現代語訳北斉書 の商品レビュー
六世紀半ばから後半にかけて中国華北の東半分を占めた東魏-北斉の正史の現代語訳。本紀全訳と列伝抄訳から成る。巻末の訳者によるコラムは、この王朝の理解にあたって興味深い内容。
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膨大なエピソード集 『史記』と同じく楽しく読める。 (先に新書の『南北朝時代』を読んで大枠を掴んでおくの入りがいいかも) ■諸侯王伝 ●彭城景思王 高ユウ 神武の第五子 8歳のとき 博士の韓毅が読書の手解きをして、書道に力を入れるように、と言ったのを受けて 「その昔、甘羅は幼くして秦の宰相となりましたが、書道が上手だったとは聞いておりません。そもそも人は才能の善し悪しで評価されるべきで、いったい筆跡の巧みさを自慢するだけでよいのでしょうか。いま博士は書道の第一人者ですが、どうして三公にならないのでしょうか」と答えた。
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