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チ。 ―地球の運動について―(第7集) の商品レビュー

4.3

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    2

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2023/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

異端審問官たちは解放戦線の目論見が地動説を出版することだと気づき、アジトを突き止め急襲する。 直前に気づいたヨレンタは、ドゥラカから聞き取った文章と活字をメンバーに託し、自らは異端審問官をひきつけておいて、自爆する。 印刷所にたどり着いた一同は印刷を開始する。しかし書籍が完成する直前、メンバーの一人が寝返り、印刷所も急襲される。メンバーが白兵戦を挑むなかドゥラカとシュミットは相手の馬を奪い逃走する。 書籍を巡る歴史群像劇といったところか。活版印刷や火薬がテーマになっているあたり、ルター派がモデルってことですかね。それにしてもこの人の絵、どこまで読み進めても慣れない…。

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2023/01/06

・45話 諸悪の根源に辿り着いた時、ノヴァクは何を考えるんだろう。 ・46話 土星は惑星の中で一番遅い。 「信念はすぐ呪いに化ける。それは強さであって限界でもある」 ・47話 時代が軋む音がする。 ・48話 「すべては一つの線の上で繋がっている」 「全歴史が私の背中を押す」...

・45話 諸悪の根源に辿り着いた時、ノヴァクは何を考えるんだろう。 ・46話 土星は惑星の中で一番遅い。 「信念はすぐ呪いに化ける。それは強さであって限界でもある」 ・47話 時代が軋む音がする。 ・48話 「すべては一つの線の上で繋がっている」 「全歴史が私の背中を押す」 「私は地動説を愛してる。そして愛してしまったことを祝福したいから」 ・49話 瞬間を永遠に。 ・50話 ヨレンタの名前が印刷されたの見た時泣きそうになった。 ・51話 フライの裏切り。 逃すのはドゥラカ一人。 ・52話 逃げるドゥラカと隊長。追うのはノヴァク。

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2022/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 これが運命でも意志でもいい。やるぞ。 ヨレンタは生き延び、異端解放戦線の組織長として闘っていた。25年前、希望と絶望を味わった彼女は自らの運命を変えるという強い信念を持つ少女・ドゥラカに何を想い、何を伝えるのか。そして、時を経て復活した「地動説」の行く末は――!?私達が出会ってしまったからにはさ、もう運命とかは置いといて、すべてを変えてみようよ。 ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 感想は最終巻にまとめて記載予定です。

Posted byブクログ

2022/08/21

再会と、別れと。 詰め込んでくるなぁ。 活版印刷の初期って、こんな感じだったのか! こうして知識は共有されていったのね。 ヨレンタとドゥラガの語らいや ドゥラガと解放戦線隊長との語らいの静かさが 間にはさまる戦いの無情を際立たせる。

Posted byブクログ

2022/06/20

9歳の人が39歳になってた。この短い巻数でこの歳月が経ってることから、物語の早さというか激動の流れは想像に難くない。 色んな人が混じり合い、結果的な行動が同じでもみんなそれぞれの思いや信念・思想を持ち、『そもそもこの活動をしている理由や契機はなんだ?』と初心に帰らされる内容が多...

9歳の人が39歳になってた。この短い巻数でこの歳月が経ってることから、物語の早さというか激動の流れは想像に難くない。 色んな人が混じり合い、結果的な行動が同じでもみんなそれぞれの思いや信念・思想を持ち、『そもそもこの活動をしている理由や契機はなんだ?』と初心に帰らされる内容が多かった。逆に、改めてそれぞれの立ち位置や行動の理由を明確にしていたとも捉えられる。 本作は明らかに話が進んでいて、物語のクライマックスに向かっている感じが強い。言葉の一つ一つに造詣があり、長年のそれぞれのキャラが考え抜いた言葉が紡がれていた。 それにしても、マジで絵が上手くなったな。絵の違和感がほぼほぼ全くないし、構図とか見せ方が上手くなりすぎてた。 というか次最終巻なのか。そしてすでに発売しているようだ。令和に出てきたトンデモナイ作品が終わってしまうのは悲しいがこれもマンガの宿命か。

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2022/06/17

組織長としてのヨレンタの登場は予測できていたが、まさかの結末であった。 信念が人を突き動かす姿に感動する。

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2022/05/22

ページを捲るたびに心を突き動かされる。 本作の中でも、この巻は特に印象的なシーンが多かった。 次巻への期待も非常に高い。

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2022/04/17

本来ならば、こんな長期連載になる様な話ではない。 あらすじ解説は数行で済む。 15世紀中世、天動説が唯一の真理とされ、地動説を称える者は火あぶり含む凡ゆる迫害を受けていた時代において、それでも「地球は動いている」ということを証明しようとした者たちの列伝である。 第1集に於いて、...

本来ならば、こんな長期連載になる様な話ではない。 あらすじ解説は数行で済む。 15世紀中世、天動説が唯一の真理とされ、地動説を称える者は火あぶり含む凡ゆる迫害を受けていた時代において、それでも「地球は動いている」ということを証明しようとした者たちの列伝である。 第1集に於いて、既に「自分の生命よりも大切なことは何か」という、本作の大きなテーマは出尽くしている様に見える。そのあとにはよくある英雄物語にに変化する。と、私は予想していた。命を賭して守った「論文」を巡って、異端審問官たちと渡り合うバトルマンガになるのか?‥‥ところが、1度までか2度も、彼らの遺した「論文」は、歴史の中に埋もれる。ヒーローは勝利しない。 これはホントに天動説対地動説、つまり「地」の物語なのか?描かれるのは「血」にまみれた世界だ。 これは地動説の物語を借りた、戦前の共産主義者対特高のメタファーなのか?確かにノヴァクの執拗な異端追求そして拷問は、かつての特高を思い起こす。ただ、それが第7集にもなる様な大長編になるとも思えない。 そもそも第1集で作られた「論文」が、決定的な文章だとは思えない。形を変えて、次から次へと復元され、最後は全く違う文章になる。第5集に於いて復元されるのは「理論」ではなかった。「感動」だった。そしてこの巻に於いて更に重要なことが語られる。 「この世に何かを残して 全く知らない他者に投げるのは 私にとってなんら無意味で無価値だ。 しかし、不思議なもので、それを無価値だと 判断しない領域もあるようだ。例えば‥‥ 歴史がそうらしい。」(86p) 「この世を変えるのに 必要なものは知です」(169p) 私たちは知っている。 やがて歴史は、天動説から地動説へと 「知」が、 コペルニクス的転回を遂げる。 15世紀初めから始まった物語は、第五集で10年後、第6集で更に25年後に飛躍する。 それでも「たった」35年しか経っていない。 しかし、コペルニクスが論文を書くのは16世紀の初めなのである。更に言えばガリレオが裁判にかけられるのは17世紀の初めだ。ともかく「歴史の転回」まであと半世紀以上ある。 C教(キリスト教?)とかP王国(神聖ローマ帝国?)とか、架空の言葉が使われているのは、当時異端審問でこんな酷い拷問は存在しないという説があるからだろう。そうかもしれない。そうでないかもしれない。マンガの視覚的効果を狙っているだけなのかもしれない。それは歴史が後に決めることなのかもしれない。 さて、第6集7集の15世紀中頃のお話について一言のみ。 この頃、何故かC教正統派は弱体化しているらしい。代わりに台頭しているのはC教H派(ルター派?)。なおかつ、爆薬と羅針盤が既に開発されて、もう一つ作られたばかりの「活版印刷」によって、5集から生き残ったヨレンタたちはH派に「感動」つまり『地球の運動について』の本の「情報の解禁」を始めようとしているらしい。 話はかなり広がっているが、 「信念とは何か」「信仰とは何か」が語られる。 もはや、地動説の根拠たる「科学とは何か」は 後方に追いやられる。 1〜7集一気読み。次回、最終集? 2022「このマンガがすごい」オトコ編第2位。 2021「マンガ大賞」第2位。2022年第5位。 結末は未だわからないが、大河物語風の作品で、最後をハッピーエンドで終わらせないとしたら「進撃の巨人」以来、21世紀のトレンドのひとつを踏襲しているのかもしれない。 「世界は残酷」だけではない。 「世界はフェイクニュースだらけ」。 という若者の世界観を反映しているのかも。

Posted byブクログ

2022/04/16

いよいよあの父子を中心に話が回る…かと思いきや…。 やはり全編を通しての主人公は彼なのだろう。 次巻で完結するそうなので、どう着地していくのか楽しみ。さまざまな歴史を織り込んで、宗教と科学の折り合いをどうつけていくのだろうか。

Posted byブクログ

2022/04/11

たとえ血の繋がりがなくとも、 過ごした時間が短くとも、 この人に託したい、 託されたからには応えたい、という 人間の強さが満ちている。

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