11の秘密 の商品レビュー
だいたい10分程度で読めるものが多く、 隙間時間に読書するなら いいかも。 でもパターン化してきて、 どれも同じような話に感じた。
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「ラスト・メッセージ」をテーマにしたアンソロジー。ラスト・メッセージというと単純に「遺言」と思ってしまいますが。そうとも限りません。ぞくぞくするような物語からほんわかするような物語まで、さまざまな謎と秘密が楽しめました。でも全体的には優しい物語が多いかな。 お気に入りは近藤史恵「...
「ラスト・メッセージ」をテーマにしたアンソロジー。ラスト・メッセージというと単純に「遺言」と思ってしまいますが。そうとも限りません。ぞくぞくするような物語からほんわかするような物語まで、さまざまな謎と秘密が楽しめました。でも全体的には優しい物語が多いかな。 お気に入りは近藤史恵「孤独の谷」。これにはもう本当にぞくぞくさせられました。身内の誰かが謎の死を遂げたら、住み慣れた地から離散しなくてはならない一族。なぜそんなことをしなくてはならないのか、その一族にはどのような秘密があるのか。ラストの一文までがしんみりと恐ろしいです。 柴田よしき「「猫への遺言」はこれはもう猫好きなら猫要素だけで(笑)間違いなく引っかかってしまう一作です。悲しい物語ではあるのですが、そこにこの猫がいるだけで、ふわっとした穏やかさに癒されました。遺言の優しさも素敵。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
お気に入りは「十年日記」「たからのちず」。どれも読了後が爽快でした。 「十年日記」 60歳の誕生日に娘から贈られた五年日記。それを90歳まで書き続け、それを記念して十年日記を贈られてわずか1週間で逝去。そこに綴られた心残り、拾った指輪の持ち主に返す事が叶わなかった、と。娘は新聞の投書で呼びかけると、名乗りをあげた人がいて… 偶然が重なって出会いがあり、まさかの結婚までいくとは。祖母がもたらした縁が素敵でした。 「たからのちず」 亡くなった祖母が残した「家計簿」。その中に子供の頃に自分が書いた「たからのちず」なる紙切れが挟まっていた。何の事か解らず、その宝を探す事に… 幼少期の母がねだった「いちご水」。それが宝のキーワードで、決して美味しいいちご水ではなかったけれど、祖母との大切な思い出がよみがえってほんわかしました。
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優しい作品が多くてほっとする。 近藤史恵さんの「孤独の谷」は、この中ではぞくっとするというか、切ないお話。 「扉を開けて」の不思議な雰囲気も、篠田真由美さんだーっとなって嬉しくなる。母娘のあまりに親密な関係が呼んだ「何か」。 永嶋恵美さんのあれにはしてやられた。うまいなぁ。ああい...
優しい作品が多くてほっとする。 近藤史恵さんの「孤独の谷」は、この中ではぞくっとするというか、切ないお話。 「扉を開けて」の不思議な雰囲気も、篠田真由美さんだーっとなって嬉しくなる。母娘のあまりに親密な関係が呼んだ「何か」。 永嶋恵美さんのあれにはしてやられた。うまいなぁ。ああいうのは大好物。 「青い封筒」も素敵。もうっ。どうなるかと思ったらあんな素敵な。 アミの会(仮)のかっこの謎はいつ明らかになるのかなー。ともあれ、このアンソロジーはずっと続けてほしい。
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11人の女性作家さん(アミの会)によるアンソロジー。それぞれの「最後に伝えたい」こと。縁あって出会った一冊。はじめましての作家さんが多く、新しい出会いをいただきました。
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