もう別れてもいいですか の商品レビュー

垣谷美雨(著者)

2024/11/11

私自身が主人公達と同じ年齢で考え方や対応の仕方等、共感・実感する事が多かった
熟年離婚や卒婚という言葉が聞かれるようになって『離婚』という言葉が身近になったように思う
以前は妻というのは病気知らずで、いつでも役立つ下女でなければならないという考え方があった世間が今では通用しなくなってきている事に拍手を送りたい

2024/11/06

結婚生活のデメリットをとことん描いた作品。
主人公の澄子が夫と離婚して自分を取り戻すまでの葛藤、周りの人間の反応が様々であーこういう人いるいる！と頷け一気読みでした。
澄子の同級生千鶴も暴力夫と離婚出来てよかった！
ダンナにも読ませて「こうならないように今から心しとけ」と伝えたい。

2024/10/31

一気に読んでしまった。
世代による常識や考え方もあるのだろう。主人公の年齢には至っていないが気持ちが分からないわけではない。
育児にイライラし子どもを怒鳴った過去を思い出すのは女親で男はそんな事など思いもしないというような内容に涙してしまった。
結婚、出産、離婚、再婚を経験した私には涙なしには読めなかった。

2024/10/18

人には言えるけどじゃあ自分もその時行動起こせるかって難しいな。
もちろんお金はあるに越したことはないけれど、コレ！っていうものがあれば1人でも生きていける気がする。私も見つけ中。

2024/10/17

自分もこの主人公と同じ給食のパートなので、どうしても重ね合わせてしまい辛くなりました。
確かにわたしの親世代を見ていると、男性は子育て家事にまったく関与せずな家庭が多いみたいです。
この小説は少しデフォルトされていると思いますが。
改めて結婚、出産とは何か考えさせられました。
外で男性は大変な思いをして働いている、女性も頑張っている、お互い思いやりの心を持って過ごしたい。今は少しずつそうなっているかな。
主人公が最後には、一つ一つの物事を自分で判断し自由に行動できるのだ、と前を見て進んでいく姿はとてもかっこよかったです。

2024/10/07

還暦前の主婦が、熟年離婚するまでが描かれた小説。２人の子を育て上げ、夫婦２人で暮らすありふれた主婦が離婚を決意し、周りの人や友だちに影響されながらも、もがき、考え、行動し、成長し、離婚して自由になるまでをリアルに描いている。
借金や暴力、浮気やギャンブルなどわかりやすい理由で離婚したいのではなく、ごく普通の、日本にありふれた熟年夫婦であること、今さら離婚するなんて、と離婚を考えるまでもなかった主婦が離婚を決意するに至る点が興味深い。
この小説を読んで、自分も同じだ！と思う方はこの日本に非常に多いのではなかろうか。
主人公の主婦は、若い頃から積み重なった理不尽な夫との関係にある日突然我慢の限界が来てしまう。
今の日本の制度では、専業主婦が離婚する事は、経済的に厳しくなる状況が多く、お金がないことで、離婚を躊躇する人が非常に多い。
経済的に困窮してしまう面よりも、心の健康、その後の自由に生きる権利を獲得するためならば、離婚と言う選択肢を出来るだけ早く取ることが、残り少ない人生を謳歌することができるポイントになる。
主人公が、本当に離婚するかを悩んだり、弁護士に相談したり、女友達に相談したり、世間体を気にしたりという心の描写が非常に細かく記されており、かなりリアルな話として読み進めることができる。
これを読んで、はっとした旦那様方は、すぐに反省すべきと思う。
また、この主人公と同様の立場にいる主婦の方々は、これを参考に離婚を考えるのも1つの考えではないかと思った。
主人公は、離婚を考える中でさまざまな事を考え、少しずつ昔の自分を取り戻していく。
自分の離婚を進める中で、自分と同じような道を歩み始めている娘夫婦に気づき、力強く娘の夫を非難し、結果的に娘夫婦の生活を救った点は母親としての強さが見られて素晴らしい。
離婚を考えている人、考えていないけれど夫との関係に疑問がある人に読んでもらいたい。

2024/09/24

58歳の主婦・澄子は、横暴な夫・孝男との生活に苦しんでいた。田舎の狭いコミュニティ、ギスギスした友人グループ、モラハラ夫に従うしかない澄子を変えたのは、離婚して自分らしく生きる元同級生との再会だった。勇気を振り絞って離婚を決意するも、財産分与の難航、経済力の不安、娘夫婦の不和など、困難が山積。 ... 

2024/09/19

モラハラ夫と、なんやかんや理由があるように感じてなかなか別れられない人には是非読んで欲しい一冊。
著者の他作に比べるとテンポが遅いように感じたが、面白さは健在。特に終盤はスカッと読めた。

2024/09/08

時代の流れと共に男女の役割は変化して来ていますが、昔の考えが払拭できない人も多いのでしょうね！
でも、主婦歴長い私には 「わかる！わかる！」と共感できる部分も多かったです。
主人公が後悔のない人生が送れることを祈ります。

2024/09/07

50代の夫婦が熟年離婚に至るまでのお話。

わかる、わかる…と共感できることがあった(笑)
離婚したい、でも、お金がない。
そうだよねって思う。

離婚は、不幸を意味するものではなく、再生させてくれるものでした。(本文抜粋)
この言葉が印象に残りました。

夫に言いたいことが言えない澄子さん。
とても、もどかしかった。
結局、最後はどうなるのかな…と思っていたが、離婚することができてホントに良かった！今後の人生、自分のために楽しんで欲しい。