宿神(第四巻) の商品レビュー
かつて愛した待賢門院璋子、心の交流があった崇徳上皇、同僚で友人でもあった平清盛。彼らはみなこの世を去った。僧侶になってからも世俗と関わり歌を詠み続けた西行さんも彼らの後を追う。人が生き、亡くなるのは自然の理。 桜の咲く満月の頃。 自分が詠んだ歌のとおりにこの世を去った西行さんは...
かつて愛した待賢門院璋子、心の交流があった崇徳上皇、同僚で友人でもあった平清盛。彼らはみなこの世を去った。僧侶になってからも世俗と関わり歌を詠み続けた西行さんも彼らの後を追う。人が生き、亡くなるのは自然の理。 桜の咲く満月の頃。 自分が詠んだ歌のとおりにこの世を去った西行さんはこの世をどう感じたのだろう。 神はそこにおわしますだけ。 日本人の美学を淡々と描いた奥深い作品でした。
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