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孤独の宰相 の商品レビュー

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24件のお客様レビュー

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2022/05/12

『菅番は、政治記者としてのキャリアを傷つけるだけだ』 『国民のみなさんが持っているつぼみを、大きな花として咲かせることのできる、そんな国を作っていきたい』 『岸田はライバルであり、自分とは違う「戦わない政治家だ」と見下していた』 『俺と河野と小泉で20年はできます』 『自民党には...

『菅番は、政治記者としてのキャリアを傷つけるだけだ』 『国民のみなさんが持っているつぼみを、大きな花として咲かせることのできる、そんな国を作っていきたい』 『岸田はライバルであり、自分とは違う「戦わない政治家だ」と見下していた』 『俺と河野と小泉で20年はできます』 『自民党には世話にならないで当選した。だから、怖いものがなかった。内部から、自民党を変えてやろうと思ったんだ』 『国会議員になって、まわりを見ると東大とかハーバード大を出たような経歴を持つ人ばかりだった。でも、自分の主義主張を最後まで貫く人はいないんだなと気付いた。最後は自分で判断できず、流れに身を任せる人ばかりなんだよね』 『夜になると、宿舎にいても救急車のサイレンが聞こえてくるんだ。そうすると、もしかしたら搬送先がなくて、たらい回しになっているんじゃないかと不安で、眠れなくなってしまう。国民がそんな状況のときに、私だけホテルで休むなんてできないんだよ』 総理就任からわすが1年で退陣に追い込まれた菅義偉総理大臣。 秋田の農家の長男として生まれて、高校卒業後すぐに上京。たたきあげ、無派閥、不言実行、令和のおじさん。 6年あまり、担当記者として間近に取材した著者が総理の肉声を書く。

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2022/05/07

地味ながらも色々進めた実績が認められない不遇の総理、菅義偉の短い首相人生をまとめた良書。 自らが支えた第二次安倍政権を参考とせず、他人を信用せずすべて自分ひとりでやろうとすればそりゃ失敗しますわな。 大都市部に住む者としては、いかに優れた実績があろうとも「ふるさと納税」という税制...

地味ながらも色々進めた実績が認められない不遇の総理、菅義偉の短い首相人生をまとめた良書。 自らが支えた第二次安倍政権を参考とせず、他人を信用せずすべて自分ひとりでやろうとすればそりゃ失敗しますわな。 大都市部に住む者としては、いかに優れた実績があろうとも「ふるさと納税」という税制度を破壊した世紀の愚策を推し進めた、歴代屈指のクソ首相ということに変わりはない。

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2022/03/26

表面的なマスコミ報道や内閣支持率に頼り過ぎず、もう少し腰を据えて菅総理に国の舵取りを任せるべきではなかったのかと思いました。

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2022/03/20

この本はいろんな読み方ができる。 政権擁護の立場としても読めるし、逆に政権批判の材料としても使える。 ただ、自身の学びを目的としたときにその読み方は適切ではない気がする。 菅義偉をケースワークとして、彼なりの視点でタイムワープしてみることが自分としてはしっくりくる。 その視点に...

この本はいろんな読み方ができる。 政権擁護の立場としても読めるし、逆に政権批判の材料としても使える。 ただ、自身の学びを目的としたときにその読み方は適切ではない気がする。 菅義偉をケースワークとして、彼なりの視点でタイムワープしてみることが自分としてはしっくりくる。 その視点に立ったときいくつかの問いが浮かぶ 「立場が変わった時、これまでのやり方、人材に固執していないか?」 「自分の価値観(不言実行で成果を出せば認めてくれる)をどこまで大事にすべきか」 「力を誇示することは物事をスピード感を持って進められるが、強い批判も受ける」 「全て決めると、批判も全て生身にダイレクトに喰らう」 「周りを蹴落としてでも大義を通すべきか?」 「自分の身を守るために、力を誇示し続ける必要のある人生」 「受動と能動のバランス」 終わってみればいくらでも文句をつけることはできるが、いかにその瞬間に判断するか。多くの人にとって勉強になる問いが生まれる。

Posted byブクログ

2022/02/27

まさに、仕事ができる人がリーダーとなりうるかはわからない、という典型例。メディアや世論の雰囲気に画一的に思い込まず、立場の違いをみた多面的な見方が必要。

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2022/02/26

生々しい会話ベースなので、大変面白く、コロナの一年を自分がなにしてたか?どんなこと思ってたか?を思い出しながら、そのとき菅さんはどんな会話してたのか、照らし合わせながら読みました。 あれほど支え、後継指名した安倍さん(それと麻生さん)がいざという時に菅さん推しでなく、高市さん推し...

生々しい会話ベースなので、大変面白く、コロナの一年を自分がなにしてたか?どんなこと思ってたか?を思い出しながら、そのとき菅さんはどんな会話してたのか、照らし合わせながら読みました。 あれほど支え、後継指名した安倍さん(それと麻生さん)がいざという時に菅さん推しでなく、高市さん推しになったのが、いちばん切なかったです。安倍さん・麻生さんは、我々が思っている以上に、日本の支配者階層と自分達のことを考えてるのかなんてことを感じました。(麻生さんが菅さんのことを「カン」がって、派閥のパーティーか会合で言ってる映像が流れてたの覚えてます)叩き上げの菅さんは結局汚れ仕事、仕事人をする役目、トップにはしないなんて考えてそうです。菅さんの会話からなんか感じました。 縦割り・後ろ向きの官庁と戦いながら、数々の実績を残したこともわかりました。しかし、不妊治療の保険適用以外、総務省がらみの携帯値下げ、GOTO、インバウンド、IR、菅さんオススメの閣僚の不祥事など。。菅さんがらみの仕事は、変なニュースがリークされていたことも気づきました。。。 コロナの緊急事態宣言も、菅さんが当時ボソっと「専門家は旅行(移動)では感染拡大しないって言っていた」と無表情で語ってたのを思い出します。

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2022/01/22

1.やはり国のトップではない 能吏・COO 2.仕事と政局の話はあるが、国家の理念・政治はない 3.田中角栄・豊臣秀吉を小粒にした印象 4.教養―歴史・哲学がないコンプレックス、学術会議への深入れ 5.携帯電話引下げの実績を積んでも日本の改革にはならない →ご本人には解らないだろ...

1.やはり国のトップではない 能吏・COO 2.仕事と政局の話はあるが、国家の理念・政治はない 3.田中角栄・豊臣秀吉を小粒にした印象 4.教養―歴史・哲学がないコンプレックス、学術会議への深入れ 5.携帯電話引下げの実績を積んでも日本の改革にはならない →ご本人には解らないだろう  本書の著者もTV記者だから書けたのではないか 本質への切り込みがない

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2022/01/17

なぜ菅内閣は失敗したのか。 ひと言で言えば、官房長官時代と同じスタイルで総理大臣を務めようとしたたからだと思う。 「結果を出せば皆認めてくれる」 周囲に頻繁に語っていたそうで、決して間違いではないのだが、一国の主には、時に国民を鼓舞するようなパフォーマンス(メディアに毒され政...

なぜ菅内閣は失敗したのか。 ひと言で言えば、官房長官時代と同じスタイルで総理大臣を務めようとしたたからだと思う。 「結果を出せば皆認めてくれる」 周囲に頻繁に語っていたそうで、決して間違いではないのだが、一国の主には、時に国民を鼓舞するようなパフォーマンス(メディアに毒され政治に無関心な国民性を考えれば尚)や、記者の挑発に笑顔で切り返すような機転、図太さなどの要素も求められる。会社で一般社員と管理職では求められるスキルが異なるように。 自民党総裁就任時の挨拶では、省庁の縦割り行政、既得権益、無駄な規制改革に切り込んで行く、と淡々と語る姿には期待を感じずにいられなかった。 振り返ってみれば、僅か1年の短命内閣だったが、無派閥のため党内の後ろ盾も期待できず、コロナに振り回された中での国の舵取りは本当に大変だったと思う。 "孤独の宰相"ではなく、心を許せる優秀なブレーンに囲まれて政権を運営していたら(その点第二次安倍内閣は組閣時に容易周到に準備したらしい)、彼が目指した"国民のために働く内閣"を少しは実現できたかもしれない。 また、トップではなく敢えて表舞台には出ず、陰で暗躍するという方法だってある。成功したプロ野球選手が大リーグを目指すように、政治家が総理大臣を目指すのも、やはり性(さが)なのだろうか。 志は高く事務能力の高い政治家だと思うが、やり方を間違えてしまったことが残念でならない。

Posted byブクログ

2022/01/09

菅政権への評価が見直されてもいいのでは?と思わせる内容だった。たしかにワクチン、携帯料金は個人的にも恩恵はあった。感謝! #菅義偉 #令和おじさん

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2022/01/09

まさに、「菅義偉とは何者だったのか?」と思い… 政権発足当初の苦労人・叩き上げのイメージからの高支持率から、コロナ禍の大変な状況下での政権舵取りだったこともあり、わずか一年経たずに人気急落してしまった訳ですが、その実態はどんなものだったのか…と… 著者は菅氏とかなり懇意にしていた...

まさに、「菅義偉とは何者だったのか?」と思い… 政権発足当初の苦労人・叩き上げのイメージからの高支持率から、コロナ禍の大変な状況下での政権舵取りだったこともあり、わずか一年経たずに人気急落してしまった訳ですが、その実態はどんなものだったのか…と… 著者は菅氏とかなり懇意にしていた日本テレビ記者で、やや菅氏贔屓の記述もありますが,反面、何が不足していたのかについてもきちんと考察・書かれており、かなり客観的立場で書いていると思います。 なるほどですね〜、いえ、菅氏の実態、ここに書かれているような感じなのでしょうね。

Posted byブクログ