コゴロシムラ の商品レビュー
カメラマンの仁科とライターの原田が取材で訪れた村は… 本屋さんで偶然出会った本でしたが、読んでよかったです!こういう出会いがあるから本屋さんで買うのが好きです ミステリー?ホラー? 思ってた内容と違いましたがおもしろかったです。 ぜひ、前知識なしで読んでいただきたいです! ...
カメラマンの仁科とライターの原田が取材で訪れた村は… 本屋さんで偶然出会った本でしたが、読んでよかったです!こういう出会いがあるから本屋さんで買うのが好きです ミステリー?ホラー? 思ってた内容と違いましたがおもしろかったです。 ぜひ、前知識なしで読んでいただきたいです! 欲を言えばもっと読みたかった〜 続編ないかな…
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ミステリー感をそんなに感じなかった。読みやすくて真相がわかった時はなるほど!と思ったけども、ちょっと苦手な描写?かなと。人によっては美しいって感じるお話だと思います。
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不穏なタイトルなので、ホラーかサスペンスか?と思いながら読み始めた。 序盤はややホラー味があるがそこまで怖いわけではなく(ちなみに日本的なじっとり系)章が変わって謎解き要素が加わるがそれもメインというわけではなく…プラス社会派要素と微妙にBL要素、という感じ。 主人公はカメラマ...
不穏なタイトルなので、ホラーかサスペンスか?と思いながら読み始めた。 序盤はややホラー味があるがそこまで怖いわけではなく(ちなみに日本的なじっとり系)章が変わって謎解き要素が加わるがそれもメインというわけではなく…プラス社会派要素と微妙にBL要素、という感じ。 主人公はカメラマンの仁科春樹。ある日パワースポットの取材でライターの原田とともに四国の山中にある神社を訪れた。 その帰り道に迷い、大雨に見舞われ、おまけに原田が足を怪我して、山中にぽつんと現れた古い民家で一晩世話になることになった。そこで1人暮らす老婆は、その家の人間ではなく、管理を任されているのだという。 その夜仁科は何度か恐怖体験をして、まんじりともしないまま朝を迎える。そして無事帰京したのだが、その後縁もゆかりもない「新」という両腕のない美しい青年の身元引受人となることになり… 中村明日美子さんの美しい装丁は、両腕のない美青年「新」の絵。閉鎖的な環境で育てられた彼は、常識や社会性などとは無縁の生き方をしていたため、とても自由で自己肯定感も高い。 仁科が新を引き受けることになったのには、新が巻き込まれた悲しい事件と過去が関係するのだけど、新から悲壮感のようなものは一切感じない。 色んな要素が絡まっているため、あとは実際読んでいただいて…という感じなのだけど、仁科たちが迷い込んだ「小谷西村」がどうして「コゴロシムラ」と呼ばれるようになったのかなど、ストーリーの組み立てはしっかりしていた。 そこに新の中性的で危ういな魅力が加わった不思議な世界観の小説だった。 色んな要素はあるけどごちゃごちゃしていなくて読みやすく、悲劇的なストーリーなのに未来を感じる面白い読後感でした。
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美しい表紙に惹かれて購入。 中村明日美子先生の描く絵はいつも、含みがあるのにスッキリしていてずっと見ていられる。 ときに、本の内容としてはミステリやホラーの要素をちらつかせつつも、社会問題的な側面が多く出ていたと感じる。 方言の文章が多いので、読みにくさを感じられる方も少なくない...
美しい表紙に惹かれて購入。 中村明日美子先生の描く絵はいつも、含みがあるのにスッキリしていてずっと見ていられる。 ときに、本の内容としてはミステリやホラーの要素をちらつかせつつも、社会問題的な側面が多く出ていたと感じる。 方言の文章が多いので、読みにくさを感じられる方も少なくないかもしれない。
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ホラー?サスペンス?ミステリー?ジェンダー? 様々な要素が詰め込まれていて最後まで一気に読んでしまった。解説にも書かれていたけど、いい雰囲気で終わったはずなのにどこかまだ裏がありそうな…。 中村明日美子さんの幻想的で不穏さが漂うカバーイラストも素敵すぎる。
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カメラマンの男がいわくある山奥の神社へ取材に訪れる。道に迷い、古い民家に一泊させてもらうことになる。 その民家の夜はホラー風。そして、カメラマンは、夜の庭で美しいヒトの幻影のようなものを見てしまう。 そして、この美しいヒトは、中村明日美子さんの装画でご想像いただけます。 山村の...
カメラマンの男がいわくある山奥の神社へ取材に訪れる。道に迷い、古い民家に一泊させてもらうことになる。 その民家の夜はホラー風。そして、カメラマンは、夜の庭で美しいヒトの幻影のようなものを見てしまう。 そして、この美しいヒトは、中村明日美子さんの装画でご想像いただけます。 山村の風景から怪談風に進むのかなと思わせて、ミステリーへ、しかも社会派っぽい。 木原さんは、各作品で、純粋というか無垢な人をストーリーの中心に持ってくるのだけど、作品ごとその無垢さの種類を変えてきて、楽しませてくれる。今回は、四肢欠損症の美しい青年。社会から隔離されて生活してきたのに、突然放り出された俗世間で、飄々と生き始める。美しいは、正義。
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背表紙でホラーを期待して手にとったら、表紙に中村明日美子!うつくしい! 山中で道に迷い悪天候に見舞われ同行者は怪我、一軒だけの家屋で雨宿り…さっそくホラーお約束の展開、おばけも出てきてワクワク!いいぞ〜!と思いきや、最終的にはサスペンスとかミステリー?ヒューマンドラマ?になるのかなぁ。 すっきり明快に謎が解けていったので、これはこれでおもしろかったです。
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最初は、ゾクッとする怪談話で苦手だと思ったけれど、読み進めるうちに一気に読めた。 タイトルが気になって、何度か呟くとその意味が分かって、ページをめくるとやっぱりと。 新は、兄ちゃん、ばあちゃん、のちにおじちゃんと狭い世界で生きてきて、 なにも知らない。 ただ毎日お兄ちゃんと遊んできた、これからもそうしたい、おうちに帰りたい、それだけ。 これから仁科が外の世界を教えたところで自分は、かみさまだと揺るがない考えを持っているから、どこまで理解してくれるかもわからない。それでも、面倒を見る仁科の心の動きも気になって読み進めた。 新たにはひきつけるものがあり、美しいと感じたり、その感情にうまく向き合えない心の揺れなど。 新のこれからを漠然と考えているときに、光が見えても「外の世界」を生きる仁科は素直に喜べないし、戸惑う。光が強いほど、影も感じて不安がつきまとうのだろうなと。 仁科は新を強烈なまでの自己肯定感の持ち主だと思っているけれど、それも「外の世界」が作った考えで、新には、あてはまらない。 新はそんな考えを持ち合わせていないから、「たくさん服を着たい。遊びたい。アメリカに行きたい。」と、そこがどんな場所で、何が待ち受けているかということを考えることもない。 負の感情がなく育ったのは大きい。 例え誰かに何かを言われても「何がか?」「外の人間とぼくはちがう」「何が、いけんが?」と言える心はいいなと思った。
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ホラーじゃなくてミステリーじゃん!でも、面白かったです。ホラーを求めていたから、その点はガッカリしたけど、ほのかにBLみもあって別の方向で楽しめました。
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中村明日美子の表紙につられて購入。 表紙と帯から、おどろおどろしいホラーミステリーかと思いきや。どっちかというと社会派??うーん… 新のキャラが強烈だけど、魅力的。仁科が惹かれるのも分かる。惹かれるというか、絡め取られたという感じだけど。どことなく影のあるラストだった。
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