ラストツアー の商品レビュー
コロナ禍になり、今までお世話になった人達を巡る旅に出る函館ではお世話になっていたおばちゃんが亡くなり、腐っていた息子を立ち直らせる。 福江島の話は尻切れとんぼになっていたが、沙良ちゃんが高校生になって寿司職人になることを手助けし、最後は佳代自身が小豆島でアランと再会し結婚する。...
コロナ禍になり、今までお世話になった人達を巡る旅に出る函館ではお世話になっていたおばちゃんが亡くなり、腐っていた息子を立ち直らせる。 福江島の話は尻切れとんぼになっていたが、沙良ちゃんが高校生になって寿司職人になることを手助けし、最後は佳代自身が小豆島でアランと再会し結婚する。 佳代の旅はこれからも続く。
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キッチンカーで調理屋として日本中も渡り歩いてきたかよ。今回がラストツアー。 過去に出会った人々を巡りながら、最後には過去プロポーズされたアランを探しに旅立つ。 佳代らしい納得のエンディングだった。
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原宏一「ラストツアー」、佳代のキッチンシリーズ№4、最終巻、2021.12発行。30代、独身の佳代さんの軽自動車がコロナ禍の日本を北から南に、どんどん進む。軽のワンボックスカーを改造した厨房車。「いかようにも調理します」という木札をつけて。函館~盛岡~山形~群馬・大泉町~船橋~大阪~尾道~長崎・五島列島~熊本~別府~佐賀関~小豆島。佳代は、小豆島で仏人アランのプロポーズを受けることに。
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2023年6月3日 魚介飯、食べたいな〜。 最後、自分の幸せを見つけてゲットして、本当に良かった。 風来坊の生き方、羨ましい。 救われた人たち、みんながみんな順調かといえばそうでもなく。 それでも縁がつながっていて、そう、全部ではなく、何本かの縁がつながっている。 人生そんな風な...
2023年6月3日 魚介飯、食べたいな〜。 最後、自分の幸せを見つけてゲットして、本当に良かった。 風来坊の生き方、羨ましい。 救われた人たち、みんながみんな順調かといえばそうでもなく。 それでも縁がつながっていて、そう、全部ではなく、何本かの縁がつながっている。 人生そんな風なんだろう。 良縁を保持できるよう、我が身も気をつけて生きようと思った。
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16最近はご都合主義みたいなぬるーい作品が多いように思ってたけど、このシリーズ完結編のまとめとしては良かったと思います。コロナもまだ続いてるし色んなところで歪みや暴力的なことも多発してるけど、この国に過ごす以上、本作のような人間関係と良識で生きたいです。
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〈佳代のキッチン〉号もコロナ禍だったのか。 そうだよね…影響ないわけ、なかったよね。 でも佳代ちゃんは、その間もスパイスの勉強を。 晴れて自粛ムードも明けたあとは 北の大地から順に「再会」の旅になりました。 弟くん言うところの 〝おせっかい〟姉ちゃんですが どうしたら心を痛めた...
〈佳代のキッチン〉号もコロナ禍だったのか。 そうだよね…影響ないわけ、なかったよね。 でも佳代ちゃんは、その間もスパイスの勉強を。 晴れて自粛ムードも明けたあとは 北の大地から順に「再会」の旅になりました。 弟くん言うところの 〝おせっかい〟姉ちゃんですが どうしたら心を痛めた人々の力になれるか 無力感にさいなまれることも。 けれど、いつでも事態を動かすのは 彼女の行動に感化された「地元」の人と その想いをつなぐ料理。 本当はなんとかしないと…と思っている人たちの あと一押しを佳代ちゃんがしてるんだな。 実際に問題を解決するのは 北海道では、ずっと見守ってきた恋人。 群馬では、いろいろ考えていたお店のオーナー。 魚崎や熊本では、突き放さなかった家族。 そして瀬戸内のおだやかな島で いよいよ佳代ちゃん自身の傷を癒す再会も。 この世界には放浪者も必要、と締める物語。 であるなら、これからも〈佳代のキッチン〉号は どこかでおいしいご飯を作っていくのでしょう。
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淋しさというのが、今回のテーマか。 両親の謎は、とごにいったんだろう。 それにしても、今回も、テレビドラマのような展開が多かったな、良い意味で。
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物語内の時間の流れがおかしいような気がするも(10年近く経過していないか)しっかり終わらせてくれるのは非常にありがたいです。調理屋という仕事が実際に成り立つのかはおいといて、全国津々浦々を軽の調理車で回っていくのはワクワクしますね。ずっと出来る仕事ではないと思うけれどロマンはあり...
物語内の時間の流れがおかしいような気がするも(10年近く経過していないか)しっかり終わらせてくれるのは非常にありがたいです。調理屋という仕事が実際に成り立つのかはおいといて、全国津々浦々を軽の調理車で回っていくのはワクワクしますね。ずっと出来る仕事ではないと思うけれどロマンはありますね。 しっかりした終わりらしい終わりなのですっきりしました。
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この国を造ってきたのは、 その時々の為政者たちだろう。 彼ら彼女たちが目指したものが、 僕らが知らぬうちに、 あるいは誰もが知る通り、 この国のあちらこちらに反映されている。 富を蓄え、力を持ち、人々を従え、 溢れんばかりのものを得て、 おそらく権力の座に座る。 原始に遡るほど、...
この国を造ってきたのは、 その時々の為政者たちだろう。 彼ら彼女たちが目指したものが、 僕らが知らぬうちに、 あるいは誰もが知る通り、 この国のあちらこちらに反映されている。 富を蓄え、力を持ち、人々を従え、 溢れんばかりのものを得て、 おそらく権力の座に座る。 原始に遡るほど、その傾向が強いのではないか。 ひょっとしたら現代においても。 そうした人たちにとって、 権力は守るものであり、 時代は維持するものかもしれない。 もちろん世が良くなることを望んではいるだろう。 一方で心のどこか、 世の中の理屈が変わらないことを 願う部分もあるのではないか。 時代の流れをせき止めてしまう ボトルネックになる、 そうした一面もあるだろう。 軽やかに世の中を変えるのは、 守るものを持たない者だ。 自由を縛る「作られた常識」に 囚われることなく、 心の声にまっすぐ向き合って 目の前の喜びに誠実に生きる。 彼らの行動は大きな影響力を持つわけではない。 半径5メートルのささやかなものに過ぎない。 そうした小さな行動が、世界を壊していく。 風穴を空け、蟻の穴を空け、 ある日、ぽっかり大穴となる。 佳代の生き方は、いろいろ考えさせられる。
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コロナ禍も踏まえた物語。 佳代は佳代なりに人との関わり方に悩み、弟はうまい具合に助言していたが、ここまで読んで、ちょっとお腹一杯になって来た感じ。 小豆島での急展開のエピソードにちょっとびっくり。
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