早期退職時代のサバイバル術 の商品レビュー
本屋に並んでるのを見て、最初は躊躇。若いコンサルタントみたいな著者だし、流行りのテーマにのっているだけでは?と。立ち読みで一部分だけ見て、そうでも無さそうだと購入。結果、現在の日本の労働環境をデータに基づいた真摯な分析でひもといたとても良い本でした。 小熊英二さんの「日本社会...
本屋に並んでるのを見て、最初は躊躇。若いコンサルタントみたいな著者だし、流行りのテーマにのっているだけでは?と。立ち読みで一部分だけ見て、そうでも無さそうだと購入。結果、現在の日本の労働環境をデータに基づいた真摯な分析でひもといたとても良い本でした。 小熊英二さんの「日本社会のしくみ」が明らかにした日本の雇用の成り立ちの最新の状況がよく分かり、合わして読むと良いかも。中年男性サラリーマンは自分の置かれた状態が「自分のせい(だけ)では無いんだ」と理解できると思います。 惜しむらくは、企業や私たちがどうすれば良いのかの部分。極めて現実的で今までに無い具体的な提案がされているので、十分評価できるし、役に立つんだけれども、分析が素晴らしい分、さらなる大胆な提起が欲しかった。日本の雇用の将来的なあり方を、例えば、米国型にもっていくべきなのか、はたまた欧州の何処かの国をモデルにすべきなのか、などの提案を聞いてみたい。 今の日本企業の雇用形態は、性別も年齢も関係ないと言いつつ定年もあり、採用のキーに年齢、性別が重要視されているのは事実。個人のキャリア形成が大事と言われても、そのキャリアの決定権は会社に大半があることは本書の分析の通り。制度として矛盾だらけで破綻していることは、多くのビジネス人が感じ困っている事。 是非、次回作に期待します。
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昨年定年退職(60歳)し、契約社員として継続勤務中。 今後の事を、あらためて考える必要性の認識を促してくれた重要な一冊。部分的に再読しよう。
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