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月の光の届く距離 の商品レビュー

4.2

56件のお客様レビュー

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2023/11/10

さまざまな親子の形。血の繋がりだけではない確かな愛情の形。温かな涙と余韻が残る。太陽の明るい光で子供を照らすのではなく、暗闇でも迷わないように月の光が届くように子供を見守る。大人として子供を慈しみ育てることに何の迷いもない、それがとても心に染み入る作品。ただ女子高生のお話しの部分...

さまざまな親子の形。血の繋がりだけではない確かな愛情の形。温かな涙と余韻が残る。太陽の明るい光で子供を照らすのではなく、暗闇でも迷わないように月の光が届くように子供を見守る。大人として子供を慈しみ育てることに何の迷いもない、それがとても心に染み入る作品。ただ女子高生のお話しの部分はあまり共感できずに読んだ。

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2023/06/13

予期しない妊娠をした17歳の女子高生、美優。 彼女がビルの屋上から飛び降りようとしたところから物語は始まる。 5歳くらいの女の子が声をかけてきたのだ。 少女の姉を追って屋上に上がってきた女性、千沙との出会いが美優の運命を変えた。 千沙の紹介でゲストハウスの手伝いを始めた美優。 ...

予期しない妊娠をした17歳の女子高生、美優。 彼女がビルの屋上から飛び降りようとしたところから物語は始まる。 5歳くらいの女の子が声をかけてきたのだ。 少女の姉を追って屋上に上がってきた女性、千沙との出会いが美優の運命を変えた。 千沙の紹介でゲストハウスの手伝いを始めた美優。 ゲストハウスを営む兄妹は里親として二人の子供を育て、さらに妹は一人の養子を育てていた。 それぞれ複雑な事情を持っている人たちに囲まれて、美優の心は育っていく。

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2023/05/17

家族のかたちはいろいろあっていいんだ 愛をもって向き合うと、そこにかたちができてくるんだ…と感じた フィクションとして読むと、おもしろかったが、ちょっと登場人物たちがつくられすぎているように感じた

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2023/03/17

内容が非常に綺麗で読みやすかったです。 最後は自分で自分の人生をきちんと選択できていたのが 良かったなあと思いました。

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2023/03/17

内容は重いが、文章は軽やかで読みやすい。 軽すぎないので、ちゃんと小説感があっていい。 ニュースなどでも取り上げられる若い子の思いもよらない妊娠。 大人になっても予期せず妊娠したかもしれないと思うとすごく焦る。まぁあたしの場合は妊娠してなかったのだけど何度も妊娠検査薬使ったり病...

内容は重いが、文章は軽やかで読みやすい。 軽すぎないので、ちゃんと小説感があっていい。 ニュースなどでも取り上げられる若い子の思いもよらない妊娠。 大人になっても予期せず妊娠したかもしれないと思うとすごく焦る。まぁあたしの場合は妊娠してなかったのだけど何度も妊娠検査薬使ったり病院行ったり。 大人でも結婚してないとこれってどうしたらいいのだろうか????え???今産んで育てられる?最悪1人で育てる?!色々考えてもぅなにも入ってこない。高校生の頃にそんな目にあったら、大人から見たらおろしなさいor里子以外の選択肢なんてマイナスに決まってるだろうと思うが本人からしたら誤魔化された気分になるだろう。 高校生って大人に見えて子供だ。 寄り添う体力もこちらに必要。生まれるまでの長い間敵が増えてくなんて辛すぎる。 あぁこういう糸口があるんだなと思った。

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2023/02/23

考えさせられた内容。予期しない妊娠をしてしまう美優。それから始まる、本物ではない家族だがより家族らしい家族の話。その家族のそれぞれが過去に貧困、虐待などの事情を抱えていた。それを乗り越えて家族になった。家族には色々なカタチがあるのだ。

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2023/02/19

予期せぬ妊娠をしてしまった17歳の女子高生がいろんな人と出会って、いろんな家族の形を知り成長していく話。 養子縁組や里親制度や社会的な問題も絡めつつ家族のあり方が描かれてて、どんどん引き込まれて泣きながら読んだ。

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2023/02/18

宇佐美さんの作品はいつも苦しい。 本作のテーマは『家族のカタチ』。 ネグレクトの親に育てられた子供、予期せぬ妊娠に戸惑う女子高生、深い愛情で結ばれたものの運命に翻弄され婚姻不可能となった男女。 皆がとてつもなく大きなものを抱えていて、全てのエピソードが胸を締め付ける。 血縁...

宇佐美さんの作品はいつも苦しい。 本作のテーマは『家族のカタチ』。 ネグレクトの親に育てられた子供、予期せぬ妊娠に戸惑う女子高生、深い愛情で結ばれたものの運命に翻弄され婚姻不可能となった男女。 皆がとてつもなく大きなものを抱えていて、全てのエピソードが胸を締め付ける。 血縁は親子を証明する大切な証かも知れないが、そこに愛がなければ意味はない。 例え血が繋がっていなくとも相手の幸せを心から願う事が出来るならそんな家族の形があっても良い。 生まれ来る子供達の居場所が不安や恐怖に怯える事のない優しい場所である事を月に祈る。

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2023/02/03

夜になって空に月が出て、あなたをそっと照らすことがあったら、それはあなたへの私たち家族の愛だと思ってください。 ものを知るということは、見える景色を変えてしまうことだ。 無知であること自体は悪いことじゃない。だが、無知を恥じないでそのままでいることは罪だ。

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2022/11/23

CL 2022.11.21-2022.11.23 歌舞伎町に集まる少年少女たちの過酷な境遇が酷すぎて、読むのが辛い部分もあったけど、そもそも彼らの心は腐っていなくて乗り越えていく。 子どもが愛情をそそがれながら育っていける社会であってほしい。つくづくと。

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