10の奇妙な話 の商品レビュー
コンテのようなショートストーリーが10篇おさめられているのですが、奇妙奇天烈な物語で映像が浮かんでくると不気味だたり、滑稽だったり、美しかったりと読後はモヤモヤが残るんですが心地よかったりです。 正気と狂気、日常と非日常の境界線で揺れるファンタジーにSF、サイコホラーな感触がお...
コンテのようなショートストーリーが10篇おさめられているのですが、奇妙奇天烈な物語で映像が浮かんでくると不気味だたり、滑稽だったり、美しかったりと読後はモヤモヤが残るんですが心地よかったりです。 正気と狂気、日常と非日常の境界線で揺れるファンタジーにSF、サイコホラーな感触がおどろ可笑しく影絵をみてるようなナイトメアーでした。 ティムバートンのイラストを彷彿させるタッチでアダムスファミリーかって表紙絵がそれぞれの話の主人公たちなんです。 映像的には「蝶の修理屋」なんですが1000匹の蝶が飛び交うシーンは幻想的なんだけど集合体恐怖症の私は想像しただけで鳥肌たってしまいました。 「宇宙人にさわらわれた」では集団心理で動かされる子供たちの群れが怖かったり、UFOがエンジン音と共にギアチェンジして角を曲がって去っていくシーンなんか滑稽に映りました。
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短編という形式にピッタリの話が10編。訳者あとがきにあるように、日常と非日常・正気と狂気な境界線、そのギリギリのところにいる人々の話だ。切なく愛おしい人たちの物語に、珍しくも心が動いた。
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狂気と正気の境界線、越えてしまったり、戻ってきたり。 寒々として冷んやりしていて灰色な、雨降りの冬のイギリス様な世にも奇妙な物語。 挿絵がいい!
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確かに奇妙な話だった。 うわ〜みたいなのとか、なんやこれ?みたいなのとか。 物語それぞれに独特の雰囲気があった。
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「こうしてイギリスから熊がいなくなりました」繋がりで、また同じく挿絵のデイヴィッド・ロバーツに惹かれて。 ・ピアース姉妹 ・ボタン泥棒 ・宇宙人にさらわれた がお気に入り。 どれもブラックユーモア的で、挿絵が今にも飛び出し動き出しそうな物語たち。
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これぞ洋書。スピーディな展開でよし。 ゾゾッとする話や、ほっこりする話がある☺️ 表紙怖とおもったけど、読み進むとなんか可愛く思えてくる。
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ショートショートかな 一気に日常が崩壊する店舗が小気味よいが、いかんせん舞台となる世界イメージが湧にくく心に染みないな。
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本当に奇妙なはなしなんですが、どこかで何かが救われるような気がしました。 いい本に巡り合えたと思います。 どの話も良かったのですが、『宇宙人にさらわれた』はほんとにいい話です。 ぜひたくさんの人に読んでもらいたい。
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バラエティ豊かではあるが、どれも読後は「なんだか奇妙だなぁ…」との思いが残る短編集。 "本書をひと通り読み終えると、記憶に残る個展をゆっくり見たくらいの充実感が味わえると思う。(p209)" 「蝶の修理屋」が好き。
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一番最初の「ピアース姉妹」を立ち読みして、読み終わったら知らないうちに書店のレジに並んでいた。内容は極めて残酷なのに、文体は淡々としており決して恐怖を煽るような形ではない。そのコントラストが作品に更なる異様な不気味さを与えている。 2番目以降の作品も同様、主人公の静と動の心の動...
一番最初の「ピアース姉妹」を立ち読みして、読み終わったら知らないうちに書店のレジに並んでいた。内容は極めて残酷なのに、文体は淡々としており決して恐怖を煽るような形ではない。そのコントラストが作品に更なる異様な不気味さを与えている。 2番目以降の作品も同様、主人公の静と動の心の動きが微妙なバランスで同居しており、それが作品の奇妙さを際立たせ、全体として不思議な世界が広がっている。読後に微かな引っ掛かりが生成し、時間がたってもなかなか取れない何かが残っている。それが理不尽さなのか、ある種の快感なのか、今でも判らない。 次作にも大いに期待している。
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