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砂嵐に星屑 の商品レビュー

3.6

180件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/08/31

同じテレビ局で働く男女4人が、悩みや迷いを抱えながら日々を生きる連作短編集。 人生のままならなさや、このままで自分はいいのだろうかという葛藤が丁寧に描かれていて良かった。 主人公たちのモヤモヤは自分にも覚えがあるような感情で、ドキッとさせられる。 しかしどの短編も、ままならない...

同じテレビ局で働く男女4人が、悩みや迷いを抱えながら日々を生きる連作短編集。 人生のままならなさや、このままで自分はいいのだろうかという葛藤が丁寧に描かれていて良かった。 主人公たちのモヤモヤは自分にも覚えがあるような感情で、ドキッとさせられる。 しかしどの短編も、ままならない日々を生きていこうという前向きな終わり方だった。 舞台が同じテレビ局ということもあって、一つの話に別の短編の登場人物が出ている。最後の短編では、他の短編の主人公が皆登場していて、各短編のその後が感じられたのが嬉しかった。 またタイトルにあるように、この小説では各主人公たちの砂嵐のような日々が描かれおり、どの短編も「星」がキーワード的に登場しているのが素敵だなと感じた。

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2024/08/23

#砂嵐に星屑 #一穂ミチ さん #読了 同じテレビ局内で働く年齢も性別も違う人々の心模様を描く連作短編集。 同じ所にいても、其々の人生があり、「勝ち組」もいれば、悲しみや辛さ、人には言えないような過去も一つや二つ位誰にでもあって‥。それでも生きていく。砂嵐の中の星屑を見つけるよ...

#砂嵐に星屑 #一穂ミチ さん #読了 同じテレビ局内で働く年齢も性別も違う人々の心模様を描く連作短編集。 同じ所にいても、其々の人生があり、「勝ち組」もいれば、悲しみや辛さ、人には言えないような過去も一つや二つ位誰にでもあって‥。それでも生きていく。砂嵐の中の星屑を見つけるように。

Posted byブクログ

2024/08/12

テレビ局で働く4人の連作短編集 1話目の春、病死した男性社員の幽霊の話。 40代独身女性アナウンサーの三木の元不倫相手の男性で、この世に心残りがあって夜な夜な資料室に現れる。 重大な社内秘密を訴えているのかと思いきや、拍子抜けするような心残りではあったが、重くならずちょうどいいの...

テレビ局で働く4人の連作短編集 1話目の春、病死した男性社員の幽霊の話。 40代独身女性アナウンサーの三木の元不倫相手の男性で、この世に心残りがあって夜な夜な資料室に現れる。 重大な社内秘密を訴えているのかと思いきや、拍子抜けするような心残りではあったが、重くならずちょうどいいのかも。 2話目の夏、家族や仕事に悩む50代の報道デスク。 心の話が長くて、ちょっと飽きてしまった。 3話目の秋、生々しい性の話が多くて、一穂ミチさんにしては珍しいのかなと思う。 ゲイを愛してしまった結花の行き場のない溢れる想い、受け止められないけどなんとかしたいと思う由朗、この先やっぱり成就することはないのかなあ… 4話目の冬は一番面白かった。 30代ADで仕事がいまいち上手くいかない晴一と、密着取材相手の芸人並木道広との話。 頼りないADの晴一が、広道を知っていくうちに、広道の声をとどめ、残したい、誰かの悲しみや後悔に爪の先でも届けばいいと願う。 もうすぐ平成が終わって年号が変わる冬にふさわしい素敵な話だなあと思った。 人は外からは見えないけど心に抱えているものが誰しもあって、何かをきっかけに一つ一つ前に進んで行けば大丈夫ってことなのかなと感じた。

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2024/08/11

TV局は身近ではない。でもここに登場するのは私の知っているどこかの誰か、もしくは私自身だ。一番イラつくのはヘタレの晴一だが、もはや同族嫌悪と言うべきか、自分を見ているようで気が滅入る。 一穂ミチさんの小説の、背筋を撫で付ける濃密な湿度感はそこまで感じられず、その意味では、読後感は...

TV局は身近ではない。でもここに登場するのは私の知っているどこかの誰か、もしくは私自身だ。一番イラつくのはヘタレの晴一だが、もはや同族嫌悪と言うべきか、自分を見ているようで気が滅入る。 一穂ミチさんの小説の、背筋を撫で付ける濃密な湿度感はそこまで感じられず、その意味では、読後感は重くはなかった。

Posted byブクログ

2024/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スモールワールズ以降のこの人の本で、一番面白かったかもしれない。直木賞取った本より好き お仕事小説で、定年後を考えなければならない年代の話だからか

Posted byブクログ

2024/08/05

ザラっとする辛いエピソード多め、面白く読んだのは、自分が安泰な場所にいるからだろうな〜。ラストエピソードで明らかになる、三木さんと笠原さんの間に育まれている友情が希望の光のよう。

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2024/07/22

テレビ局のお仕事のお話というよりは、そこで働く人たちの人間模様にフォーカスの当たったお話でした。どれも素朴で、少ししんどくて、生々しくて、最後はちょっとだけ希望が見えるような。 三木さんと笠原さんのお話が特に好きでした。笠原さんのキャラクターが愛おしい。

Posted byブクログ

2024/07/16

よく分からないことだらけでしたが、キレイ事だけでは生きていないってことはなんとく分かりました。 人に弱さを見せられたとき、相手も弱い部分を見せてくれるのかもしれないなと思いました。

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2024/07/16

1番腹たった人物が1番好きになっちゃった。途中で読むのをやめないでよかった テレビ局に憧れてて、タイムキーパーを目指したこともある。働いただけで薔薇色とは思わないけど、何故そんなに惹かれていたか、この本を読んでようやく気づいたかもしれない テレビが嫌いでも好きでも、今、読んで...

1番腹たった人物が1番好きになっちゃった。途中で読むのをやめないでよかった テレビ局に憧れてて、タイムキーパーを目指したこともある。働いただけで薔薇色とは思わないけど、何故そんなに惹かれていたか、この本を読んでようやく気づいたかもしれない テレビが嫌いでも好きでも、今、読んで欲しい

Posted byブクログ

2024/07/13

1話目が幽霊の話で現実味がなくそれだけ残念だった スモールワールズのあとで期待して読んだからかすこし期待はずれなところもあるかな おもしろいけど、うーんもう読まなくてもいいかな

Posted byブクログ