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物価とは何か の商品レビュー

4.3

76件のお客様レビュー

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2026/03/15

とても面白かった。 価格というのはあらゆるものを織り込んでいくが、そこに世間の未来に対する空気までも織り込まれていく。そりゃコントロールが、かなり困難なはずだ。

Posted byブクログ

2026/02/25

卑近な例が多くてわかりやすかった。 値札の書き換えコストにより経済理論通りには値上げ値下げが行われないということや、アメリカ等と比較して日本は消費者の値上げ受け入れ耐性が弱いことから価格転嫁が行われずデフレになっているということ、中央銀行の貨幣供給や金利引き上げは人々の予想に...

卑近な例が多くてわかりやすかった。 値札の書き換えコストにより経済理論通りには値上げ値下げが行われないということや、アメリカ等と比較して日本は消費者の値上げ受け入れ耐性が弱いことから価格転嫁が行われずデフレになっているということ、中央銀行の貨幣供給や金利引き上げは人々の予想に反した形で行われないと効果が薄れるということなど、経済学の奥深さを感じた。 中央銀行が目指すべき物価の安定の基準は、人々が中央銀行の動きを気にせず身の回りのことを考えられることだという理論が印象に残ったし腑に落ちた。

Posted byブクログ

2026/02/23

一般や企業に勤める方を読み手に、日頃暮らしている中で物価をどうとらまえて向き合うのか、その考える材料を与えてくれていて、良書だと思います。 私たち自身が将来をどう期待し、今動くのか、そこも問われているように感じました。

Posted byブクログ

2026/02/02

かのオイルショックの際、狂乱物価と称された物価高に国民は悩まされました。 では、その狂乱物価の原因は何か? 実は、原油の高騰であるという説の因果関係は否定されており、真相は、日銀による貨幣の過剰供給であり、市中にお金の量が増えることによって希少性が下がったため物価が上がった、とい...

かのオイルショックの際、狂乱物価と称された物価高に国民は悩まされました。 では、その狂乱物価の原因は何か? 実は、原油の高騰であるという説の因果関係は否定されており、真相は、日銀による貨幣の過剰供給であり、市中にお金の量が増えることによって希少性が下がったため物価が上がった、ということだそうです。 しかしその後、物価はバブル景気の際にもさほど上昇せず、バブル崩壊後の90年代以降、日本は長い長いデフレ状態に突入し、物価は上がらない、ということが常態化してしまいました。 インフレ、デフレを語る際、そして経済を語る際に物価は必須なのですが、物価が決まるメカニズムは非常に複雑です。 各国の政府や中央銀行は物価をコントロールしようと様々な策を打ち出しますが、なかなか思惑どおりにはいきません。 人々の気分や予想にも左右される様はまるで生き物のようでもありますが、物価を知ることは経済を理解することにもつながり、本書はその理論を丁寧に説明してくれる良書です。 さて、慢性デフレの状態にあったわが国ですが、賃金が上がらなくても物価が上がらなければそれでいいじゃないか、という心理状態も長く続いてきたようです。 では、一体デフレの何が悪いのか? デフレ下のわが国にあっては、消費者は値上げを許容せず、商品価格は据え置くが減量化や小型化で対処するというステルス値上げが半ば常態化しています。 すなわち、デフレ下での企業は、商品開発などの前向きかつ攻めの経営を行うのではなく、コストカットによる埋め合わせなどという「後ろ向きかつ守りの」経営に注力せざるを得なくなります。 そうなると投資やイノベーションも縮小し、経済全体の活力が損なわれてしまう、というのがデフレの恐ろしさです。 このことは元FRB議長のグリーンスパン氏が指摘していることであり、そのために氏はデフレ回避に全力を注いだのでした。 本書が世に出たのは2022年ですが、実はその頃からインフレの気配が少しずつ感じられてきたようで、ようやくデフレからの脱却も見えてきました。 賃上げと物価高によるゆるやかなインフレが継続し、日本経済が活力を取り戻すことを期待しています。

Posted byブクログ

2025/12/31

蚊柱を見る度に本著を思い出すようになった ついでに蚊柱は交尾目的で作られるがオスが大半でメスは1匹いるかいないかっていう世知がない話も思い出す 日銀は発言だけで市場を調整する役割があるってところ面白かった 実際に制度とかに手を出して調整する事は稀なのね

Posted byブクログ

2025/11/21

​昨今、なにかと「物価」が話題だ。しかし、そもそも物価とは何なのか、どう決まるのか。デフレやインフレは具体的に何が悪いのか。分からないことだらけである。 そんな疑問を解消するため、本書を手に取った。 ​本書は、「物価は『蚊柱』である」という例え話から始まる。 商品一つ一つの値動...

​昨今、なにかと「物価」が話題だ。しかし、そもそも物価とは何なのか、どう決まるのか。デフレやインフレは具体的に何が悪いのか。分からないことだらけである。 そんな疑問を解消するため、本書を手に取った。 ​本書は、「物価は『蚊柱』である」という例え話から始まる。 商品一つ一つの値動きはバラバラだが、遠目に見るとひとつの塊としての動きが見えてくる。個別の動きには理由がつけられても、全体としての「物価」の動きを説明するのは非常に難しい。この「蚊柱」の比喩は、物価の掴みどころのなさを実によく表している。 ​本書を通じて理解できたのは、インフレ以上にデフレへの警戒が必要だという点だ。 デフレはインフレと比較して、中央銀行の介入によるコントロールが難しく、一度陥ると抜け出しにくい。デフレ下では企業が価格を決める力を失い、前向きな投資への活力も削がれてしまうのだ。 ​また、「景気は気から」の言葉通り、物価の動きは人々の「予想」から生まれるという点も重要だ。 人々の予想が定まらず不安定になると、誰もが中央銀行や政府の顔色を伺うようになり、その動揺がさらなる変動を招く悪循環に陥る。 グリーンスパンは「物価安定とは、人々が中央銀行の動向に興味を持たなくなった状態」だと言ったそうだが、まさにその通りだと思う。物価や社会の安定のためには、そこを目指すべきだろう。 ​では、どうすればデフレを回避し、物価を安定させられるのか。 それには国民全体が「緩やかに良くなっていく未来」を信じられることが不可欠だ。経済学者ではなく、政治家の役割は、政策を通じて明るい未来へのメッセージを共有し、人々に前向きな気持ちを持たせることにあるのではないかと強く感じた。 ​最後に、著者のスタンスが非常に印象的だった。 著者は、持論があくまで「仮説」であることを強調し、本書は教科書のようにすべてを網羅したわけではないと断っている。「人の意思決定」という不確実な要素が入る以上、経済学は自然科学のように完全な理論化が難しく、万人に共通する一つの答えを出すのは困難だ。 ​だからこそ、自分も政治や経済について語るときは、自戒を込めたい。社会は不確実であり、自分一人の視野など限られた小さなものに過ぎないという認識を、常に忘れずにいたいと思う。

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2025/11/04

素人にも理解できるように説明してあることはすごいと思うけど、そんなに寄り道せずに説明してほしいというもどかしさも感じた。 周辺知識のある人からすると良書なのだと思うが、自分は素人なので、門を叩くのが少し早かったのかもしれない。 だけど、日本の物価がなぜ動かなかったのかという点や、...

素人にも理解できるように説明してあることはすごいと思うけど、そんなに寄り道せずに説明してほしいというもどかしさも感じた。 周辺知識のある人からすると良書なのだと思うが、自分は素人なので、門を叩くのが少し早かったのかもしれない。 だけど、日本の物価がなぜ動かなかったのかという点や、世界の経済史を俯瞰しても異質な経緯をたどった理由などが詳しく述べられていた点は面白かった。 脳内には留めておけないけど…

Posted byブクログ

2025/09/10

「物価とは蚊柱である」。この概念を元に読み進めることで、物価という身近でありながら具体的にはよくわからないものについて初心者でもわかりやすく理解できる。特に物価が人々の予想に基づくことで、自己実現的に変動するというのは、集団における部分と全体の非結合性を表していると感じた。

Posted byブクログ

2025/07/10

みんなの感想は「図表もあり噛み砕かれていて、非常にわかりやすい」ですが、私個人の感想は「非常に難しい」 インフレとデフレが起これば簡単に、経済はこう読み解ける!というのは、表にするとスパゲティのように絡み合って簡単な話ではないのが1番衝撃的だった もう少し経済学を学んで、また読...

みんなの感想は「図表もあり噛み砕かれていて、非常にわかりやすい」ですが、私個人の感想は「非常に難しい」 インフレとデフレが起これば簡単に、経済はこう読み解ける!というのは、表にするとスパゲティのように絡み合って簡単な話ではないのが1番衝撃的だった もう少し経済学を学んで、また読んだ時に分かれば嬉しいなあ…ということで記録

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2025/06/03

2025年6月3日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。 「『物価とは何か』渡辺 努 需要と供給だよね!わかるわかる! なんて思っていた時期が私にもありました そんな簡単な話で世界は廻ってねえんだよ!! 物価ってどうやって決まるの? インフレやデフレになるときって...

2025年6月3日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。 「『物価とは何か』渡辺 努 需要と供給だよね!わかるわかる! なんて思っていた時期が私にもありました そんな簡単な話で世界は廻ってねえんだよ!! 物価ってどうやって決まるの? インフレやデフレになるときって、実際に何が起こっているの? といった疑問から 物価を安定させるために(物価は安定してたほうが良いですよね)頑張ってきた人たちの努力 こういった事柄について優しく書いてくれています 国民みんなが「これから物価上がるやろな〜」って思ってたらインフレになるし、逆だったらデフレになるってお話はマジで面白い まさかの気分次第 最近、日本も物価が上がってきてますが、確かに「これからも値段上がりそうだな〜」って思ってますもん いやそれは海外が〜って言うかも知れませんけど、まさにそれで「じゃあ仕方ないか」「今までがおかしかったんだもんな」 って値上げをギリ受け入れる気持ちになっているから値上げができるようなもの ガチで国民が「いや値段上がったら無理ですやん暴動ですやん」ってレベルだと企業からしたら値上げなんて怖くてできないし なんとか安い商品を作って買ってもらおうとする そういう物価の裏側の話がいっぱいです 現状はやはり完全解明!とはいっていないようですけど、今はデータの集まり方が飛躍的に進歩していますから これからもどんどん進歩していく学問のようで、そこも面白いです 今の日本の物価の上がり方とかめちゃくちゃ面白いんだろうなぁ そこまで難解な本では無いとは思いますが、こういう話を「おもしれー!笑」って思えるかどうかはそこそこ個人差があると思うので、強く興味を惹かれたら読んでみるかぐらいで 中田のあっちゃんの動画風に面白く要約したらきっとこれからの日本の物価情勢を眺めてニマニマできるだけの内容はあると思いますよ」

Posted byブクログ