図説 上杉謙信 の商品レビュー
そうか、戦国ブームって、こういうところまで来ているのか。という観点から見て、とても興味深い本だった。県立図書館福袋で、図書館スタッフが「龍」関係で選んでくれた一冊。 専門書並みの詳しさがある一方で、カラーの図・写真がとっても豊富。私の興味外分野なので保証はできないけど、新潟県立...
そうか、戦国ブームって、こういうところまで来ているのか。という観点から見て、とても興味深い本だった。県立図書館福袋で、図書館スタッフが「龍」関係で選んでくれた一冊。 専門書並みの詳しさがある一方で、カラーの図・写真がとっても豊富。私の興味外分野なので保証はできないけど、新潟県立博物館や米沢上杉博物館にあるような資料やジオラマ、実際に歩いたゆかりの地の写真などが網羅されていて、上杉謙信ファンには必携と思われる。 2年前の出版で、最新の研究を踏まえている。「川中島合戦は5回じゃなくて6回であった」「義の武将というイメージは間違いである」等々を明らかにしてゆく。 それにしても、14歳で初陣を飾ってのち、49歳戦場で突然死するまで、毎年のように出陣に次ぐ出陣をしていた男だった。武田信玄のいる信濃だけでなく、北条氏政のいる関東へ、そしてこの前地震があった越中へ、何度も城を陥して支配地を広げたのである。「越後の龍」「軍神」たる所以である。謙信が地元の神社に戦勝祈願のために奉納したと伝えられる「上り龍下り龍の刺繍が施された旗」がある。意図は全くわからないが、爪が3本だった。最高位が5本とされているから、謙信は自らを神とは言いたくなかったのかな、とふと思った。 結局謙信の死後、後継の景勝は秀吉に忠誠を誓い、一旦大大名になるも、関ヶ原で敗れた後には、米沢藩に1/3の規模に縮小されて転封され、明治維新を迎える。世は無常である。
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外交を含めた「戦い」を焦点に、上杉謙信の生涯をたどる一冊。図説という形式上、主要な戦線である信濃・関東・北陸での動きが分かりやすい。一般的に武田信玄との対決が強調されがちではあるが、後半生では関東・越中の方が重要であった印象。
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