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名探偵と海の悪魔 の商品レビュー

3.4

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2024/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・あらすじ 17世紀が舞台の怪奇ファンタジー+冒険小説+探偵ものミステリーという欲張りジャンルの作品。 バタヴィアからオランダへ総督一家をのせた帆船で起こる呪い、殺人、不可思議な現象を名探偵ではなくその助手と総督の妻が解決していく。 ・感想 トム翁と呼ばれる悪魔が絡む過去やら何やらが最後まで掴めなかった… 割とどの作品でも転までくれば世界観掴めるのにこれは最後までダメだった。 前作が好きだったから今回もとても期待してたんだけど…。 上下段組400P超えだけど後半まで変化がほぼ無く、思わせぶりが多かったのに、肩透かし感と色々盛り込みすぎて書きたいことが散らばってる印象だった。

Posted byブクログ

2024/02/02

表紙を開くとそこには今回の舞台であるザーンダム号の断面図。プロローグにはオランダ東インド会社のことや貿易船の船旅の困難が軽く触れられていて、すぐにワクワクしてくる。そして物語は、過去に謎を解決してきた名探偵が捕らえられて地下牢からアムステルダム行きのザーンダム号へ連行されるところ...

表紙を開くとそこには今回の舞台であるザーンダム号の断面図。プロローグにはオランダ東インド会社のことや貿易船の船旅の困難が軽く触れられていて、すぐにワクワクしてくる。そして物語は、過去に謎を解決してきた名探偵が捕らえられて地下牢からアムステルダム行きのザーンダム号へ連行されるところから始まる。そして乗船前の港で、血に濡れた包帯とボロボロの衣類を纏った病者がザーンダム号には破滅がもたらされると警告を発した後、全身を炎に包まれ程なくして息絶える。最初の数ページでガシッと心をつかまれ、航海中の密室のガレオン船で起こる不穏な事件はどんなものかと先が気になる。正直一気読みとはいかなかったが、船内で繰り広げられる乗員や乗客の関係性や、航海の苦難とその中で起きる怪奇な事件など、過酷な船旅にかなり引き込まれた。 読み終えてみて、実は題名に抱く感じ方が読む前と変わっていた。読み始める前は特に何も違和感なく感じていたのだが、読み終えてみるとどこかしっくりこない。そして、原題を見て、スっと納得。個人的にはこのおかげでとっても良い具合にハマりこんだみたいで、物語の最後の展開に見事に驚かされた。無いみたいだけど、ちょっとこの続きも気になっちゃうな。

Posted byブクログ

2024/01/22

主人公はミステリアスな生い立ちで謎が謎を呼ぶ展開。終盤まで先が読めず楽しめたが、謎解きというか結末はいまひとつ好みではなかった。有りがちかなと感じた。訳文は読みやすくてよかった。

Posted byブクログ

2023/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物にそんな背景があったのか、実はこんな人だったんだ、という意外性を楽しむ物語と読みました。 ミステリーとしてのトリックはあまり追求されておらず、狭く閉ざされた環境下での人間ドラマを眺めている感覚でした。 船内のパワーバランスが徐々に崩れ、座礁してからは完全に崩壊していく様が怖かったです。 結末はあまりピンとこず、この先どういうことになるのか、もし続編が出るのなら気になります。

Posted byブクログ

2023/06/18

まさにミステリー版パイレーツオブカリビアン。登場人物のキャラクターも、17世紀の東インド会社のガレオン船の猥雑な(はっきり言えば汚い)描写も、甘さのの残る結末までハリウッド映画のように楽しめました。

Posted byブクログ

2023/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1600年代の航海技術もしっかりしておらず、悪魔や魔女狩りもある時代のそれらの環境下で起こるミステリー。 設定は面白いが、あまりにも事件が始まるまで(起こってからも)長い。もう少し短くても良かったのではないか。 結局事件の真相も想像の域を出なかった。 結末も今一つ。前作に続き消化不良。

Posted byブクログ

2023/04/03

ひたすら長い…訳が読みにくい訳じゃないはずなのに長い… 物語自体は船というクローズド・サークルで起こる難事件を探偵役…は捉えられた状況で色々展開していく、読み終えてみればわりとオーソドックスな推理小説。 あとがきがウィットにウェットなんだよな。 前作がタイムリープものってのを...

ひたすら長い…訳が読みにくい訳じゃないはずなのに長い… 物語自体は船というクローズド・サークルで起こる難事件を探偵役…は捉えられた状況で色々展開していく、読み終えてみればわりとオーソドックスな推理小説。 あとがきがウィットにウェットなんだよな。 前作がタイムリープものってのを見てちょっと興味が

Posted byブクログ

2023/03/30

SL 2023.3.26-2023.3.30 17世紀、帆船で起こる怪事件。 あちこちに散りばめられた伏線。いくつもの謎。 それらはきれいに回収されるけど、それにしてもという事件の真相。そのうえの驚愕のラスト。 面白かったけど、けっこう力わざで持っていってるという印象だった。

Posted byブクログ

2023/04/02

なんという安っぽいタイトル。なんでこの本図書館に予約したのだろう? 多分、新聞の書評欄で見て気になったからだと思う。 予約は大人気で、忘れた頃に届いた。で、読み始めたところ。 1600年代のオランダ植民地バタヴィアから故国に向かって出港する帆船、の中で起こる事件、らしい。出向直前...

なんという安っぽいタイトル。なんでこの本図書館に予約したのだろう? 多分、新聞の書評欄で見て気になったからだと思う。 予約は大人気で、忘れた頃に届いた。で、読み始めたところ。 1600年代のオランダ植民地バタヴィアから故国に向かって出港する帆船、の中で起こる事件、らしい。出向直前、現れた癩病患者の不吉な予言。おおっ、古典的だね。古臭い手法だがこういうの好きさ。まだ読み始めたばかりなのでここまで。 しかし、横暴な総督はムカつくわね。 このゲス総督、ヤン・ハーンは実在の総督でアンボイナ事件でイギリスの東インド会社の全員と日本人の傭兵を虐殺した人でなしヤン・クーンがモデルらしい。人として最低のこの男が、甥(血縁はない)アレント・ヘイズを溺愛しているのはなんだか不思議。 主人公だと思っていた探偵サミュエル・ピップスは不潔な船倉に監禁されていて出番が少ないのがまた不思議。出てきたときには効果的な発言をするけれどさ。 いま3分の1くらい。

Posted byブクログ

2023/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み応えバッチリ!1週間かかってしもた。中世で海洋冒険譚で密室ミステリーでゴシック。てんこ盛りとはまさにこの本のようなもの! タイトルに出てくる名探偵はいきなり捕らわれの身で、船の奥底に閉じ込められる。ということは揺り椅子系の謎解きか…と思いきや、どうにも謎を解く(推理に力が入る)気配がなく、ワトソン役が大活躍、さぁいよいよ後半に名探偵が…って、なんとも予想外の立ち回り。 海洋冒険ミステリーとしてワクワク読ませることは間違いなし、☆を一つ減らしたのは、結末の好みの問題。いやいやこれは強引が過ぎる(笑)

Posted byブクログ