青い雪 の商品レビュー
01月-06。4.0点。 優しい両親の養子となった主人公、親戚も集まった休みのとき、鬼ごっこ中に幼女が行方不明に。。。 序盤、登場人物の多さと関係の近さで大丈夫かと思ったが、新人とは思えない筆力で、一気読みさせられた。 次から次へと新事実や、犯人だと思った人物が変わるが、飽きさ...
01月-06。4.0点。 優しい両親の養子となった主人公、親戚も集まった休みのとき、鬼ごっこ中に幼女が行方不明に。。。 序盤、登場人物の多さと関係の近さで大丈夫かと思ったが、新人とは思えない筆力で、一気読みさせられた。 次から次へと新事実や、犯人だと思った人物が変わるが、飽きさせない。 終盤も「そこまでするか」という感じまで踏み込んだが、不快感無く、読ませる。 是非、次作を読みたいと思った。
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ミステリがギッシリと詰まった作品。 飛び降り自殺をした若い女性が亡くなる直前「青い雪」という言葉を残して死んだ。その言葉からその女性はブルースノーと呼ばれるようになった。その青い雪という言葉の意味は最後の1行で明らかになるわけだが・・・。 寿々音は、毎年大人たちに連れら...
ミステリがギッシリと詰まった作品。 飛び降り自殺をした若い女性が亡くなる直前「青い雪」という言葉を残して死んだ。その言葉からその女性はブルースノーと呼ばれるようになった。その青い雪という言葉の意味は最後の1行で明らかになるわけだが・・・。 寿々音は、毎年大人たちに連れられて友だちがやってくる夏が楽しみだ。同い年の大介、大介の妹のような亜矢ちゃん。年上の秀平、幼馴染の希海。みんな仲良しだが、それぞれの家庭環境は複雑だ。 ある夏、最年少の亜矢ちゃんがいなくなった。事件か事故か。それから数年後、亜矢ちゃんの事件を調べていく寿々音だったが、自分の出生の秘密も明らかになっていく。 亜矢ちゃん失踪の事件をきっかけに崩れていく家族。そして次々と明らかになっていく出生の秘密。 読みどころ満載の一冊。ただ、あまりにやるせない事実に読後感は切ない。
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展開が気になって仕方がない1冊でした。 いつも就寝前に読書をしますが、 内容が気になり興奮しているのか、 この『青い雪』を読んでいる間、 寝付きが悪かったです(笑)。 『青い雪』というタイトルの持つ意味。 切なさが込み上げてきました。 でも、興が尽きない、とても読まされるミステ...
展開が気になって仕方がない1冊でした。 いつも就寝前に読書をしますが、 内容が気になり興奮しているのか、 この『青い雪』を読んでいる間、 寝付きが悪かったです(笑)。 『青い雪』というタイトルの持つ意味。 切なさが込み上げてきました。 でも、興が尽きない、とても読まされるミステリーでした!
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いろいろと複雑な要素を盛り込みすぎていて煩雑になってしまっているのが欠点。それまで隠されていた重大な真実があまりにも簡単に次から次へと明らかになるご都合主義なのが欠点。あからさまなミスリード?で右往左往するまだるっこさが欠点。 でも、読み終えた今、それらの欠点を補って余りある感動...
いろいろと複雑な要素を盛り込みすぎていて煩雑になってしまっているのが欠点。それまで隠されていた重大な真実があまりにも簡単に次から次へと明らかになるご都合主義なのが欠点。あからさまなミスリード?で右往左往するまだるっこさが欠点。 でも、読み終えた今、それらの欠点を補って余りある感動に辿り着けた。小学生時代からの丁寧な心情描写が最後までつながっている。ミステリーとしては作為的な箇所が目につきすぎるし、殺伐とした展開も多いけれど、たぶん著者がいちばん描きたかったであろう、「大切な人への想い」は最後に読者の心を浄化してくれる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夏の数日をともに過ごす三組の家族を、悲劇が襲う。 五歳の少女が失踪したのだ。 事件性も疑われるが、行方は知れぬまま、月日が過ぎていく。 長い時を経て現れ出た一通の告発状。 絡み合った謎が氷解したとき、明らかになる真実とは? (アマゾンより引用) 青い雪発言って結局何だったっけ?
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夏になると数日を一緒に過ごす三組の家族。 この三組の家族の子どもを中心に物語は、始まった。 ある夏に医師の5歳の娘が、失踪した。 事件性が疑われ、捜索するも手がかりがなく行方が知れぬまま、年月が経つ。 それぞれの子どもたちが成長するにつれ、複雑な家庭の事情が明らかになる。 ...
夏になると数日を一緒に過ごす三組の家族。 この三組の家族の子どもを中心に物語は、始まった。 ある夏に医師の5歳の娘が、失踪した。 事件性が疑われ、捜索するも手がかりがなく行方が知れぬまま、年月が経つ。 それぞれの子どもたちが成長するにつれ、複雑な家庭の事情が明らかになる。 どこへ進むのか、どうなるのか… 展開が、複雑になりつつも驚愕の連続。 あまりにも残酷な運命にことばを無くす。
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表紙がミレーのオフィーリアをホラーにしたみたい、というのが手に取った時の感想。 が、実際はホラー要素はない。 登場人物が多めで関係も複雑なので、途中整理が必要。 人の野心と保身が、弱い立場の人達を簡単に壊していくあり様が、現実にありそうだなと思った。 弱い立場の人達は自分の命...
表紙がミレーのオフィーリアをホラーにしたみたい、というのが手に取った時の感想。 が、実際はホラー要素はない。 登場人物が多めで関係も複雑なので、途中整理が必要。 人の野心と保身が、弱い立場の人達を簡単に壊していくあり様が、現実にありそうだなと思った。 弱い立場の人達は自分の命や将来を犠牲にしてまで与えられた環境やまわりの人達を大事にするのが野心家達とあまりに対照的だった。 ブルースノウはそういう意味だったのか、と最後に気づく!
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切ないです。全体的にあらすじをまとめたように感じるほど展開が早かったけど過ちを犯した理由などはしっかり書かれていたと感じました。
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夏の日を一緒に過ごす家族‥そんな中少女の失踪事件が起きた。事件は解明されることなく、月日は流れブルースノウの事件にいきつく‥。読み応えがありました!深まる謎とともに家族のつながりを意識させられた作品でした。新人作家さんということで、次作にも期待します。
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第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 柊寿々音11歳は生まれてすぐ柊家の養子になりました。 蓮見医院の蓮見先生と奥さんの由利さん。 子どもの亜矢ちゃん5歳。 やはり家族を火事で失った養子の大介。 政治家の的場と長男の秀平、長女の寿々音と同い年の希海。 秘書の蛇田らと家族...
第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 柊寿々音11歳は生まれてすぐ柊家の養子になりました。 蓮見医院の蓮見先生と奥さんの由利さん。 子どもの亜矢ちゃん5歳。 やはり家族を火事で失った養子の大介。 政治家の的場と長男の秀平、長女の寿々音と同い年の希海。 秘書の蛇田らと家族ぐるみの付き合いをしていますが、皆でキャンプに来た日、かくれんぼをしていると亜矢ちゃんが行方不明になります。 寿々音はその6年後18歳のとき、その場に「すずねはあくまのこ ははおやは、ブルースノウ うらみはきえない」という紙切れが落ちていたことを知らされ、自分の出生の謎と亜矢を殺した犯人を見つけ出そうとしますが…。 出生の謎は次々に展開される事実が、読んでいて全部一歩手前でわかるのが面白く満足感を覚えました。 人間関係が最初ちょっとわかりづらい気がしましたが、最後まで読むとすっきりとわかりました。 やっぱり出生の秘密はミステリーとして読むと非常に面白かったのですが、少しでも触れるとネタバレになって面白さがそがれるのでこれ以上書きません。 本当の青い雪の意味もよかったです。 好きな方ははまる作品だと思います。 面白かったです。
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