政治学者、PTA会長になる の商品レビュー
面白かった。都会のptaって大所帯だから難しいとこもあるんだな。でも、いろんな組織に通じる考え方あり 学び そもそも奥様方に民主主義的な考え方を広めるために立ち上がった 目的は見失わないように問い続けよう 人の力を信じる、そのためには話をする、しやすい環境を作る事
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文章が好き ◯ 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい その他 一年間、クラス役員の長を経験しました。 私の心身にしつこくまとわりついて溶けなかった不安と戸惑いが、この一冊で見事に言語化されています。 読み出したら止まらない。 PTAを経験...
文章が好き ◯ 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい その他 一年間、クラス役員の長を経験しました。 私の心身にしつこくまとわりついて溶けなかった不安と戸惑いが、この一冊で見事に言語化されています。 読み出したら止まらない。 PTAを経験する前の予習として読むか、経験してから「あれはこういうことだったのか」とあらためて歯ぎしりするか、どちらをとるかはアナタ次第。 「PTA」はやらなくてすむのならやらないほうがいいです。 どうしたって何かを犠牲にしなければやっていけない。 でも、そのおかげで絶対に話すことはなかっただろうなぁ、という先生方とお話できたし、学校の中をしることもできました。なにより、息子の様子をよく知ることができたことが大収穫。息子のことを先生に相談しやすくなったことが本当にありがたい。 ・・・・ PTAって日本の民主主義の縮図なのでしょうか。
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母親はPTAに入っていて楽しそうだった。けど、今思えば愚痴も多かったような….。PTAって当たり前にあるものの、特によくわからなかったけど、歪な組織だったとは!!
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ポイント制、恐ろしいなと思ったら、元々は事故で亡くなった子どもを悼んで、子どものために何かしたいという親がPTAに集まりすぎた結果生まれたものらしい。 新入生歓迎プログラムが素晴らしい。親がプログラムをしている間に、子どもたちは即興劇を練習して、最後に発表するという取り組み。
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タイトル通りの内容で読みやすいというか軽妙な語りで著されているのですが非常に考えさせられた。PTAや学校についてもそうだし、PTAを舞台に象徴的に語られている日本社会のあらゆる場所で起こっていることやその中での自分たちの振る舞いについて。民主主義について考えるというのは仕組みや理...
タイトル通りの内容で読みやすいというか軽妙な語りで著されているのですが非常に考えさせられた。PTAや学校についてもそうだし、PTAを舞台に象徴的に語られている日本社会のあらゆる場所で起こっていることやその中での自分たちの振る舞いについて。民主主義について考えるというのは仕組みや理想的なあるべき像・原則論を押し付けることではなく、それぞれの立場を想像し受け止め調整することだなと。印象的だった重要キーワードは「不安」。この感覚や感情を抜きにしては物事はなかなか進んでいきにくい。PTAに限らず地域活動に関わる人はぜひご一読を。
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学者さんで大学の先生の文章なのに洒脱というか、軽妙でユーモアがあって、でも下品でもないしちょうどいいんですよね。「肺呼吸してるだけでいい」とか。最初ライターさんが書いたのか思いました。高橋秀実みたいと言ってる方いましたがまさに。 この本を読んでママさんたちがいかに犠牲になってた...
学者さんで大学の先生の文章なのに洒脱というか、軽妙でユーモアがあって、でも下品でもないしちょうどいいんですよね。「肺呼吸してるだけでいい」とか。最初ライターさんが書いたのか思いました。高橋秀実みたいと言ってる方いましたがまさに。 この本を読んでママさんたちがいかに犠牲になってたか痛感します。献身的な姿に頭が下がります。
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ママたちと3時間立ち話ができる珍種の男性で半径十メートルのミンシュシュギだ!と言ってたおっさ、いや大学の教授が周りにまんまとのせられてPTA会長になってPTAを変えていくというかみんなと変わっていく様子がメチャクチャ面白い。
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昔会長やりました。この本に書かれているのと同じ気持ちでした。ここまで出来たかどうかは分かりませんが少しは一石投じれたかな?とは思っています。
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PTAのひきこもごもについての奮闘記 事務的な機能とコミュニティ的な機能を同時に追い求めたがゆえの機能不全が描かれている ボランティア活動なのに不参加理由の提出を求められたり、活動内容に応じたポイント制度、コスパが悪いのに続けるベルマーク活動なども事務的な効率から考えると理不...
PTAのひきこもごもについての奮闘記 事務的な機能とコミュニティ的な機能を同時に追い求めたがゆえの機能不全が描かれている ボランティア活動なのに不参加理由の提出を求められたり、活動内容に応じたポイント制度、コスパが悪いのに続けるベルマーク活動なども事務的な効率から考えると理不尽で無駄だが、コミュニティ活動と自己実現の場として捉えると意義を理解することもできるかもしれない が、そういったものはPTAとしてやることでもないので別の場を用意するのが良いのではないか 著者の効率重視からメンタリングへの理解を深めたあとの対応も興味深かった コミュニケーションの場 組織の目指すゴールと役割および手段 ボランティアとはもともと不公平で任意なもの リーダーとは現状を理解しメンバーに共有し意見を引き出した上で方向性を示し決断する者 オペレーターは継承してきたフローに沿って処理をすすめる者 筋の大切なところでは曖昧なことを言わない 個の能力をシステムに落とし込む
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
利用している区立図書館の貸出ベストを眺めていて出会った本。政治学に入門している自分にとっては、率直でありながらキャッチーなタイトルだった。 本書はまさにタイトル通りの内容のエッセイで、政治学者である筆者が、(政治学者の肩書から連想される堅苦しさとは裏腹に) 読みやすい語り口で、3年間のPTA活動の軌跡を語るものである。 筆者の語る功績の最も大きな部分は、フルタイムワーカーにはおよそ不可能な旧来的・非効率的作業が心底嫌がられながら強制されていく慣習を問題視し、やりたい作業だけを、フルタイムワーカーでも参入できる (つまり男性が参入できる) 雰囲気の土壌を作ったことである。 非効率・前時代的な習慣が引き継がれていくさまを打ち砕こうとする筆者の方針は歓迎もされる一方で、そのエリート的改革が必ずしも好ましくない事例もあったという。そうした反省の記述は、筆者と同様についつい前のめりになってしまいそうな自分には教訓的だった。たとえば、一見すると保護者の苦しみの諸悪の根源に思えるポイント制が、日頃その苦労が評価されない専業主ふにとって実は努力の精神的報酬として客観的数字として機能している側面があったり、明らかに無駄に思えるベルマークキャンペーンの廃止を打ち出すと、集まって単純作業をしながら愚痴を言い合う場が失われることを惜しむ声が出たり、といった具合である。 今や小学校の記憶は何もない、小学生と小学生保護者の中間のライフステージにいる自分にとって、こうした世界の紹介は新鮮なものであり、面白く読めた。またコロナ危機に小学校やその保護者が直面した苦難についても1章を割き語られており、今の自分の人間関係から遠く、なかなか聞くことのできない実体験を読むことができたのも、良い体験だった。
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