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2022/04/04

今迄の作風とは全く違っていた。一つの問題作となるだろう。作中の盗作問題と当時の時代背景60年70年代安保の時代、そして真実を知った後の文筆家としてそれを評伝として世に出す事の葛藤。堂場氏としては一風変わった作風となっていた。著者でなければ気がつかない業界のこともよく出ていて面白か...

今迄の作風とは全く違っていた。一つの問題作となるだろう。作中の盗作問題と当時の時代背景60年70年代安保の時代、そして真実を知った後の文筆家としてそれを評伝として世に出す事の葛藤。堂場氏としては一風変わった作風となっていた。著者でなければ気がつかない業界のこともよく出ていて面白かった。

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2022/03/26

堂場の刑事の本を読んで来たが刑事が一度も出て来ない作品 亡くなった大作家岩佐の息子から操作を依頼され 出版助成編集者と同郷の作家が「未発表原稿」を探す内に事件を感じた。終わりは何か心の中に仕舞い込んだ2人すっきりしない終わり方 、この箱のような物語を開けなければ良かったと感じ...

堂場の刑事の本を読んで来たが刑事が一度も出て来ない作品 亡くなった大作家岩佐の息子から操作を依頼され 出版助成編集者と同郷の作家が「未発表原稿」を探す内に事件を感じた。終わりは何か心の中に仕舞い込んだ2人すっきりしない終わり方 、この箱のような物語を開けなければ良かったと感じた堂場さんの本では珍しい本の様な気がした。楽しめた!

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2022/03/22

同業者同士の付き合いを徹底して排除したベストセラー作家・岩佐友が死去した。同郷で高校・大学の後輩でもあるため唯一交流があった私(古谷悠)は、岩佐の息子から未発表原稿の捜索を依頼される。調べを進めるうち、思いもかけない岩佐の暗部が明らかになり……。 後半に作中作として掲載されている...

同業者同士の付き合いを徹底して排除したベストセラー作家・岩佐友が死去した。同郷で高校・大学の後輩でもあるため唯一交流があった私(古谷悠)は、岩佐の息子から未発表原稿の捜索を依頼される。調べを進めるうち、思いもかけない岩佐の暗部が明らかになり……。 後半に作中作として掲載されている短篇の出来がキモだが、うーん微妙な感じ。特に苦労もなく真相に辿り着いてしまい説得力に欠ける。それが逆にリアルなのかなあ。

Posted byブクログ

2022/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

癌で死んだ作家。大学、高校の後輩作家47歳独身が評伝を書くかとになる。仕事部屋を探す。遺稿を探す。著作権の権利をある女性に譲る遺書が弁護士から息子へ。二人の作家は元編集者。作家との交流は拒否。パーティも不参加。たまたま気があった。 昔の担当者に会う。純文学のデビュー作に盗作の噂があった。出身地の盛岡へ取材。20年ぶり帰京 編集者時代に天才を発見、その才能に敗北感 売れっ子作家岩佐。デビュー作は、盛岡の文学同好会の後輩が書いた作品だった。 館山の借家の仕事部屋に後輩の 後輩吉川の原稿を発見。新人賞選考基準を突破レベル。学生運動に巻き込まれた吉川。高仲間が逮捕される。学生運動に誘った東京出身、重役の息子と彼女と3人で飲む。自分が酒を買いに行く間に彼女が強姦。復讐する。 呼び出して殺害。警察に通報。内ゲバと思われて捕まらず。大学を中退するが小説家を目指す。編集者だった岩佐に原稿を見せる。 その才能に驚いた岩佐。殺人告白小説なので発表はできない。代わりの作品を書かせる。岩佐をそれを自分の作品として発表。デビューした。吉川は弱味を握られたまま自殺。 高校大学の後輩、唯一の弟子の古谷 評伝を書くのを断念。美人女編集者サチと編集長は? 金沢に吉川の彼女を会いに行くが亡くなったいた。男性不信で独身。吉川と文通していた 自分を強姦した男が殺されたことは新聞に 岩佐も金沢に会いに来ている。

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2022/03/14

今までは、数多くの刑事シリーズを読んできたので、違う切り口から攻めてくるこの作品に少し驚いた。 ただベストセラー作家の死から「未発表原稿」を探しだすうちに事件を感じる予感… いや、刑事は登場しないが次第に堂場氏の筆を感じ出した。 作家と出版業界に纏わる内容なので、事件解決とい...

今までは、数多くの刑事シリーズを読んできたので、違う切り口から攻めてくるこの作品に少し驚いた。 ただベストセラー作家の死から「未発表原稿」を探しだすうちに事件を感じる予感… いや、刑事は登場しないが次第に堂場氏の筆を感じ出した。 作家と出版業界に纏わる内容なので、事件解決という気持ちの良い終わり方ではない。 開けなければよかったと思えるパンドラの箱かもしれない。 読者としてはエンタメとして楽しめたが… 作家の苦悩を垣間見た感が半端なかった。

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2022/03/08

亡くなった同郷の先輩大作家の評伝を書くとの名目で、出版社女性編集者と未発表作を探す物語。そこにはその後の華々しい歴史小説作家としての活躍とは一線を画す処女作であり文学賞受賞作の純文学作品の秘密があった。警察小説やスポーツ小説が主流の堂場氏の趣の違う異色作。十分面白かったが、謎を追...

亡くなった同郷の先輩大作家の評伝を書くとの名目で、出版社女性編集者と未発表作を探す物語。そこにはその後の華々しい歴史小説作家としての活躍とは一線を画す処女作であり文学賞受賞作の純文学作品の秘密があった。警察小説やスポーツ小説が主流の堂場氏の趣の違う異色作。十分面白かったが、謎を追っていく過程の登場人物たちの伏線が全部中途半端なのが勿体ない。結局読み終わってみると、作中作の「屈曲の海」が一番面白かったという皮肉さ。傑作とは言わないが読んで損はない面白さはある。マジで「屈曲の海」は面白い。。

Posted byブクログ

2022/02/22

読み応えのある長編だったが、自分的にはハードボイルド警察モノの方が好み。前半で何人も関係者が出てきたが真相には関係無い情報提供者で終わってしまったのがやや残念。

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