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作家さんも知りませんでしたが図書館で適当に選んで数日でで読了。 ある著名な小説家が亡くなられたことをきっかけにその方の評伝を出版するため、後輩(弟子?)と編集者が過去を辿っていくミステリー小説。 序盤、中盤は盛上がりに欠けるが、終盤の小説部は一気に読み進められて緊張感が高まります...
作家さんも知りませんでしたが図書館で適当に選んで数日でで読了。 ある著名な小説家が亡くなられたことをきっかけにその方の評伝を出版するため、後輩(弟子?)と編集者が過去を辿っていくミステリー小説。 序盤、中盤は盛上がりに欠けるが、終盤の小説部は一気に読み進められて緊張感が高まります。ここで盛り上げるためにその他の部分は抑えているかのような印象もあります。 一風変わったミステリーとして面白かった。他の著作も探してみることにします。
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週末午前中の一気読み なんだけど、あまりすっきりしなかった。謎が解けていくさまはおもしろいんだけど、なんとなく平坦で。ハードカバー300ページにしては、少し残念かな。
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淡々と「こういう経緯があり、結果こうでした」という作風に感じた。 なのでこの本の感想となると、ちょっと書くのが難しい。感動した部分も、新たな発見も特にないからだ。 ただ254ページの「風曲の海」にははっとした。 あれは右側にタイトルをもってきたのは大正解。
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138昭和の高度成長期の安保と学生運動。浅間山荘。その時代の熱気は忘れたけど、考えるフリをした学生たちがいっとき時代を盛り上げたことは確か。しかし暴力革命は絶対に永遠に成功しない。まだ党要綱に載せてるところもあるけどね。読後感?虚しいです。
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堂場さんとしては珍しい作家さんが主人公である意味舞台裏を描いた作品。悪くはないんだけど、すごく面白いってこともない。正直最後は不完全燃焼って感じ・・・
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ある作家の謎が大きな闇に変わっていくミステリーというか、社会派小説。その謎を作家の唯一の弟子とも言える別の作家が中心に追いかけていく。これまでとはちょっと違った作風で、後半に80ページほどに及ぶ作中作が鍵を握っている。じっくりと味わう一冊。
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+++ 「すごい原稿がある」――ベストセラー作家が死の間際に残した一言より始まった原稿捜索。しかしそれは、出版業界を揺るがしかねないパンドラの箱だった……「創作」の倫理をも問う問題作! +++ 病死した作家・岩佐友は人と関わることを避け孤立していた。同郷で高校大学と同窓の作家で...
+++ 「すごい原稿がある」――ベストセラー作家が死の間際に残した一言より始まった原稿捜索。しかしそれは、出版業界を揺るがしかねないパンドラの箱だった……「創作」の倫理をも問う問題作! +++ 病死した作家・岩佐友は人と関わることを避け孤立していた。同郷で高校大学と同窓の作家である主人公の古谷悠が、唯一親しくしていた人物と言っても過言ではない。岩佐が亡くなった後、息子の直斗から、未発表のすごい作品がある、という話を聞き、編集者の未知とともに探すことになる。岩佐の評伝を書こうと、未発表作品を含む岩佐のことを調べて歩くうちに、古谷の純粋な興味もあって、調べは枝葉を広げ、岩佐と彼の後輩に関することへと進んでいく。読者も、古谷とともに未発表作品への興味、岩佐と後輩の関係に対する興味、孤立を選んだ岩佐本人への興味で、次の展開を早く知りたくて仕方なくなる。ラスト近くに配された、作品中の作品とも言える重苦しい章に、結局すべての謎が含まれていて、読後感を一層重くしている。岩佐にとって、人生とはいったい何のためにあったのだろうか。ずしりと胸に重い一冊である。
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有名作家が亡くなり、同郷の後輩作家が、彼の評伝を書くため取材を始めるのだが、 生前知らなかった真実が見え始める。 作家としてデビューするまでの苦悩、デビューしてからの苦悩が迫ってくる悲しい話だった。 もし、重すぎる真実を知ってしまった場合、隠し続けるのは、読者はもちろん、社会を...
有名作家が亡くなり、同郷の後輩作家が、彼の評伝を書くため取材を始めるのだが、 生前知らなかった真実が見え始める。 作家としてデビューするまでの苦悩、デビューしてからの苦悩が迫ってくる悲しい話だった。 もし、重すぎる真実を知ってしまった場合、隠し続けるのは、読者はもちろん、社会をも欺くことになるのではないのだろうか。 でもだからといって、過去の出来事をすべてを明るみに出しても、誰も幸せにならず、読者だって嬉しくないはず。 作家と作品は別ものと見た方がいいのか、難しい問題だと思った。
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