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厳寒の町 の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2022/08/14

シリーズ5作目。 際立って優秀な捜査官が登場するわけでもなく、 驚きのトリックやどんでん返しがあるわけでもなく、 手に汗握るアクションシーンがあるわけでもない。 いたって地道な捜査に延々と付き合わされるのに、 それでも読むのをやめられないどころか癖になる。 どちらかといえば地味な...

シリーズ5作目。 際立って優秀な捜査官が登場するわけでもなく、 驚きのトリックやどんでん返しがあるわけでもなく、 手に汗握るアクションシーンがあるわけでもない。 いたって地道な捜査に延々と付き合わされるのに、 それでも読むのをやめられないどころか癖になる。 どちらかといえば地味なお話ですが、 このシリーズの面白さは、 むしろ登場人物たちのプライベートな部分の 描写にあるのではないでしょうか。 なかでも主人公である捜査官の、 トラウマともいえる幼少時代の経験と記憶は、 シリーズを通してずっと語られるもののひとつです。 フィクションとはいえ、 作家の思いや考え方、経験といったものは、 かならずどこかに表れるはずです。 それがなんなのか、つい想像してしまいます。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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2022/07/04

エーデンデュルシリーズ 毎回、下劣でイライラさせる人物が出てくるけど、先が気になる展開で読み始めたら止まらない。 日本では3作目「湿地」からの刊行されているけど、ぜひ1作目から読んでみたい…

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2022/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人種差別が原因なのか?そうではないのか?という殺人事件を主軸に話が進みます。 ただ所々に、気になる小さなサイドストーリーたちを挟んできて、且つ、いづれもはっきりとは結論が分からず終わります。 ので、どちらかと言うとサイドストーリーの方が気になります。笑

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2022/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アイスランドを舞台とした社会派ミステリーのこのシリーズ、毎回テーマがあってしかも、刑事たちの個性が引き出されつつあり、また、続けて読んでしまった。 今回のテーマは移民問題に絡めて、尚かつ異常児童性愛や教育問題と現在の世界のどの地域でも起こりうる問題なのでストーリーが進み展開してゆくと目が離せない。 並行して行方不明の女性(夫婦間のいざこざ)も気になるところで、これもまた、万国共通のネタ。 ページが残り少なくなって行くのに解決の方向性が見えず読者的にはハラハラしてしまったけれど、まさかの犯人像。そしてお粗末すぎる動機と結果。 これからもこのシリーズ、続きが気になります。

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2022/09/29

私が一番好きな北欧ミステリーがこの<エーレンデュル捜査官>シリーズ。邦訳五作目となる今作は、外国人の少年が刺殺体で発見された場面から物語が始まる。今回はアイスランドの移民問題という現在進行形のテーマに焦点を当てているが、肝心な事件の真相は些か精細を欠く。然しながら、それこそが今作...

私が一番好きな北欧ミステリーがこの<エーレンデュル捜査官>シリーズ。邦訳五作目となる今作は、外国人の少年が刺殺体で発見された場面から物語が始まる。今回はアイスランドの移民問題という現在進行形のテーマに焦点を当てているが、肝心な事件の真相は些か精細を欠く。然しながら、それこそが今作唯一の救いだと述べるあとがきにはハッとさせられた。多文化共生は日本とて例外ではないが、私自身も外国人の同僚と相互理解を図る難しさを日々痛感している次第です。独特の情感が味わい深いこのシリーズ、次作の発売は果たしていつ頃なのだろう。

Posted byブクログ