コゴロシムラ の商品レビュー
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シートの中で目が覚めた新視点になった途端、は?なにこれ?うわぁ木原音瀬ワールドきました!って感じで読む手が止まらなくなり一気読みして、また読み返してるところです。 中村明日美子先生の表紙とても美麗で、新が出てくると何度も確認のために見てました。悲惨な境遇なはずなのにあまりそれを感じさせない。性別不明的なコケティッシュなシュールというかなんとも表現しがたい不思議な魅力、強烈に惹かれます。 解説で仁科を甘美な蜘蛛の糸に惹かれた虫に例えられてましたが、読者である私もすっかりも捕らえられてしまいました。新と絡め囚われた仁科の、その後の話をあともう1冊分くらい読みたい。 木原音瀬先生ならではのなんとも言えない終わり方、余韻もたまりません。ショートストーリーも大好きで何度も読み返してはにやにやしてます。
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物騒な題名と冷水を浴びせかけるような出来事に遭遇する鬱々した1章で“ホラーミステリー”の期待高まるが、現実的な解釈でオカルト現象や村で奇形の子供が多発した理由が解き明かされていき、ミステリー面はスッキリできたけどホラー面ではちょっと尻つぼみ。 新の美しさが浮かばない自分の貧困な想像力を補う表紙が秀逸。 神様と崇めるのはいき過ぎにしても、幸せだったばあちゃんと兄との暮らしが新の自己肯定感を高め、他人と違う自分の存在に絶対の自信を持っている姿は神々しささえ感じて眩い。仏の化身のような彼に救われたのは仁科の方か。
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