シャーロック・ホームズの建築 の商品レビュー
図書館で借りた本 題材がシャーロック・ホームズで作者が北原尚彦先生とあったら借りたくなるのが人情でしょう。 聖典を読みつつこちらの本を読んだら一層楽しめそう
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シャーロック・ホームズ x 建築 という切り口が面白いなと思って興味を持った。 確かにホームズ本を読んでいると読者の脳裏には部屋の間取りやロンドン市内の位置関係などがぼんやりと浮かんでくると思う。 それをいろいろな考察を含めビジュアル化してくれるなんて何て親切、そしてなんてワクワクするんだろう。 さらに書かれている建築の絵が水彩風のタッチでとても素敵。イギリスに行ってないのにイギリスに行った気分になれる。(村山隆司さんという建築家の方のお仕事らしい) これは片手にティーカップを持ちながら読まねばならないやつ。 ここでは全部で17の建築・間取りが紹介されている。マジックナンバー17にちなんでのことらしい。(ベイカー街221Bの階段の段数) その中でもやはり一番読んでいて面白かったのがベイカー街221Bの間取りだった。どうもこの間取りは矛盾を孕んでいるらしくてシャーロキアンの中でも諸説あるらしいが、ここではリフォーム前とリフォーム後ということで紹介してあった。 こんな間取りでホームズが事件の糸口をほどいていってるんだなぁと思うとよりリアルに想像できてワクワクできる。自分の想像力の欠けている部分や読み飛ばしている部分を細部までこだわり表現してくれているのが大変にありがたい。 それ意外では最近読んだばかりの緋色の研究の舞台となった「ローリストン・ガーデンズ三番地」が記憶に新しかったため楽しめた。 間取りは建築のビジュアルもさることながら、日本人がローリ(ング)ストンと勘違いしそうだとかそこで死亡していたドレッバーはドレッパーと思いがちとか・・・そういうちょっとした小ネタも面白かった。(勘違いしてた私・・・。笑) いつかロンドンのベーカー街211Bやスコットランド・ヤード、コナン・ドイルの出身だというエディンバラを訪れてみたいなぁ。
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読友さんにご紹介いただいた本。想像していたものとまったく違っていた建物も多く、楽しく読めた。〜様式などと書かれていても、なかなか立ち止まって検索するまでに至らず、また検索してもうまくイメージできないので大変参考になる。未読作も多いので、これから読む際にすんなりイメージできそう。...
読友さんにご紹介いただいた本。想像していたものとまったく違っていた建物も多く、楽しく読めた。〜様式などと書かれていても、なかなか立ち止まって検索するまでに至らず、また検索してもうまくイメージできないので大変参考になる。未読作も多いので、これから読む際にすんなりイメージできそう。やはり小説を読んでいる方がより楽しめると思うが、間取り好きの人も楽しめるだろうか。
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シャーロック・ホームズに登場する建物の外観や間取りがきれいな絵でまとめられている。文字だけでは想像しにくいので、この本を片手に小説を読むとわかりやすくなりそう。
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フォローしている方が読まれていたので。自らは絶対に手にしない書籍なので新鮮だった。久々にホームズを読みたくなった。
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シャーロキアン、いろんなことにこだわるな。でもこれだけこだわるのも楽しいのかも。ヨーロッパは昔の建物多いらしいから、まだこんな間取りで暮らしてる人もいるのかな?不便そう。
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名探偵ホームズの作品に出てくる建物を外観と見取り図で再現。文章の中から、建物や部屋の様子に関する部分を細かくピックアップして、再現図にしている。シャーロキアンならではの楽しみ方だ。
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楽しかったです〜。 舞台になった建物とともに その物語も紹介してくれているので 久しぶりに「正典」読み直したくなりました。 私は読みながら脳内イメージを 出現させるタイプなのですが 海外ものやSFは当然 適当にそれらしく思い浮かべているので(笑) こういうのがあると より本物ら...
楽しかったです〜。 舞台になった建物とともに その物語も紹介してくれているので 久しぶりに「正典」読み直したくなりました。 私は読みながら脳内イメージを 出現させるタイプなのですが 海外ものやSFは当然 適当にそれらしく思い浮かべているので(笑) こういうのがあると より本物らしいイメージがつけられる。 ヴィクトリアンの頃の建物って 重厚だけど洒落てる部分もあって …特に内装…ひかれます。
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シャーロック・ホームズが捜査した事件に登場する建物は、 どのようなものだったのか?ホームズ研究家と建築家が、 タッグを組んで、検証し、考察する。 CASE01 ホームズ&ワトスンの住む「ベイカー街221B」 CASE02 ブライオニー・ロッジ CASE03 ストーク・モ...
シャーロック・ホームズが捜査した事件に登場する建物は、 どのようなものだったのか?ホームズ研究家と建築家が、 タッグを組んで、検証し、考察する。 CASE01 ホームズ&ワトスンの住む「ベイカー街221B」 CASE02 ブライオニー・ロッジ CASE03 ストーク・モーラン屋敷 CASE04 ポンディシェリ荘 CASE05 ぶな屋敷 CASE06 トレヴェリアン医院 CASE07 アビィ屋敷 CASE08 ライサンダー・スターク大佐邸 CASE09 ディオゲネス・クラブ&マートルズ荘 CASE10 ウィステリア荘 CASE11 バスカヴィル館 CASE12 ヨックスリー・オールド・プレイス CASE13 バールストン館 CASE14 ハールストン屋敷 CASE15 ディープ・ディーン・ハウス CASE16 三破風館 CASE17 ローリストン・ガーデンズ三番地 SPECIAL CASE A スコットランド・ヤード B セント・バーソロミュー病院 付録・謎解きの過程 参考文献有り。 ホームズとワトソンが住むベイカー街の部屋を皮切りに、 作品に登場するマナーハウスや医院、様々な屋敷、別荘、 領主館等を探っていく・・・これも推理、謎解き。 作品内の語句、建築の専門用語を拾い、当時の建築様式を考慮、 グラナダTV版ドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」や BBCドラマ「シャーロック」での建物や室内も検証、 正典とTVドラマでの建物の違いについても触れています。 付録・謎解きの過程では、ホームズ研究家と建築家の 議論と推論が交差。こういう解釈もあるのかと、感心しました。 「バスカヴィル家の犬」の古い館の佇まいや古い石の小屋、 「まだらの紐」のベッドと紐の位置が分かる室内の様子、 「マスグレイヴ家の儀式書」の考察が楽しく、 改めて再読したくなりました。
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