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音が語る、日本映画の黄金時代 の商品レビュー

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2022/04/25

映画は役者やスタッフの共同作業であり、その人間関係は互いにこだわりや妥協を交錯させながら進行していく。アフレコが主流だった時代に同時録音による撮影に執着する今村昌平監督と録音技師・紅谷愃一の軌跡と、その録音作業の実績が認められて数々の作品に取り組んでいく奮闘が走馬灯のように記され...

映画は役者やスタッフの共同作業であり、その人間関係は互いにこだわりや妥協を交錯させながら進行していく。アフレコが主流だった時代に同時録音による撮影に執着する今村昌平監督と録音技師・紅谷愃一の軌跡と、その録音作業の実績が認められて数々の作品に取り組んでいく奮闘が走馬灯のように記されている。ここでは言えない闇の部分もあるだろうが、巨匠黒澤明監督の逸話は紅谷愃一の愚痴も程よく混ざり合ってユーモアへと転化されている。やはり黒澤作品において野上照代が暗躍してる様子も面白い。もちろん野上照代の箇所は清水ミチコのモノマネを想像するとさらにオモシロクナ〜ル。

Posted byブクログ