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検証安倍政権 の商品レビュー

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2023/01/31

微妙な内容だなあ。 阿部政権は案外、冷静に評価しづらい。おそらく、理念と現実の両方を薦めた政治だったから。 なんだかんだ稀有だよね。 いろんな項目についてそれぞれの論者が語っているんだが、どの一つとっても安倍さんが自分でやってるのだ。これは案外衝撃。人かよ。 政策を推し進めるの...

微妙な内容だなあ。 阿部政権は案外、冷静に評価しづらい。おそらく、理念と現実の両方を薦めた政治だったから。 なんだかんだ稀有だよね。 いろんな項目についてそれぞれの論者が語っているんだが、どの一つとっても安倍さんが自分でやってるのだ。これは案外衝撃。人かよ。 政策を推し進めるのは、選挙け勝ち続けることが絶対と認識していて、実際そうしてきた。だから、妥協もあった。 本当に、惜しむべきなのだ。 本としては、各項目の最後にまとめがあって、わかりやすい。 各論者も、そんなに偏ってないかな。 だが、モリカケとかオウンゴールとか言ってるのは違うと思うんだけど。日のないところに水煙立ててて、それに乗っかって、国益ロスしたんだよね。 反省してないんですか。

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2022/10/31

当事者インタビューなどを基に第2次以降の安倍政権の政策と統治を検証する。 安倍政権に賛否はあれど(個人的にも、国会軽視の姿勢などはかなり否定的)、その安定した官邸主導や柔軟な現実主義的政権運営は評価せざるを得ない。特に、TPP等のFTA推進は大きな成果だったと再認識した。 評判の...

当事者インタビューなどを基に第2次以降の安倍政権の政策と統治を検証する。 安倍政権に賛否はあれど(個人的にも、国会軽視の姿勢などはかなり否定的)、その安定した官邸主導や柔軟な現実主義的政権運営は評価せざるを得ない。特に、TPP等のFTA推進は大きな成果だったと再認識した。 評判の悪い(個人的にもどうかとは思う)「悪夢のような民主党政権」という度重なる発言も、世論対策としての戦略的意図に基づくものだったとのことで、安倍総理のマキャベリズム的側面を感じた。 ただ、国会軽視の姿勢や「やってる感政治」の観点など、もっと負の側面の検証もあってしかるべきと思った。

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2022/08/14

7年8か月の長期政権となった第二次安倍政権について、アベノミクス、選挙対策、官邸主導、安保政策、通商政策、歴史問題、与党統制、女性政策、憲法問題の9つのテーマで分析。個人的に一番詳しい(はずの)アベノミクスを読むとかなり標準的な内容・評価になっているので、それぞれのテーマについて...

7年8か月の長期政権となった第二次安倍政権について、アベノミクス、選挙対策、官邸主導、安保政策、通商政策、歴史問題、与党統制、女性政策、憲法問題の9つのテーマで分析。個人的に一番詳しい(はずの)アベノミクスを読むとかなり標準的な内容・評価になっているので、それぞれのテーマについて精通している人には当たり前の内容が書いてあると思われる。だが、幅広い横断的なテーマを1冊で、相応の質のものが読めるのが本書の持ち味なのだろう。 テーマが幅広いので安倍政権の取り組みとして初めて知るものもあって興味深かった。特に外交・通商関係で成果が多かったというのもあまり認識しておらず勉強になった。 長期政権の要因は幾つもあるが、安倍チームとしてコアメンバーが安倍氏を支えて官僚を上手く使いこなしたこと、時には信念を封じてでもリアリズムに徹したことが大きな点。 一方で、本書は新型コロナウイルス感染症への対応についてはほとんど言及がなく、直接的には本人の健康問題だったとは言え何故政権が終焉したかについても論じて欲しかった。

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2022/03/13

安倍政権がなぜ長期政権になったのか、その中でどのような政治パフォーマンスをしたのかということを客観的に分析した本。 総じて言えば、安倍政権は安倍首相が右派的なイデオロギーを持ちながらも、政治的リアリズムに立って政治を行い、結果として日本政治にさまざまな功績・課題を残したという...

安倍政権がなぜ長期政権になったのか、その中でどのような政治パフォーマンスをしたのかということを客観的に分析した本。 総じて言えば、安倍政権は安倍首相が右派的なイデオロギーを持ちながらも、政治的リアリズムに立って政治を行い、結果として日本政治にさまざまな功績・課題を残したということ。 いくつか印象深い点を挙げる。 ・安倍首相の右派的イデオロギーを実現させるような政策は控えられた。 →靖国参拝など、外交問題に代表されるように、実は安倍政権において右派イデオロギー的な政策は抑えられた。それは、政治的リアリズムによるもの。(そのような政策を実施することで、政治が前に進まなくなる)また、逆に安倍首相の支持層からの批判も、いわゆる野党のお株を奪うような政策でも、安倍首相だからどこかでストッパーをかけるという納得感から、批判が抑えられ、現実的な政策を実施することができた。 ・官僚を組み込んだ、チームとしての政権。 →第一次安倍政権では官僚よりも政治家を重視し、民主党政権では官僚を排除した。一方第二次安倍政権では官僚もチームに含め、TPP締結に代表されるように機動的に政策実現に動いた。首相という代表だけがフォーカスされがちだが、実際には政権は普通の企業と同じように、チームとして動く。そうした観点から見ると、安倍政権は、チームマネジメントとしては非常に良い結果を残していると言える。 ・イデオロギー的な対立の深い争点及び、詳細な制度設計の積み残し →政治的リアリズムに立って政権を運営したのは評価されるが、女系天皇や選択的夫婦別姓、憲法問題などは積み残されている。これらは、国民投票等の議論にすると、護憲派改憲派に分かれる等で冷静な議論が出来なくなる。他党との擦り合わせが必要である。また、社会保障政策などの詳細な制度設計もこれからであろう。 こうした点を踏まえると、野党も政権運営において、政権を担えるレベルの教訓を学ぶべきだろう。それでなければ、常に自民党一強が続く。 あと、外交問題で述べられていたが、ロシアとの交渉は、ロシア側の譲歩が出ず、不調に終わっている。考えてみると今のロシア問題も、ここに端緒があったのかもしれない。

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2022/02/12

7年8月安倍政権の総括を期待したが、本書は「日記」 「日々の歩み」をみると、様々なテーマに取り組んだように見えるが、もう少し巨視的な歴史的評価にズームして良かったと思う。 日々のSNSと支持率を意識した長期政権が政治遺産を何も残せなかったというのは言い過ぎだろうか? そもそも安倍...

7年8月安倍政権の総括を期待したが、本書は「日記」 「日々の歩み」をみると、様々なテーマに取り組んだように見えるが、もう少し巨視的な歴史的評価にズームして良かったと思う。 日々のSNSと支持率を意識した長期政権が政治遺産を何も残せなかったというのは言い過ぎだろうか? そもそも安倍政権には「歴史的Mission」の自覚・認識は無かったと思う。支持率と選挙がすべて。

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2022/01/26

安倍政権がなぜあれだけの長期政権となったのか、その統治の方法を、ある意味客観的に分析した本。 「民主党政権を『悪夢』と呼んでいたことには実は計算した狙いがあった」など、それ後付なのでは? と勘ぐりたくなる記述もあるものの、基本的には、安倍政権のメカニズムを冷静に観察しているよう...

安倍政権がなぜあれだけの長期政権となったのか、その統治の方法を、ある意味客観的に分析した本。 「民主党政権を『悪夢』と呼んでいたことには実は計算した狙いがあった」など、それ後付なのでは? と勘ぐりたくなる記述もあるものの、基本的には、安倍政権のメカニズムを冷静に観察しているように思う。そもそも執筆陣が大学教授なので、何の根拠もなくヨタを飛ばすどこぞの作家やら、自称文芸評論家とは趣が違う。 ただ、本の趣旨からして当然だが、インタビュー相手が政権中枢にいた政治家や官僚がほとんどなので、どうしても自画自賛的な話が多いし、これもまた当然だが、ジャーナリスティックな視線は皆無。安倍政権は官邸の意志を現実の政治に反映するためには、非常によくできた仕組みだったんだなと思う反面、その仕組みを維持するために犠牲になったものも少なくないはずで、それを「政治のリアリズム」として納得できるかどうか。 安倍嫌いの、(研究者ではない、という意味で)一般的な読者にとっては、安倍政権礼賛本だろうし、安倍政権を支持していた人にとっては、「左右どちらに偏ることもなく中立的な立場の本」ということになりそうな感じ。 編者であるアジア・パシフィック・イニシアティブ理事長の船橋洋一(ちなみに、この人は元朝日新聞の人)が「はじめに」でこう書いている。 「……野党が統治のあり方を組織学習することは、日本の政党民主主義にとって切実な宿題となっている」 政治のリアリズムという観点からすれば、まさに野党の人、読んでちょー、という本かな。

Posted byブクログ

2022/01/06

【今も影響を残す史上最長政権の功罪】今も日本の政治に多大な影響力を及ぼしている「安倍政治」。キーパーソン50人以上への徹底ヒアリングで明らかになった政権の内幕。

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