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孤独の宰相 の商品レビュー

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24件のお客様レビュー

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2022/01/09

菅本はいくつか読んだが、記者の食い込み方が圧倒的であり、信頼を得ていたことが伺われる。同時に、記者にここまでいうのかと違和感を感じる部分もあり、信頼できる側近議員がいなかったことはタイトルどおり孤独の宰相だったのであろう。嫌われ役や根回し役、苦言を呈する役はやはり必要であった。コ...

菅本はいくつか読んだが、記者の食い込み方が圧倒的であり、信頼を得ていたことが伺われる。同時に、記者にここまでいうのかと違和感を感じる部分もあり、信頼できる側近議員がいなかったことはタイトルどおり孤独の宰相だったのであろう。嫌われ役や根回し役、苦言を呈する役はやはり必要であった。コロナ対策にしてもエビデンスベースでワクチン対策に注力したことは悪くなかったはずなのに、対外説明能力に欠けていた。

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2022/01/05

菅義偉氏の担当記者によるノンフィクション。「令和おじさん」での人気から、側近スキャンダル→コロナ禍での安倍氏との齟齬→安倍辞任・菅総理誕生→菅辞職までの浮き沈みが、密着取材に基づいて書かれている。ほかの政治家や官僚への批判(というよりも悪口)も結構記録されていることに驚く。 も...

菅義偉氏の担当記者によるノンフィクション。「令和おじさん」での人気から、側近スキャンダル→コロナ禍での安倍氏との齟齬→安倍辞任・菅総理誕生→菅辞職までの浮き沈みが、密着取材に基づいて書かれている。ほかの政治家や官僚への批判(というよりも悪口)も結構記録されていることに驚く。 もっとも筆者は、菅氏を改革志向として割と好意的に描いている。たとえば、脱炭素宣言や「1日100万回接種」は、賛否があるとはいえ、菅氏のトップダウンだったようだ。 だがトップダウンの裏腹として、熟議の軽視や国民への説明不足があり、また官房長官時代のやり方を変えられなかった(スピーチの練習をしようと思ったが、結局やめたらしい)。これらが、内閣総辞職へと至る原因として指摘される。本書全体が詳細な取材に基づき、かつ菅氏に好意的なだけに、説得的な指摘である。

Posted byブクログ

2021/12/30

菅総理が引きずり降ろされた9月の自民党の動向は、ニュースを見ていてもひどいものがあり、総理の判断も悪手ばかりという印象があったが、実際にどのようなことであのような判断になったのか良く分かった。ジャーナリズムとしての善し悪しはあるが、この著者のように特定の政治家に取り入って、内情を...

菅総理が引きずり降ろされた9月の自民党の動向は、ニュースを見ていてもひどいものがあり、総理の判断も悪手ばかりという印象があったが、実際にどのようなことであのような判断になったのか良く分かった。ジャーナリズムとしての善し悪しはあるが、この著者のように特定の政治家に取り入って、内情を知る人がいることで、国民は政権中枢で何が起こっていたのか知ることが出来るので、この本を読む価値はあると思う。菅総理の側近のふりをしながら、総理を降ろそうとしていた小泉進次郎はどうしようもない政治家で信頼してはならないということが分かった。菅総理は霞ヶ関の人事に手を突っ込みすぎて、官僚側から支持が無かったのも短命に終わった一つの要因であろう。

Posted byブクログ

2021/11/18

【歓喜、苦悩、無念……。担当記者が聞いた「総理の肉声」】菅義偉はなぜ総理の座を追われたのか。岸田、安倍、麻生との確執、河野、小泉との関係など、著者しか知らない極秘エピソードで綴る。

Posted byブクログ