人気になったのだと思う。 参加者を惹きつける仕掛についても面白かった。ようは、ゲーミフィケーションだけど、こういう工夫が重要なのだろうなと思う(といっても、最近の自分自身は、こういう工夫をされてもやりたいと思わなくなってきてたりする)。 DeepMindが開発したAI(AlphaCode)が、競技プログラミング参加者の上位54%以内に食い込んだという話は初めて知った。そのうち、プログラマもAIに置き換わったりするんだろうな。 本題ではなかったけど、著者が育った環境は、世帯年収100万円台前半の母子家庭と書いてあって驚いた。『お金2.0』と同じ著者だけど、そこにもそんなこと書いてあっただろうか。そういう家庭環境だったから、お金の価値観が変わっていったのだろうか。
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素晴らしかったです。 『お金2.0』で述べられていた、組織の3要素や価値の分類、組織を強化する仕組み、参加者を熱中させる要素などが、生態系の特徴として一貫性を持ってまとめられ、「世界を創る」ための構成要件として筋が通されたことで理解が深まりました。 第3章のまとめと後半の第4章...
素晴らしかったです。 『お金2.0』で述べられていた、組織の3要素や価値の分類、組織を強化する仕組み、参加者を熱中させる要素などが、生態系の特徴として一貫性を持ってまとめられ、「世界を創る」ための構成要件として筋が通されたことで理解が深まりました。 第3章のまとめと後半の第4章、5章は必読。 個人的課題としては可能な限り早急に生態系を創る側の一員に回る事。 本書を通しての懸念点としては、 ・メタバースを維持、拡張するために必要な膨大な計算用エネルギーを現実的、具体的にどのように賄うか ・メタバースに没入する生活において健康をどのように維持、向上させていくか ・変化を嫌う保守層や既存権力者による反対がどの程度の期間進化を妨げるか これらに関する考察がないので非現実的な未来像になってしまってることがあります。 上記などの解決課題には、別途、自分自身が立ち向かって行かなければならないと認識しました。 未来をユートピアにするのもディストピアにするのも人間自身。 理性、道徳心、愛情、多様性の需要など、技術の進歩に振り回されないよう人間性を高めていきましょう。
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前半おもしろく、最終章、もはや意味不明。勉強と 体感を重ねて理解していくしかないのだろう。 以下、メモ ・2016Microソフト ホロレンズ=MR 複合現実 ・データの主導権をユーザーの手に戻し、非中央集権的・分散的なインターネットを実現していこうという流れ ・食...
前半おもしろく、最終章、もはや意味不明。勉強と 体感を重ねて理解していくしかないのだろう。 以下、メモ ・2016Microソフト ホロレンズ=MR 複合現実 ・データの主導権をユーザーの手に戻し、非中央集権的・分散的なインターネットを実現していこうという流れ ・食べログの進化予想。没入感の高いミラーワールドに入って、体感する→ハズレを減らす ・VRChat ・Cluster ・①実用的価値 ②感情的に価値 ③社会的価値
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意識高い系エヴァンジェリストの語るメタバース論という感じで、もう少し地に足のついた技術的な話を読みたかった。 発行人が見城徹、編集者が箕輪厚介で、納得。
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とても面白い本です。 前半はメタバースの現状と有用性を語り、 後半は現在のテクノロジーから推測する未来、 そして、最後に熱量の高いひとりの人間としてのメッセージ。 表紙の画像や帯の雰囲気から、 『イケイケのやり手ITビジネスマンの解説本』だと思ってたけど全然違います。 とて...
とても面白い本です。 前半はメタバースの現状と有用性を語り、 後半は現在のテクノロジーから推測する未来、 そして、最後に熱量の高いひとりの人間としてのメッセージ。 表紙の画像や帯の雰囲気から、 『イケイケのやり手ITビジネスマンの解説本』だと思ってたけど全然違います。 とても面白く、興味深い話が読めて、最後に背中を押して貰えるような一冊です!
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本書でメタバースにかかる住民視点、運営視点、エコシステム視点の基本的な3軸が出揃った感がある。今後メタバースが少なくとも論壇の中で急速にコモディティ化、陳腐化していく分水嶺の近くに位置する本のひとつとなるかも知れない。
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メタバースとは何か、今はタイミングが良いのか、それはなぜか、その先にどういう未来があるか。という一連の流れの一つの考えを得られる本。
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メタバースを時代やテクノロジー、さまざまな背景をもとに網羅的に記述した良書と思います。著者のWILLというか、最後は世界を作ろうとするビジョナリーの意志が重要というのはその通り。独りよがりにならず、世界にその意志を埋め込み創造していく。
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