世界の発光生物 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館の新着コーナーで、発光のメカニズムに興味をもったので手に取った。 発光の多くは「ルシフェリン・ルシフェラーゼ反応」によるとのこと。ルシフェリンとは、発光の基質となる有機化学物質で生物分類群ごとに化学構造は異なるとのこと。一方、ルシフェラーゼは、ルシフェリンの酸化反応を触媒する酵素だそうだ。 もうひとつ、「フォトプロテイン(発光タンパク質)型」というメカニズムがある。基質である有機化学物質クロモフォア(セレンテラジンなど)をふくむイクオリン(発光タンパク質)にトリガー物質(カルシウムイオンや金属イオン、過酸化水素など)が結合して発光する。 面白いのは、チョウチンアンコウなどは発光バクテリア(ウミホタルなど)を捕食してそのバクテリアのルシフェリンを発光器に送り込んでいるということだ。 植物界及び動物界のいずれにも同じ発光メカニズムが存在しているというのはほんと面白い。
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