未踏の蒼穹 の商品レビュー
久々に読んだJ・Pホーガン! 今から数千年〜数万年経過した未来で地球人類は滅亡していた!!? 金星は厳しい環境でありながらも生き物が住める世界となっており、金星には今の地球よりもずっと進んだ科学力を持つ文明人達が住んでいた・・・ 金星人達は地球人類が滅んだ理由の解明のため地...
久々に読んだJ・Pホーガン! 今から数千年〜数万年経過した未来で地球人類は滅亡していた!!? 金星は厳しい環境でありながらも生き物が住める世界となっており、金星には今の地球よりもずっと進んだ科学力を持つ文明人達が住んでいた・・・ 金星人達は地球人類が滅んだ理由の解明のため地球を研究していたところ月で、地球人類にしてはオーバーテクノロジーな痕跡を発見してしまう!!! 派遣される科学者のカイアル・リーンは地球文明の残した謎に挑んでいく!! そして、並行する進歩派と呼ばれる政治団体の暗躍は金星文明に不穏な空気を漂わせる!!! ・民主主義=選挙とは必ずしも正しい政治のあり方では無い ・自己顕示欲は社会全体の利益には繋がらない ・暴力には果てが無い 世界中で戦争のキナ臭さが燻っていることに不安を覚えます。戦争はトーナメントの様に世界一を決める迄終わらない様な気がしてきました。全ての人がズルをしないで努力してほしいと思うのと、本書が予言書にならないでほしいと思いました。 2007年に原作が書かれているのが凄い!!
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「星を継ぐもの」シリーズに見えて、そうでもなかった。 あのシリーズの遥か未来の話、と考えても完全に間違っているということはないかもしれないが、まあ、異星人の影も出てこなかったのでさすがに別の世界線ということだな。 ということで、星を継ぐものシリーズだと思ってたし、紹介文でも「もう一つの星を継ぐもの」って言ってるのでそれを期待して読み始めたので結構肩透かしだった。まあ、もちろんそんな自分が悪いのだが。 今作では地球人は既に滅んでいて、なぜかほぼ同じ見た目の人間が金星で文明を発達させており、近年地球に調査しにきたというところ。 となると、どうせ地球人がギリギリで金星に移住したんだろうと思うが、それは金星人も考えたこと。とはいえ、地球が滅んだ時期と、金星人が生まれた時期に大きな差があるというパラドックスがある、というのが本作の大きな謎の一つ。 そういった謎が散りばめられ、徐々に解明していくのが面白くはあるのだが、それがだいぶ分かりにくい。 というのも… - 金星人が調査して判断してきた地球人の文化が微妙に間違っていたり合ってたりする - その地球の歴史もSFが入っているので現実とはちょっと違う - 金星人の文化がまずわからない - そもそも自分が地球の正しい歴史や文化もよくわかっていない という4コンボのおかげで話がかなり理解しにくい。難しい。 金星人が見た目は人類と同じで、精神構造だけが異なるというのが物事を更にややこしくしている。 金星人はガニメアンに近い性格で、争いはあんまりなさそう。人は他の人たちのために働く、力を合わせるのが当たり前という考え。指導者は民衆のために働くのであって、私利私欲なんてそもそも選択肢にも上がらないと。 ただ、それでは発展が見込めない、もっと競争していかねばという「進歩派」が徐々に増えてきている。 そんな進歩派の悪役が一人いるのだが、そいつもあくまでも金星人にしては悪者なので、邪魔者を消すということは完全に追い詰められてから突発的に行う、くらいでせいぜい嫌がらせが関の山。そいつが警察に捕まるときも、何かあったら呼び出すので大丈夫でしょう、解放!となり、全体的に優しさに満ち溢れている。 ホーガンさんは現人類に絶望していたのだろうか。星を継ぐもののガニメアンも優しかったし、今作の金星人も戦争も暴力も縁がない。どの本を読んでも人が死なない優しい世界。 金星人も、はるか昔に絶滅した地球人と自分達の見た目がすごく似てるのはなぜかわかっていないようだが、これって普通に地球人が宇宙船で逃げてコールドスリープして金星に辿り着いたという話では…? というのは最初から怪しんでいたけど、ちょっとだけ違った。ほぼ全滅しかけた頃に一旦コロニーに退避していて、長い間そこで過ごしていてようやく地球に戻ってきたが、結局ウイルスにやられて退散した先が金星だったということだった模様。 星を継ぐものシリーズだと言われなければ普通に楽しめたかもしれないなぁ。勿体無い読み方をしてしまった。
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'星を継ぐもの'の興奮再び!という帯に書かれた文句に惹かれて読む。視点の逆転がキーワードか。 主人公は金星人という設定に、違和感を感じながら読み進めると、すでに人類が絶滅した地球の探査がテーマになっている。その謎を解く鍵が月の裏側から発見され、最後に残った人類...
'星を継ぐもの'の興奮再び!という帯に書かれた文句に惹かれて読む。視点の逆転がキーワードか。 主人公は金星人という設定に、違和感を感じながら読み進めると、すでに人類が絶滅した地球の探査がテーマになっている。その謎を解く鍵が月の裏側から発見され、最後に残った人類は恒星間航行を完成させて、どこかの惑星に移り住んだらしい、という設定になっている。この月で発見された人類の遺産ともいうべき構造体は、地球からの脱出を意味しているのか、あるいは舞い戻ってくることを示唆しているのか。謎の追求は地球に向かい、金星人と地球人の類似性の謎解きに帰着する。科学的な記述に無理があり、読者をうならせるSFの域には達していないと感じた。
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アイディアは良いが、ストーリーがダメ。 表紙の裏に「金星文明は、かつて栄華を誇りながら絶滅した文明が存在する惑星、地球の探査計画に取り組んでいた。テラ文明はなぜ滅んだのか?月の遺跡で発見された、テラ人が持っていたはずのない超技術の痕跡は、何を示唆しているのか?科学探査隊の一員...
アイディアは良いが、ストーリーがダメ。 表紙の裏に「金星文明は、かつて栄華を誇りながら絶滅した文明が存在する惑星、地球の探査計画に取り組んでいた。テラ文明はなぜ滅んだのか?月の遺跡で発見された、テラ人が持っていたはずのない超技術の痕跡は、何を示唆しているのか?科学探査隊の一員カイアル・リーンは、テラ文明が遺した数々の謎に挑む──。ハードSFの巨星が放つ、もうひとつの『星を継ぐもの』ついに邦訳!」とある。 「星を継ぐもの」と比べると、読んでいるときの、ワクワク感がないのだ。金星人の正体についても、予想がついてしまう。 ホーガンの作品は、初期の方が面白いと思う。もう「面白い」と言える作品は、翻訳され尽くしたのだろう。彼も晩年には、疑似科学や歴史修正主義に傾倒したようだし。本作でも、それが鼻につく。自分には合わない。
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とんでもない時間スケールで構築された想像の世界のなんと壮大なな作り話だろう。それにつけても水の惑星地球は奇跡の星だと改めて思う。
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クラシックなSF。なんというか、今にも通じる設定とかあるけど、やっぱりなんだか古い。そしてやけに教訓めいている。つまらなくはないんだけど、無駄なエピソードや会話が多い、と言いたくなってしまう。
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作品紹介に「もうひとつの『星を継ぐもの』」と書いてあったらで結末が... はっきりとしない年代設定と疑似科学で結末に持っていくので、5万年前のルナリアン真相解明のようなときめきがない 「進歩派」のドタバタは優れた金星人にしては程度が低く物語に絡み合わない ホーガン死して12年、今更名作が出るわけが無い
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金星からの補給船のデッキで、スクリーンに映る地球の姿に、カイアルやヨリムたち地球探査ミッションに参加するクルーたちは目をうばわれていた。滅びたテラ人の文明や地球の地質・生態系を調査するのだ。 〇面白かった!金星人の科学とか社会が地球とは異なっていて、そこから地球の科学や社会を眺めている。地球で見つかるテラ人のカケラを見ながら、テラ人である私たち読み手は「あ!これは~」と心当たりを思い浮かべながら。 〇2007年刊行の著作でありながら、テラ人絶滅の内容について架空のことだからと俯瞰出来ない現在の情勢が、読み進めるのにガリガリと削られた。 〇ミステリー部分については、フラグよりも残ページ数で展開を予想してしまったかも。 〇カイアルとロリアイの恋愛パートもあり。こちらはかわいらしい。 〇「社会政治的集団」は成長する生命体であれるのかな?理想を目指しては奈落の底に崩れ落ちる、積み木の山でないといい。
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登場人物が多いうえに、金星人の使うなじみのない響きの固有名詞も頻出。はるか未来の金星人からみた歴史ミステリー的な本筋以外にも政治やイデオロギーに関する枝葉が複雑に絡み合い、読み込むのに根気と時間を要した。原書は2007年に刊行されているが、今まさにホーガンの予見したその時を迎えて...
登場人物が多いうえに、金星人の使うなじみのない響きの固有名詞も頻出。はるか未来の金星人からみた歴史ミステリー的な本筋以外にも政治やイデオロギーに関する枝葉が複雑に絡み合い、読み込むのに根気と時間を要した。原書は2007年に刊行されているが、今まさにホーガンの予見したその時を迎えている現代の地球人に、この警告が届くことを切に願う。
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「星を継ぐもの」のある意味で続編。現代から数千年もしくは数万年先の地球を、金星人達が探検する話。金星人たち地球人末裔っぽいことは最初から想像できるのだけど謎解き的な部分が急展開すぎ。登場人物たちが多くて名前とキャラが覚えきれないまま話が進むことも不満。
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