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世界史の分岐点 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2022/02/11

感想 佐藤優氏と橋爪大三郎氏の対談本。 佐藤優氏の対談本は全般的に好きだが、この本もやはり良かった。 佐藤氏の対談本には珍しく、対談相手が議論をリードする場面が多かった。 対談相手の橋爪氏の論理的な構成力と適度な話題提示能力の高さを感じた。 佐藤氏の対談本の魅力はやはり読者の...

感想 佐藤優氏と橋爪大三郎氏の対談本。 佐藤優氏の対談本は全般的に好きだが、この本もやはり良かった。 佐藤氏の対談本には珍しく、対談相手が議論をリードする場面が多かった。 対談相手の橋爪氏の論理的な構成力と適度な話題提示能力の高さを感じた。 佐藤氏の対談本の魅力はやはり読者の知的探求心を駆り立てるところだ。 外交官としての実務経験や、実地で見聞きしたことと、学生(教え子)たちとの接点、膨大な知識を生かして、具体と抽象を行き来して、読者の知的興味を飽きさせない。 当書も各国のパワーバランスの変化といった国際関係・軍事的な巨視的な話から、地方の社会構成や学生の知的レベル、外交官時代に感じたエリートの意識の話と、話題は幅広くかつどれも示唆に富む話ばかりであった。また、対談ならではの余談やついでの話が案外興味深い。 この対談の中で触れられる書物に関して、最後にまとめて紹介されているので、興味をもった分野を深堀するのも手助けしてくれる書物だ。 知的探求心が高く、広範な分野に触れてアナロジー思考により示唆を得たいような人におすすめの本である。

Posted byブクログ

2022/01/31

いろいろな分野で、現在が歴史の分岐点に来ていることを明らかにする本。ただ、分野が広すぎて散漫になっている印象がある。

Posted byブクログ

2022/01/18

p31 経済グローバル化の副作用 中流階層の解体 p37 国際貿易の基本定理 要素価格が均等 地代/利子率/賃金が均等になる p38 付加価値の大部分が先端技術に集中する p62 自国語で何でも考えられるかどうか p64 評伝小室直樹 p76 水素はよく話題になるが、水素...

p31 経済グローバル化の副作用 中流階層の解体 p37 国際貿易の基本定理 要素価格が均等 地代/利子率/賃金が均等になる p38 付加価値の大部分が先端技術に集中する p62 自国語で何でも考えられるかどうか p64 評伝小室直樹 p76 水素はよく話題になるが、水素はほかのエネルギーを使って生産されるもの。エネルギー資源ではない p100 核融合技術 核融合科学研究所、量子科学技術研究機構 レーザーだと大阪大学レーザー科学研究所 p102 尾身会長 もと衆議院議員の尾身幸次さんの弟 p103 論争ができるか 反証主義的な手続きがとれるか 全員で間違える可能性が極めて高くなる p114 宇宙法の専門家 青木節子 p134 戦争論 戦争とは、暴力によって、我が方の意思を、相手におしつけること p192 文明は文化を束ねたもの p193 文明 西欧キリスト文明、イスラム文明、ヒンドゥー教文明、中国儒教文明 いずれも正典 canonをもつ キリスト教の聖書、イスラム教のクルアーン、ヒンドゥー教のヴェーダ聖典、儒教の五経 p207 キリスト教 地域ごとに宗派がきまる ドイツ 大部分がルター派、南側1/3 カトリック スイスの一部とオランダにカルバン派、フランスにはユグノー アメリカにはワンセットで一揃いの教会がある それからヨーロッパにあまりないメソジストとはバプテスト、クエーカー、モルモン教 アメリカ人の考えるキリスト教徒ヨーロッパ人が考えるkリスト今日はすこし違う p247 イスラエル、チェコ、ロシア 独自のエートス(慣習)があり、先を生き残るためにはどうすればいいか、ともすれば生き残れなんじゃないかという不安が強い

Posted byブクログ