フォンターネ 山小屋の生活 の商品レビュー
スランプに陥った著者が何もかも捨てるつもりで山小屋に籠もった時の生活、自然、出会った人々との触れあいを綴った作品。気負いなく書かれており長い人生の中でそんな体験もいいなあと自然に受け入れられた。
Posted by
「そこに山があるから」 苦悩を抱え山に分入り、孤独を友としワインを開け、蝋燭の灯りで本を読む。 浪漫だねえ。
Posted by
「帰れない山」でストレーガ賞を受賞したパオロ・コニェッティのエッセイ。文章が書けなくなった作者はアルプスの山小屋で孤独と向き合う生活を始める。 特に何か事件が起こるわけでもない。また本当に隠遁生活をおくるわけでもない。他の山小屋の住人を訪ねたり、山登りをしたり、野生動物をみたり...
「帰れない山」でストレーガ賞を受賞したパオロ・コニェッティのエッセイ。文章が書けなくなった作者はアルプスの山小屋で孤独と向き合う生活を始める。 特に何か事件が起こるわけでもない。また本当に隠遁生活をおくるわけでもない。他の山小屋の住人を訪ねたり、山登りをしたり、野生動物をみたりしているうちにすこしずついきる希望を持ち直していく。このような本なので教訓めいた話はない。いわゆる自己啓発本の対極にある自己啓発本なのであった。 山で生活しながらも昔読んだ本の一節であったり、ファブリツィオ・デ・アンドレの歌だったり様々な言葉が生活を通じて意味を吹き返す。 山の生活を通じて言葉ともう一度向き合えるようになったとうい話か。 今は普通に生活していると、メールがSNSが、携帯が雨霰のように降ってくる。たまには砂漠にいかないと身体がぬれていることにも気づかなくなっているそんな感想を持った。
Posted by
小説が書けなくなった著者が、孤独な山での生活に逃げ込み、自然や生き物、限られた人との交流を通して感じたことや暮らしぶりなどが描かれている。 作品をとして大きな出来事や盛り上がりはありませんが、山の中の静と動が感じられ、実際にその場にはいませんが、音、色、匂いなどの五感を感じ取るこ...
小説が書けなくなった著者が、孤独な山での生活に逃げ込み、自然や生き物、限られた人との交流を通して感じたことや暮らしぶりなどが描かれている。 作品をとして大きな出来事や盛り上がりはありませんが、山の中の静と動が感じられ、実際にその場にはいませんが、音、色、匂いなどの五感を感じ取ることができた。『帰れない山』も読んでみたくなった。
Posted by
『21世紀版 ウオールデン・森の生活』と裏表紙に書かれており、山小屋生活での思索が描かれていると大いに期待し、本書を手にした。作者は『帰れない山』のパオロ・コニエッティ、期待は膨らみ切っていた。 邦題の『フォンターネ』は作者が過ごした山小屋がある地名で、ウオールデンに寄せて...
『21世紀版 ウオールデン・森の生活』と裏表紙に書かれており、山小屋生活での思索が描かれていると大いに期待し、本書を手にした。作者は『帰れない山』のパオロ・コニエッティ、期待は膨らみ切っていた。 邦題の『フォンターネ』は作者が過ごした山小屋がある地名で、ウオールデンに寄せており、日本側のセールス戦略は失敗している。帯に椎名誠さんのコメントも入っているが、僕の読後感とは大いにはずれ、これもがっかりの一つだ。 総じて、ちょっとがっかりな1冊になってしまった。残念。
Posted by
著者は、30歳のとき何もかもがうまく行かず、1年間アルプス山麓の山小屋で暮らした。その時の暮らしを綴ったのが本書。 まさにソローの「森の生活」のような移りゆく自然の中での生活は、都会の生活ではけっして得られないものだった。 この体験が「帰れない山」の創作へと繋がっているのだろう。
Posted by
- 1
- 2