チ。 ―地球の運動について―(第7集) の商品レビュー
人は歴史に強制的に関わらせられる。 何のために生まれ、何のために生きるのか。 過去を無視せず、記憶を未来に残すため。
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土星は惑星の中で一番遅い。理由は恐らく太陽からの距離が一番遠いから。距離に応じて速度は変わる。 つまり何かを根拠(前提)にしないと論理を立てられ無い人間理性の本質的限界として、思考すると常に何等かの権威(前提)が成り立ち、誰もその枠組みからは出られないのかもしれない。 死を忌避す...
土星は惑星の中で一番遅い。理由は恐らく太陽からの距離が一番遠いから。距離に応じて速度は変わる。 つまり何かを根拠(前提)にしないと論理を立てられ無い人間理性の本質的限界として、思考すると常に何等かの権威(前提)が成り立ち、誰もその枠組みからは出られないのかもしれない。 死を忌避するんじゃ無く肯いたい。それが俺の人生の命題だ。 人の作る模倣が時として「自然が成し遂げない事も成し遂げる」事も有る。
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若い司教で異端審問官のアッシュはノヴァクの傷つける手法と同じ、異端審問をしていた。 ダミアン司教は、アッシュのやり方を批判する。 アッシュは、異端審問所を襲ったもの達がいて、本を持っていったことをダミアン司教に伝える。 その本には、「ポトツキに寄付しろ」と住所が書いてあっ...
若い司教で異端審問官のアッシュはノヴァクの傷つける手法と同じ、異端審問をしていた。 ダミアン司教は、アッシュのやり方を批判する。 アッシュは、異端審問所を襲ったもの達がいて、本を持っていったことをダミアン司教に伝える。 その本には、「ポトツキに寄付しろ」と住所が書いてあった。 それを聞いたダミアン司教は、引退しているノヴァクに聞きにいけという。初めは、ノヴァクはダミアンを拒否していたが、「地動説」を憎んでいることでダミアンに協力する。 ヨレンタは、ドゥラカに、手に入れた本を燃やした理由を聞く。ドゥラカは、あの本を燃やさないと、本部に連れて行かれないからだ。あの本の先に何があるのか?そして印刷して、利益の2割ほしいという。 ヨレンタは、9歳の時に、幾何学に夢中。14歳で地動説にあい、20歳で初めて人を殺し、39歳でドゥラカと会った。つまり、30年で土星は9歳の時と同じ位置にいるという。ちなみに、太陽を一周するには、水星は、約88日。金星は、約225日。火星は約687日(約1年11カ月)。木星は約11.9年、土星は約29.5年であり、ヨレンタの言っていることは正しい。 ドゥラカの手に入れた本は、地動説のことが書いてあり、神の偉業が見えるとヨレンタはいう。それがなんの話かとドゥラカが聞くと、ヨレンタは「私の感動を必死に伝える」という。 ヨレンタは、ドゥラカになぜか稼ぎたいのかと聞くと、「私の信念だから」と言う。ヨレンタは「信念はすぐに呪いに化ける。それは、私の強さであって限界でもある。信念は迷いの中に倫理がある」 この迷いの中に倫理があるという意味が深い。既存の権威や教え、天動説に盲目的に従うのではなく、自分で思考し、葛藤することを重視する。絶対的な答えがない世界であり、迷うことは、自らの判断に責任を持つための思考プロセスであり、そのことによって真理が探求できるということだ。 ヨレンタは、ドゥラカの話したことで、本を完成させる。それで、ヨレンカは自分の目的が達成したようなそぶりを見せる。ヨレンカのしたいことは、そんなことだったのか? 隊長シュミットに、ドゥラカはなぜ異端解放をしているのか?と聞く。シュミットは、「死を受け入れるためだ」妹がいた。10歳で病に倒れた。妹は死ぬ間際に「私はなんのために生まれたの?」と聞いた。私は、「神のためだ。天国へ行くため」と思ったが、それを言う自信がなかった。妹に死を納得させる自信がなかった。そして、神の解釈で殺し合いが生じ、家族が殺された。人工の社会、人工の掟、人工の神、人つくるものなど醜い模造品でしかない。「人の作る模倣は、遊びのようなもので、真剣に従事することじゃない」とプラトンはいった。神の創造物だけが本物だ。私は人の知性を信じない。とシュミットはいう。 このシュミットの発言は、なぜか重みがある。 ドゥラカは、父親のスカーフと銅コインを大切に持ち、お金を稼ぐことを目標としていた。そして、ヨレンカの話を聞きながら、大きく変化する。銅コインを印刷の活字に使い、スカーフを与える。そして、ヨレンカのスカーフをもらい、自分に身につける。父の意志をつぐことから、ヨレンタの意志を継ぐのだった。 そして、ヨレンカは、異端審問官隊が異端解放戦線の印刷所に押し寄せた時に、自爆自殺する。異端審問官隊のの中に、ヨレンカの父親ノヴァクもいた。そこに、ヨレンカの腕がとんできて、ノヴァクは拾う。なんとも言えない、悲しい対面である。印刷所にいる異端解放戦線と印刷をする人は、逃走の決断を迫れ、ドゥラカは逃げた。さて、ドゥラカは、どうする。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1902588559305142281?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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権威の中で生じる思考停止は、何も宗教だけじゃなく、 学問って物の中でも起こるんじゃないですか? 悲しいことに、ある種それは必然で、 つまり何かを根拠(前提)にしないと論理を立てられない人間理性の本質的限界として、 思考すると常になんらかの権威(前提)が成り立ち、 誰もその枠組み...
権威の中で生じる思考停止は、何も宗教だけじゃなく、 学問って物の中でも起こるんじゃないですか? 悲しいことに、ある種それは必然で、 つまり何かを根拠(前提)にしないと論理を立てられない人間理性の本質的限界として、 思考すると常になんらかの権威(前提)が成り立ち、 誰もその枠組みからは出られないのかもしれない。 そういう状況下で駆動した情熱が、暴走とも言える軌跡を経て、 時には偉業(美しさ)を、時には悲劇(醜さ)を生む。 「自由の定義は?」 「そう問えること。」 「信念はすぐ呪いに化ける。それは私の強さであって限界でもある。」 「・・・でも、信念を忘れたら、人は迷う。」 「迷って。きっと迷いの中に倫理がある。 プラトン曰く、 「人の作る『模倣』は遊びのようなもので 真剣に従事することじゃない」 神の創造物だけが本物だ。 人がつけ上がり、自然を理解したなどと勘違いする為の技術など不要。 アリストテレスも 「技術は自然を模倣する」と言ってる。 でも、 「一方で技術は自然が成し遂げないことも成し遂げる」とも言ってる。 人は先人の発見を引き継ぐ。 それも、いつの間にか 勝手に自然に。 だから今を生きる人には過去のすべてが含まれてる。 何故、人は記憶に拘るのか。 何故、人は個別の事象を時系列で提えるのか。 何故、人は歴史を見いだすことを強制される認識構造をしているのか。 以上はネタバレでは無いですが、 第7集に出てくる、深い名言の数々です。 本書のシリーズは全8冊ですが とても内容の濃い、現代人向けの実践的な哲学書 だと私は感じました。 個々の登場人物が、出自も考えかたも価値観も違うのに、 それぞれ相互の関係性を通して自問自答しながら 生きかたを模索し続けていく。 その姿に感銘を受けました。 まだ読んだことのないかた、 漫画でもアニメでも構いません(どちらも、それぞれのよさがあり素晴らしいです)、是非ご一読ください、、、!
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ヨレンタがノヴァクの目の前で自爆。巻末は味方の裏切りにあい、異端解放軍が窮地に陥り、活版印刷機も危なくなる。ヨレンタが受け継いだものが無に帰するのか。
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感想 ヨレンタとノヴァクの再会、目が合ったか分からない。ノヴァクさんの反応的に合わなかったのだと思う。ドゥラカ1人を逃がしてどうするつもりなのだろう。泣いても笑ってもあと1巻。この物語がどう着地するのか、どう転がるのか、最後に何を伝えてくれるのか、とても楽しみ。
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プラトン曰く、「人の作る『模倣(ミメーシス)』は遊びのようなもので真剣に従事することじゃない」。神の創造物だけが本物だ。人がつけ上がり、自然を理解したなどと勘違いする為の技術など不要。 繰り返すが、私は人の知性を信じていない。 アリストテレスも「技術は自然を模倣する」と言っている。でも、「一方で技術は自然が成し遂げないことも成し遂げる」とも言ってる。 この布と血のついた金は、私の父の形見です。これを見て信念を思い出す。父を思い出す。この二つは自然に生えてきたものじゃない。人が人工的に作ったもの。だからって無価値じゃない。人の作る模倣が時として「自然が成し遂げないことも成し遂げる」こともある。じゃ。 大丈夫でしょうか?会ったばかりの素性もわからない娘です。 そういう人には機会を与えたくなる。協力されづらいだろうから。 私を信用できますか? 私には貴方の過去とかこれまでの歴史とか関係ない。シュミットさん達に頼めばいいじゃないですか。こんなものまたすぐ燃やすかもしれない。なんで私に。 貴方は若いから。 は? それを別の言い方で言うと、今は貴方達が歴史(このものがたり)の主役だから。だから貴方に託す。 は、は?だから勝手に巻き込まないでくれます?私は その歴史ってのに関係な、 関係ある。人は先人の発見を引き継ぐ。それもいつの間にか勝手に自然に。だから今を生きる人には過去のすべてが含まれてる。 何故、人は、記憶に拘るのか。何故、人は個別の事象を時系列で捉えるのか。何故、人は歴史を見出すことを強制される認識の構造をしているのか。 私が思うにそれは神が人に学び与える為だ。つまり、歴史は、神の意志の下に成り立ってる。 は?神の意志?なんですか、その意味って。 創世記50章に書いてある。神は"この世にある悪を善に変える"。それが神の意志。神は人を通してこの世を変えようとしてる。長い時間をかけて少しずつ。この"今"はその大いなる流れの中にある。とどのつまり、人の生まれる意味は、その企てに、その試行錯誤に、"善"への鈍く果てしないにじり寄りに、参加することだと思う。 悪を捨象せずに飲み込んで直面することでより大きな善が生まれることもある。善と悪、二つの道があるんじゃなく すべては一つの線の上で繋がっている。そう考えたらかつての憂き節さえも何の無意味なことはない。 でも、歴史を切り離すとそれが見えなくなって、人は死んだら終わりだと、有限性の不安に怯えるようになる。歴史を確認するのは、神が導こうとする方向を確認するのに等しい。だから過去を無視すれば道に迷う。 抽象的すぎる。 私には具体的な問題。 どこが? 歴史認識は私の選択(決断)に関わるから。 例えば、私の父は全く違う道を歩いた。今、父が何をしているのかは知らない。生きているのか、そうじゃないのか、すらね。 もう二度と会うことはないだろうけど。時々想像する。もし今の私が父と対峙したら、道を阻まれたら、どうなるだろうって。考えただけでそれは人生最悪の瞬間で、混乱して平静を失うと思う。でも、 でも、その時にこそ正しいと思った選択をしなきゃいけない。きっとその一瞬の選択の為に、私の数奇な人生は存在する。積み上げた歴史が動揺を鎮めて臆病を打破して思考を駆動させて、いざって時に退かせない。全歴史が私の背中を押すの。 なんで?なんであの本のためにそこまで理屈こねてまで。 私は、地動説を愛してる。そして愛してしまったことを祝福したいから。 そんなの幼稚だ。 そう。だからあなたが乗り越えて。 死ぬ覚悟は出来ている。我々にとって死は日常、重要なのはどこで死ぬかだ。彼女の決断はその背後にいる神の決断だ。信念の為、名誉ある死だ。 ここで終わったら、ヨレンタさんの感動も死ぬ。 神に聞きましょう。表なら皆で逃げる、裏なら私を逃がす。 待て、このやり方で決めていいのか? …はい。 … …表だ。 皆で逃げよう。 よし、皆急ぐぞ。 … …君が逃げろ。我々が守る。 皆、聞いてたか。 隊長、それは提案ですか? 命令だ。 了解。
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神に縋らないと人は生きていけない。 神は実在しないというのと、自然に神を感じるのは両立する。 しかし、だとするともっと八百万というか、一神教的なアニミズムには若干の違和感がある。
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