ラストツアー の商品レビュー
08月-03。3.5点。 佳代のキッチン、最終巻。コロナ禍もあり、そろりと再会する佳代。今までお世話になった人達へ、再度あいさつ回り。 以前プロポーズされたフランス人アランが、再来日したと情報が。。 いつものほんわか感、安定。アランとの仲もひとヒネりあって良かった。 ヤッさん...
08月-03。3.5点。 佳代のキッチン、最終巻。コロナ禍もあり、そろりと再会する佳代。今までお世話になった人達へ、再度あいさつ回り。 以前プロポーズされたフランス人アランが、再来日したと情報が。。 いつものほんわか感、安定。アランとの仲もひとヒネりあって良かった。 ヤッさんも終わり、佳代のキッチンも終わり。新シリーズに期待したい。
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このシリーズ、読んできたけどだいぶ忘れちゃってた。料理には人を動かす力がある。各地でお節介をやきながら最後は自分のお世話をして結婚する道を選んだ佳世。おめでとう!
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(2022/6/21読了) シリーズ三作目?にして多分最終章。 それとも夫婦揃っての移動キッチンカーの旅へと続くのかしら? 背景は、コロナ禍から少し抜け出した頃。 内容もコロナの影響ありきの話となっている。でも、全体的に暗くなくサラッと読めました。 主人公佳代の気持ちの揺れが、少...
(2022/6/21読了) シリーズ三作目?にして多分最終章。 それとも夫婦揃っての移動キッチンカーの旅へと続くのかしら? 背景は、コロナ禍から少し抜け出した頃。 内容もコロナの影響ありきの話となっている。でも、全体的に暗くなくサラッと読めました。 主人公佳代の気持ちの揺れが、少しくどかったかなと思い、星0.5マイナスで3つ。
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過去の関係した人達に逢いに回る。 シリーズ最後なんですね。 寂しさを感じます。 ラストはこうなって欲しいと思っていた通りになってますね。
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なんと、前作の出版から5年も経っていた。 その間に、世の中にはコロナ禍という大きな出来事があり、物語の中の佳代も影響を受けた。 飲食店全てが打撃を受ける中、更に、佳代のように、持ち込まれた食材を使って調理を請け負うという商売は、人と人の間を食材が行ったり来たりするということで敬遠...
なんと、前作の出版から5年も経っていた。 その間に、世の中にはコロナ禍という大きな出来事があり、物語の中の佳代も影響を受けた。 飲食店全てが打撃を受ける中、更に、佳代のように、持ち込まれた食材を使って調理を請け負うという商売は、人と人の間を食材が行ったり来たりするということで敬遠され、しばらくは営業を中止。 この先の人生をどうするのか、向き合わざるを得ない。 「不要不急の」という言葉がクローズアップされ、『自分にとって本当に大切なものはなんだろう?』ということを考えた人も多かったのではないか。 規制が緩和されたのを機会に、佳代は今までの旅先で縁を持った人たちを訪ねて回ることにした。 ということで始まった今回の旅だが、以前、佳代がお節介をして問題の解決を見た町や家族に新たな懸念が持ち上がっていて、再びお節介を焼くことになる。 でも、今までとちょっと違うのは、佳代がふと、「流れ者の疎外感」のようなものを感じてしまった事。 これまでそんなことはなかったと思うけれど・・・ そして、旅の間に間に思い出されてならないのは、或る人。 「潮時」という言葉がある。 引き際、やめ時、のように捉える人もいるけれど、本来は良い意味なのだ。 良い潮が来ているということ。 「〜潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな」と、額田王も詠んだように。 佳代の新しい船出に、ボン・ボヤージュ!!という言葉を贈りたい。 小豆島の一面のオリーブ畑、行ってみたいです。 第一話 漁火(いさりび)とダルバート 第二話 ご近所の国境 第三話 せんべろのマサ 第四話 ざんぎり娘 最終話 トンボロの島 「せんべろのマサ」が一番良かった。重要な出会いでもあったし。 ★5つは御祝儀込み。
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佳代のキッチン、最終巻。コロナ禍の各地をまわって見えてくる社会的課題。そんなに何もかもうまくいくわけは無いと意地悪く思ってしまうけれど、佳代の世界だし、最終巻だし、これはこれで良い。 2022/3/27読了
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佳代のキッチンの"final” お世話になった人や知人に日本を縦断して会いに行くのですが、最後は自分自身の幸せ探しになり、無事アランと結婚することができました。本当に良かった! このシリーズは佳代のお節介が行く先々での幸せに繋がり、読後感が最高でした!
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佳代のキッチンシリーズ 第3弾 第一話 漁火とダルバート 第二話 ご近所の国境 第三話 せんべろのマサ 第四話 ざんぎり娘 最終話 トンボロの島 コロナで料理屋休業状態の佳代だったが、北海道のタエが店を閉めたと聞き、動き出す。 北海道に渡った佳代だったが、タエの死にショックを受けつつ、息子の再起に力を貸す。 そこからお世話になった人をまわる全国行脚をスタートさせた佳代は、行く先々でお節介を焼くが、とうとう自分の気持ちに気づいていく。 アランとの恋に終止符が打たれる。 ラストツアーというからには一区切り何でしょう。 少し寂しいですが、今回も料理が無茶苦茶旨そう。
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『お客さんが持参した食材でどんな料理でも作る』『調理屋』を営みながらキッチンカーで日本全国を回っている佳代。そのシリーズもついに完結。 元々佳代がそういう商売を始めたのは失踪した両親を捜すためだった。しかしその話は前作で一区切りついた(正確にはついていないのだが)筈。だが佳代は...
『お客さんが持参した食材でどんな料理でも作る』『調理屋』を営みながらキッチンカーで日本全国を回っている佳代。そのシリーズもついに完結。 元々佳代がそういう商売を始めたのは失踪した両親を捜すためだった。しかしその話は前作で一区切りついた(正確にはついていないのだが)筈。だが佳代は再び旅に出る。それはこれまで出会い、佳代がおせっかいを焼いたり逆にお世話になったりした人たちとの再会のため。 久しぶりに会う懐かしい人々の生活は、コロナもあって厳しいもの。また長い年月のうちに亡くなっている人がいたり、お店を閉めている人もいる。 もちろん頑張っている人もいるし、壁にぶち当たっている人もいる。 当然佳代のお節介の心が疼かない筈はない。 まずは函館の入船漁港にて。 佳代の両親から<魚介めし>のレシピを教えてもらい商売にしてきたタエさんが亡くなっていたことに驚く佳代だが、それ以上に驚いたのは一人息子の海星が荒れ果てていたこと。 群馬県大泉市にて。 以前佳代が滞在したときはブラジル人が多かった地域だが、今ではアジア系の様々な国の人々が住んでいるらしい。しかも彼らはそれぞれコミュニティを作っていて、それぞれの関係がぎくしゃくしているとのこと。 大阪・十三にて こちらはちょっと寄り道。酒場で出会ったマサという芸人になれなかった男と、実家の酒屋を繋ぐお節介をすることになった佳代。だがマサは実家に戻るどころか、家の金を盗んで…。 長崎県福江島にて。 シングルファザーの父を健気に助けていた沙良に八年ぶりに会いに来てみれば、高校一年生になったはずの沙良は学校を辞めて行方不明。辛うじて父親とスマホは繋がっているが、行方を捜したり警察に届けたりすれば着信拒否すると脅しているらしい。 久しぶりにシリーズ作品を読むので、佳代ってこんなにおせっかいで感情的だっただろうかと戸惑った。シリーズのレビューを読み返すと佳代は惚れっぽいし直ぐにのめり込む質のようだ。 お節介に夢中になっているときは周りが見えず、失敗して初めて気付いている。 泣いている場面も多いし、この作品ではこの生き方について自分自身考え込んでいる。 そんな時に冷静にさせてくれるのが弟の和馬。新聞記者という仕事柄か、佳代とは違って物事を俯瞰した上で温かくも落ち着いたアドバイスをしてくれている。 そんな和馬がいてくれるからこそ佳代は安心して放浪できるのかも知れない。 この作品では嬉しいサプライズもあった。『ヤッさん』シリーズのあんな人こんな人が会話の中だけだが登場する。あの人のお母さんがこんなところにいたなんて。そして『走ってきた白髪まじりの角刈り頭のおじさん』ってもしかして…。 今回の旅で再会した人々に背中を押され、佳代はついに自分自身のために動く。それは佳代が一番忘れられない人との再会のため。こんな再会があるのかと思うものの、まぁ小説なのだからそういう出来過ぎなことがあっても良いだろうと元も子もないことを考えたりもする。 タイトルは『ラストツアー』だが、佳代の人生の旅はまだまだ続きそうだ。 ヤッさんが誇り高き宿無しなら、佳代は『誇り高き放浪者』の道を行く。 皆が何かしら苦労し行き詰っているのを見れば手を貸さずにいられない。それがとても困難なことで佳代一人の手に負えないことであっても、これまでの佳代が築いてきた人たちとの輪でできることから少しずつやっていけば良い。 お節介も悪いことばかりではない。 辛いことも悲しいこともあったが、上手くまとまった完結編だった。 ※シリーズ作品 (★はレビュー登録あり) ①「佳代のキッチン」 ②「女神めし 佳代のキッチン2」★ ③「踊れぬ天使 佳代のキッチン3」★ ④ 本作 ★
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+++ 会いにいこう。 味の思い出でつながっている、なつかしいあの人に。 コロナ禍で、みんな苦しい。 でも、おいしい料理は人をきっと笑顔にさせる。 キッチンカーで北へ南へ、調理屋佳代のおもてなしの旅! 「食事って、生きる糧だけじゃなく、心の糧でもあるものね」 厨房車に手書きの...
+++ 会いにいこう。 味の思い出でつながっている、なつかしいあの人に。 コロナ禍で、みんな苦しい。 でも、おいしい料理は人をきっと笑顔にさせる。 キッチンカーで北へ南へ、調理屋佳代のおもてなしの旅! 「食事って、生きる糧だけじゃなく、心の糧でもあるものね」 厨房車に手書きの木札一枚下げて、日本全国ふらりふらりと、移動調理屋“佳代のキッチン"を営む佳代。 ところが新型コロナウイルスの蔓延で、営業休止を余儀なくされた。 そんな折、佳代は函館の食堂『自由海亭』閉店の報を耳にする。調理屋名物“魚介めし"に深いゆかりがある食堂だ。 佳代が探し続けている両親との懸け橋になってくれた恩もある。居ても立ってもいられなくなった佳代は、厨房車に飛び乗って函館へ。こうして、コロナに喘ぐ人々を訪ねる、佳代の長い旅が始まった――。 +++ フットワークも軽く、関わった人たちを放っておけない佳代は、ともすればただのお節介になりそうなことも、それぞれに寄り添って考えるので、結果的にはうまく収まる。今回改めて思ったのは、佳代の奮闘が実る陰には、弟和馬夫婦の支えがどれだけ大きいかということである。放浪しているように見える佳代だが、帰れる場所があるということがどれだけ心を強くしていることだろう。そして今回は、自分のことを考えるという新しい思いも生まれ、この先に大きな展望が開けてきた。これからの佳代を応援したいと思わされる一冊だった。
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