ほっきょくでうしをうつ の商品レビュー
極限の地、北極のジャコウウシ群れ、圧倒的な黒と白の描写、生きるために、肉を食べるためにジャコウウシを撃つ、赤い鮮血がほとばしる 母ウシが撃たれ子ウシはもう生きてはいけない。厳しくも力強い生命の営み
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息子9歳4ヶ月 息子が喜びそうな本を、母が選んで図書館から借りてきています。時々息子リクエストの本も。読み聞かせほとんどしなくなりました。母はサミシイ。 読んだ◯ 好反応◯ 何度も読む(お気に入り) ◯ 「また借りてきて!」「続き読みたい!」 その他◯ この本を読んで「冒険、...
息子9歳4ヶ月 息子が喜びそうな本を、母が選んで図書館から借りてきています。時々息子リクエストの本も。読み聞かせほとんどしなくなりました。母はサミシイ。 読んだ◯ 好反応◯ 何度も読む(お気に入り) ◯ 「また借りてきて!」「続き読みたい!」 その他◯ この本を読んで「冒険、したくないなあ」と息子がつぶやきました。 「冒険」といえばバラエティ番組の「冒険」のことだと思っていた息子にとって、本書の内容に衝撃を受けたようです。 「冒険」とは、命のやりとりをすること。 その様子を、力強く表現した作品です。 私は、大好きな角幡さんが絵本の原作を手がけているのに驚きました。
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ゴールデンカムイだ… 命をいただくとは…生存する過酷さとは… 牛の母子は、狩るものとしての我々人間に問いかける…
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うーん、これって「実体験を大胆に絵本化したもの」だったのですね。それを知らずに読んだ私は、読み始めは生きるために他の命をいただく、これが食というもの。というメッセージがあると思って読み進めていたが、残された子牛が突進してきたからといって、自分の命の危険を感じるような記述もなく、子牛が1人で生きていくのは難しいだろうという独りよがりで子牛の命を奪ったのには甚だ疑問に思い、そして子牛の命を奪っておいて、子牛をいただくという記述もなし。なんのために子牛は殺されたのか。読み終えてみれば、表紙だけが良かった絵本という感想を持ちました。絵本にするなら、そこは子牛の命もきちんといただいたという終わりにして欲しかった。
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この本は、デザインワークに尽きる。 大半を占めるモノクロの表現は、より深く見えるように、おそらく銀色に近いグレーのインクの補色を入れている。 また、見返しは黒い紙に銀色のインクで表現。 とても美しい。 これらの深い「黒」があるからこそ、血の赤や最後のシーンの夕映えが活きる。 ...
この本は、デザインワークに尽きる。 大半を占めるモノクロの表現は、より深く見えるように、おそらく銀色に近いグレーのインクの補色を入れている。 また、見返しは黒い紙に銀色のインクで表現。 とても美しい。 これらの深い「黒」があるからこそ、血の赤や最後のシーンの夕映えが活きる。 個人的には、子牛を撃つという行為がとても残酷に思えた。 結局、彼は子牛を母牛の元に残し、食べることをしない。 食べるのは母牛だけだ。それは、自分のいのちをつなぐための行為。生き物は、命を食べて生きる。 なので、母牛を撃ったことは、ある意味納得がいく。 だが、子牛を殺す必要はあったのだろうか? おそらくいずれ子牛は、自然に亡くなっただろう。 もしかしたら、そこに残していくことは、もっと残酷なつらさがあったかもしれない。 だからと言って、彼が手を下すことが必要だっただろうか? だったら、彼は子牛も食べるべきだったのだ。自分が食べるため、活きるための母を殺し、そのために生きられなくなった子牛を殺すのであれば、自分の身体の中に親子を活かすべきだった。 凍土に、母のばらばらになった死骸と並べられた小さな子牛の絵は、とてもグロテスクだと感じる。 それは、その存在というよりも、そうやって並べて置いた彼自身の陶酔感を感じるからだろうと思う。 この本は、ずいぶんと評価されているようだけど、私は好きではない。
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書店で初めて読んだとき涙がでてきた。 久しぶりに絵本で大きなショックを受けた。 生きるために生きものを殺めなくてはならないことを改めて思い知らされる。何かの死から生を受ける、「闇は光の母」の標題の通りだ。 狩人は親牛と子牛とを殺めることになるが、それぞれの死の意味は、狩人にとって異なることも絵と文とで書き分けられている。 ずしりと重たいテーマながら淡々と語られる。それでも何度も噛み締めて考えてしまう凄みがある。 私の生きることの裏にある死を考える、そのことはよく生きるために大切な気がする。 子供向けに良い本かと言われると賛否ありそう。身近な大人が判断したほうが良いかも。
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