ルポ 座間9人殺害事件 の商品レビュー
当時も衝撃だったニュース。興味をもって読んだし、著者の浅井さんは何も悪くないのだけれど、どうしても星をつける気持ちにはなれなかった。すみません。
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この本を読む前に、小野一光著「冷酷 座間9人殺害事件」を読了した。そしてこの本を読了する直前に、事件現場を見に行っている自分がいた。 自分が死刑囚と待ち合わせをしている体で家を出た。所要時間はどれくらいか、気持ちに変化が起きる時間なのかを考えながら向かった。相武台前駅に着くまで...
この本を読む前に、小野一光著「冷酷 座間9人殺害事件」を読了した。そしてこの本を読了する直前に、事件現場を見に行っている自分がいた。 自分が死刑囚と待ち合わせをしている体で家を出た。所要時間はどれくらいか、気持ちに変化が起きる時間なのかを考えながら向かった。相武台前駅に着くまでに要した時間は1時間強。「長かったな。面倒くさいな」という感想が1番初めに来た。だけど被害者の中には遠出して、わざわざ座間まで来ている人もいる。本当に死にたい気持ちがあったのかもしれない。それは本人にしか分からない‥。 日曜日に行ったのだが、人通りはほとんどなく、踏切の音、電車の通る音が何度もしているだけだった。 住人の方に迷惑がかかると思ったので、ご冥福を祈りつつ、その場をあとにした。 私の妄想ですが、この事件で1番死にたかったのは死刑囚本人なのではないかと考える。「死にたい」というよりは、「人生どうでも良い」という感じで雑に生きている印象を受けた。 スカウト時代に逮捕→まともな仕事にはもう就けないと思い込む→ヒモになりたい→楽したい→Aさんにお金返せって言われそう→殺してしまおう→その後何人か殺害→死刑かもな、別に良いや。 という感じで次々に行動に移していったように感じられる。 全てが雑。いきあたりばったり。その時の欲のみで生きている。 性には興味あるのに、生には興味なし。 最終的には、「死にたい」というよりも、「忘れてほしい」、「自分のような人間はもともと存在しなかった」と思って欲しいと希望していたのではないか。 裁判中の、「何も思いません」の発言からそんなことを感じた。あくまで私の想像です。 死刑執行はいつなのだろう。執行されたら罪を償い終えたと思って欲しくない。遺族の方からしたら、死刑囚が生きても死んでも、子どもは戻ってこないもんね‥。 希死念慮を持つことは悪いことではないと思うが、その心の傷につけ込まれないようにしないといけないなと思った。 被害者と死刑囚の実際のやり取りを見られたのは良かった。
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死にたくて死にたくて死にたくてどうしようもない時、白石のように漬け込まれたら、自分だったら絶対助からない。 相手の都合なんか知らない、自分の「死にたい」を早く片付けたいと思うだろう。 その気持ちが一時的なものだったなんて、その時にはわからない。 自分が白石のような人間に出会わなか...
死にたくて死にたくて死にたくてどうしようもない時、白石のように漬け込まれたら、自分だったら絶対助からない。 相手の都合なんか知らない、自分の「死にたい」を早く片付けたいと思うだろう。 その気持ちが一時的なものだったなんて、その時にはわからない。 自分が白石のような人間に出会わなかったのは、ただの偶然に過ぎないと思う。幸運と言うべきかも迷う。 犯人の白石については、殺意と性欲ががっちり結びついたケースだと思うけど、まともにやれば女にも金にも困らなそうなのに、なんでこんな手法に辿り着いてしまったのだろう。 普通に働くより9人やるほうが大変だと思うけど、そっちの方が楽なことなんてあるのか。 理解が及ばない。
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この事件の怖さは、犯人の過去を遡ってもどこに猟奇的な事件を犯す背景(犯行に至るまでの真の動機)が見つかっていない事だと思う。 SNSの普及によって、より簡単に自分と同じような感覚や考えをもつ人を見つけて交流できるようになった。 日常会話ではしないような希死念慮(タブーとされる...
この事件の怖さは、犯人の過去を遡ってもどこに猟奇的な事件を犯す背景(犯行に至るまでの真の動機)が見つかっていない事だと思う。 SNSの普及によって、より簡単に自分と同じような感覚や考えをもつ人を見つけて交流できるようになった。 日常会話ではしないような希死念慮(タブーとされる死の悩みなども)知らない誰かが共感し、弱みにつけ込んで巧みに相手をコントロールしていく。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■2ヶ月間に9人殺害。 事件の流れ、裁判の様子が詳しく書かれていたが、被害者との出会い方から殺害までが流れ作業のように全て一貫している。 『自分がヒモになれる人探し』ゲームをしているように簡単に相手を引き付け、強姦し殺害する。 犯行初期の段階で自身が捕まった時の刑罰を検索し、捕まった時点で死刑を覚悟していた様子。 (裁判でも弁護人質問だけ無視している) 被害者がどんどん増える一方、犯行が全然バレず捕まらなかったら永遠と続けるつもりだったのだろうか…? 被害者となった人たちは、人間関係など何かしら原因があり精神的に追い詰められていた。 ⇒読んでいて、環境が違えば誰にでもありそうだし、まじめで優しすぎる人ほど自殺願望が強いのかなと思えた。 ■この事件がもとでSNSへの書き込み(死にたいなど)の監視が厳しくなった。 若年層の自殺者数は増える一方で、SNSをはけ口にしていた人が実際に相談窓口に相談できるかは私自身が当事者だとしたら難しいんじゃないかなと思った。自殺者、希死念慮をなくす社会つくりは難しい事だと思う。
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人間を消費財とみなす思想の 行き着く果てにはこういう世界もある 金づるになりそうな奴は恐怖と依存で飼い慣らし それ以外は嗜虐欲を満たすために消費し 最後は自分がメディアを通じて 僕のような好き者に消費されてしまうのだ やめなさいよほんとにもう
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被害者は全員20代以下、9人中8人が女性、3人が女子高生。希死念慮「死にたい」。逃げ先がそこにしかない。死は甘美。しかし、一人では死ねない。Twitterで呟き、他人を巻き込む。誰かと交わり、誰かに気にされる。死に向かうことで、また生きる。強制性交。ロープで吊られ、遺体は解体。こんな死は願っていなかった。嘱託殺人とは判断されていない。本当の殺人、奪われるべきではなかった若き命。生きてこそ、死をも思える。被告人は控訴をしない。弁護人には黙秘する。直ちに死刑が確定した。20代、死を望むだけでは済まされない。
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結局、取材を重ねても犯人の実像には迫れず、猟奇的な犯罪内容の後味の悪いの印象しか持てなかった。ただSNSにはここまでひどくなくても、自分の欲望を満たすために親切なふりをする輩がいることを認識する必要があり、自己防衛が必要だ。
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渋井哲也『ルポ 座間9人殺害事件 被害者はなぜ引き寄せられたのか』光文社新書。 座間9人殺害事件を再検証するルポルタージュ。 普段は文庫を中心に読んでいるのだが、たまたま書店で目にした新書のタイトルが気になり、手を伸ばした。 2017年に発覚した僅か2ヶ月の間に9人もの若い...
渋井哲也『ルポ 座間9人殺害事件 被害者はなぜ引き寄せられたのか』光文社新書。 座間9人殺害事件を再検証するルポルタージュ。 普段は文庫を中心に読んでいるのだが、たまたま書店で目にした新書のタイトルが気になり、手を伸ばした。 2017年に発覚した僅か2ヶ月の間に9人もの若い男女を殺害し、遺体を損壊した上で自宅アパートに遺体をクーラーボックスに保管していたという類い稀なる猟奇的な犯行。犯人がSNSで被害者を選定していたという恐ろしい事件の詳細が犯人との面会を含めた綿密な取材により浮かび上がる。 誰もが匿名で自身の心中を吐露できるSNSは悩める者にとっては精神安定剤のような役割を果たす反面、使い方次第では犯罪を誘発する劇薬ともなり得る。こうした劇薬としてのSNSを利用したのが、座間9人殺害事件の犯人である。 自殺願望を持つ精神的に不安定な若い女性は与し易いとSNSで若い女性を物色した上で巧みに誘い出し、金銭と性的な快楽を求めた挙げ句の凶行。一度箍が外れると感覚が麻痺したかのように短期間で同様の凶行を繰り返すという悪魔のような所業。死刑判決は妥当であるが、失われた9人の尊い命は還らない。 本体価格820円 ★★★★★
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とても後味が悪い本。 筆者はネットや自殺に詳しい人だし、取材も尽くされているはずなのに、この筆者をもってしても事件の背景が掴みきれない、得体の知れない気持ち悪さが残る。事件の残虐さに結びつくような、加害者の生育歴だとか認知の歪みとかが出てこない。一方で死にたい人の孤独感が簡単につ...
とても後味が悪い本。 筆者はネットや自殺に詳しい人だし、取材も尽くされているはずなのに、この筆者をもってしても事件の背景が掴みきれない、得体の知れない気持ち悪さが残る。事件の残虐さに結びつくような、加害者の生育歴だとか認知の歪みとかが出てこない。一方で死にたい人の孤独感が簡単につけ込まれてしまうのはよくわかる。 支援職として自殺予防にも取り組む上で、自殺を防ぎたいし、関わった相談者が危うい人間関係に取り込まれて傷つくことも防ぎたい。支援者の手の届かないところで、白石のような人間の動きがあるのが現実の社会だし、怖いけど、支援者としてはできることを精一杯やるしかないのだな、と思う。
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