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文豪はみんな、うつ の商品レビュー

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2024/05/22

夏目漱石。幻覚や妄想を伴う精神病性うつ病。 有島武郎。几帳面、仕事熱心、凝り性、強い正義感、責任感。うつ病患者の性格特徴。 芥川龍之介。睡眠障害、食欲不振、全身の倦怠感。睡眠薬の過剰摂取による幻覚・妄想。 宮沢賢治。双極性障害。 中原中也ちゅうや。幻覚・妄想。 太宰治。...

夏目漱石。幻覚や妄想を伴う精神病性うつ病。 有島武郎。几帳面、仕事熱心、凝り性、強い正義感、責任感。うつ病患者の性格特徴。 芥川龍之介。睡眠障害、食欲不振、全身の倦怠感。睡眠薬の過剰摂取による幻覚・妄想。 宮沢賢治。双極性障害。 中原中也ちゅうや。幻覚・妄想。 太宰治。20歳のとき、睡眠薬カルモチンの大量服用による自殺未遂。結核の悪化による身体的衰弱。 谷崎潤一郎。不安神経症(パニック障害)。突然の動機、呼吸困難、めまい。発作時の強い不安・恐怖感。さらに、強迫神経症。否定しても繰り返し浮かぶ観念や衝動。 川端康成。睡眠薬中毒。

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2024/04/25

病跡学パトグラフィー。 四半世紀前は、憧れていたジャンルだなぁ……。 各章ごとに読み応えがあるのは勿論だが、なんと巻末解説を島田荘司が書いているのが、面白ポイント。 御大いつもの日本人論をぶつが、後輩ミステリ作家にもとばっちりをかけて、堂々たる名(迷)解説で、読み甲斐あり。 @...

病跡学パトグラフィー。 四半世紀前は、憧れていたジャンルだなぁ……。 各章ごとに読み応えがあるのは勿論だが、なんと巻末解説を島田荘司が書いているのが、面白ポイント。 御大いつもの日本人論をぶつが、後輩ミステリ作家にもとばっちりをかけて、堂々たる名(迷)解説で、読み甲斐あり。 @ 目次 第1章 夏目漱石―一八六七~一九一六(享年四十九) 第2章 有島武郎―一八七八~一九二三(享年四十五) 第3章 芥川龍之介―一八九二~一九二七(享年三十五) 第4章 島田清次郎―一八九九~一九三〇(享年三十一) 第5章 宮沢賢治―一八九六~一九三三(享年三十七) 第6章 中原中也―一九〇七~一九三七(享年三十) 第7章 島崎藤村―一八七二~一九四三(享年七十一) 第8章 太宰治―一九〇九~一九四八(享年三十九) 第9章 谷崎潤一郎―一八八六~一九六五(享年七十九) 第10章 川端康成―一八九九~一九七二(享年七十二) おわりに 文庫版あとがき 解説 島田荘司

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2024/01/31

精神科の医師である著者による、明治から昭和の文豪たちの精神分析。 「島田清次郎」のことは知らないことだらけ。

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2023/05/14

過去の人も現在の人も一般の人も文豪も誰でも心に闇を抱えたりしながら頑張って生きてるのだと思いました。 文豪が抱えてる「うつ」の部分が作品に昇華されていたり、抱えきれずに自殺していたりと文豪の以外な一面が知れました。

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2023/04/11

日本文学史上に残る10人の文豪たち(夏目漱石49、有島武郎45、芥川龍之介35、島田清次郎31、宮沢賢治37、中原中也30、島崎藤村71、太宰治39、谷崎潤一郎79、川端康成72)が、のうつ病、精神疾患を患い、心中や自殺によって悲劇的な最後を遂げた人も少なくない。 明治、大正、昭...

日本文学史上に残る10人の文豪たち(夏目漱石49、有島武郎45、芥川龍之介35、島田清次郎31、宮沢賢治37、中原中也30、島崎藤村71、太宰治39、谷崎潤一郎79、川端康成72)が、のうつ病、精神疾患を患い、心中や自殺によって悲劇的な最後を遂げた人も少なくない。 明治、大正、昭和初期の動乱の時代を生き、文豪としての名声を得た作家の苦悩の人生を、精神科医の岩波 明先生が解き明かしたドキュメント人間像。

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2023/03/07

鬱、というより統合失調症が多かった。暴力的になる人が多く、なんか怖い印象。島田清次郎って知らないなと興味を持ったし、教科書に載るような作品は読んでも面白くないとい思ってたけど、色々と読んでみたくなった。私小説とまではいかなくても、姪を愛人にしたとか書いていいのか?なんで書く気にな...

鬱、というより統合失調症が多かった。暴力的になる人が多く、なんか怖い印象。島田清次郎って知らないなと興味を持ったし、教科書に載るような作品は読んでも面白くないとい思ってたけど、色々と読んでみたくなった。私小説とまではいかなくても、姪を愛人にしたとか書いていいのか?なんで書く気になったのか? みんな鬱というよりも、鬱の人達が作家として大成してるのはなんでなのか?精神疾患がある=良い話が書けるとは思わないんだけど…。放火して殺すような人もいるしね。 島田荘司さんも後書きに書いてたけどこの方の文学評論も面白かった。

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2022/08/22

病跡学には興味があるので、最後までずっと面白く読んだ。 ここに取り上げられていた作家たちの中に、一般的な評価に少し違和感を感じていた作家もいたので、この本の解説で納得できた。 ただ、逆にもう少し深掘りしてほしかった作家もいるし、岩波先生の見解ではなくこれまでの説の方が妥当ではと思...

病跡学には興味があるので、最後までずっと面白く読んだ。 ここに取り上げられていた作家たちの中に、一般的な評価に少し違和感を感じていた作家もいたので、この本の解説で納得できた。 ただ、逆にもう少し深掘りしてほしかった作家もいるし、岩波先生の見解ではなくこれまでの説の方が妥当ではと思われる作家もあった。作家本人に直接会ったり行動を観察しているわけではなく、残された作品や資料から判断するしかないから、何をどう評価するかに幅が出るのは仕方ないと思うので、どの先生の説なら納得できるかは、読むこちらが何に重きを置いているのかにもよるのだろう。 今回収録されていなかった作家についても読んでみたいと思った。続編が出たら読みます。

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2022/08/07

SNSで紹介されていたので気になって購入した本。文豪紹介系の本は好きだけれど、特にこの本は精神科医の先生が文豪を精神科医の目線から解説している。鬱、統合失調症、双極性障害など、物語を書いて食っていくというのはこんなに大変なのかと。 新しい目線で文豪について考えたり、読書できるき...

SNSで紹介されていたので気になって購入した本。文豪紹介系の本は好きだけれど、特にこの本は精神科医の先生が文豪を精神科医の目線から解説している。鬱、統合失調症、双極性障害など、物語を書いて食っていくというのはこんなに大変なのかと。 新しい目線で文豪について考えたり、読書できるきっかけになりそう。読みやすい良書でした。

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2022/07/19

名だたる文豪の、 『世間的な生活を放棄した代わりに自らの「文学」を手に入れた』 という生き方。 彼らの生き方や才能と、精神的な病との間に因果関係を読み取ってしまうのは、果たして良いことなのか?

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2022/05/07

名だたる文豪たちを精神科医が現在の診断基準をもとに診断名をつけていく非常に興味深い本だった。こうやって診断していくのだなとある種感慨深いものがあった。太宰治については大変誤解されていると反論しているのが印象に残った。筆者によると大宰はうつ病であり、心中は当時の流行りではないかと推...

名だたる文豪たちを精神科医が現在の診断基準をもとに診断名をつけていく非常に興味深い本だった。こうやって診断していくのだなとある種感慨深いものがあった。太宰治については大変誤解されていると反論しているのが印象に残った。筆者によると大宰はうつ病であり、心中は当時の流行りではないかと推察している。文豪達の時代背景から家族関係の話まで及びとてもありがたい本となった。

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