しらふで生きる の商品レビュー
家内に勧められた。老齢ボケが進んでしまう前に、これを読んで断酒あるいは大幅節酒してほしいとのこと。この著者は飲酒すなわち人生というタイプであり、その当人が断酒宣言をして3年間実施して改心したという体験談である。このタイプの酒飲みは、あまりにも身勝手、無頼、大袈裟でちょっと避けたい...
家内に勧められた。老齢ボケが進んでしまう前に、これを読んで断酒あるいは大幅節酒してほしいとのこと。この著者は飲酒すなわち人生というタイプであり、その当人が断酒宣言をして3年間実施して改心したという体験談である。このタイプの酒飲みは、あまりにも身勝手、無頼、大袈裟でちょっと避けたいが、なるほどと頷くところもあった。 愛飲家は自意識というか自分の理想を大事にする傾向が強いと思うが、その分現実との落差が大きくなる。その落差を気軽に埋める手段の一つが酒だと著者は言う。私はそんな不味い酒を飲まないぞと言いたいが、落差のある人相手でも酒の席ならば相手しやすいこともある。もとより美味い酒となる友人は区別して大事にする。 自分のことを自惚れないことだ。自分は普通のアホに過ぎないのだから、自分の外にある現実を謙虚に受け止めることだ、と著者は続けて述べている。それはもっともだが、何かに自我を発揮しなければやっていけないのが人間ではないか。後半まとめの部分であるが、とはいえ自分を低くし過ぎて虚無に落ちてはいけないとしめているので安心した。
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本屋さんで平積されているのを見つけて驚愕。町田康がお酒をやめる!?!? お酒を飲んで楽しくなる、というのは理性がどこかへ行ってしまった状態。ここまでくるとさらに楽しくなりたいから、どんどん飲むし、どんどん食べる。 ここまでくると次の日の二日酔いは必須。なんとかお酒との付き合い...
本屋さんで平積されているのを見つけて驚愕。町田康がお酒をやめる!?!? お酒を飲んで楽しくなる、というのは理性がどこかへ行ってしまった状態。ここまでくるとさらに楽しくなりたいから、どんどん飲むし、どんどん食べる。 ここまでくると次の日の二日酔いは必須。なんとかお酒との付き合い方を考えないと〜と思いつつ、現状維持をしてきた酒徒の私。 酔って楽しい状態はそのときだけだから、酔いが覚めた瞬間にそれはなくなる。そして襲ってくる二日酔い。プラスじゃなくて、むしろマイナス。 そもそも強い刺激を求めすぎるのがいけない。すごく楽しいことなんて滅多にない。それが人生。だからつまらなくても、それをアルコールに求めない。 すごい!楽しい!状態の手前でやめておくのがベストなんだけど、それがなかなか難しい。酒でよい気分になるというのが、強い刺激を求めることだから、これはもう中毒なのよね。 ということを覚えておいて、お酒を飲むときに思い出せるといいなと思いつつ、それを思い出すのは絶対二日酔いのときだろう。
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序盤は、期待していた通りのおちゃらけたポンチな断酒エッセイってな感じで笑いながら読んでいた。 でも中盤から予想以上に本気な断酒の心得が始まってビックリしてしまった。 エッセイというか自己啓発書のようなノリですよ。 どれくらい本気の内容かというと、こんな本を読んではいるものの断酒...
序盤は、期待していた通りのおちゃらけたポンチな断酒エッセイってな感じで笑いながら読んでいた。 でも中盤から予想以上に本気な断酒の心得が始まってビックリしてしまった。 エッセイというか自己啓発書のようなノリですよ。 どれくらい本気の内容かというと、こんな本を読んではいるものの断酒なんてするつもりはさらさらなかった自分が『あれ、これはあたしも酒をやめないとマズいんじゃあなかろうか』なんて考えてしまうくらいに本気の内容だった。ガチのやつじゃん。 文章としては相変わらず面白いこともたくさん書いてはいるんだけどね。 だけども自分が求めていたのはそういうのではなかったかなー、って。 そんで終盤にはまた気楽な断酒エッセイに戻るのだけど、本一冊を通した印象としては思っていたよりもお堅い印象になってしまったかな。 あと、宮崎智之さんという方は存じ上げなかったのですが、解説がとても良かったです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2019年11月刊。朝日新聞の書評にあった気がするが見つけられない。流し読み。はじめの数項目読んでいったん止めたが後半面白い。 禁酒の効果として、ダイエット、睡眠の質向上、経済的利得、髄脳のええ感じによる仕事のはかどり、という。
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