ゆうれい居酒屋 の商品レビュー
ほっこりとするお話。 読みながら、作中にでてくる料理のレシピを必死で読み込みました。 作ってみたい料理がたっぷりです。 お腹が空きました。
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人生の岐路に立った人が、ふらっと迷い込む居酒屋。 そこでは、美味しくて、簡単な料理が提供される。 それを食べながら、女将や他のお客さんと話をして、良い岐路を選ぶ人々。 女将さんだけが現れるのかと思いきや、実は岐路に立った人々はタイムトラベラーになっている。 過去と現在の接点。 それが未来を変えることにつながる。 ちょっと不思議な物語り。 でも、ホッと一息つけるような、暖かい小説でした。
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そういう感じか!と思わされた一冊。 色んな人生を垣間見て自分のこれからの人生を少し考えさせられた。 お酒が飲めたらこんな居酒屋に行ってみたい。塩昆布のパスタは簡単そうだから作ってみようかなと思った。
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路地裏ある 居酒屋米屋 ふらっと入った店での話困ったこと悩みを解決してくれる居酒屋、その後お礼を兼ねて行ってみるが店はない、二度と行かれない店、実は30年前に亡くなっていた幽霊居酒屋である。
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裏通りに位置する「米屋」は、決して目立つ居酒屋では無いにもかかわらず、何故かフラッと入ってしまった一見客5人の物語。みな人生に問題を抱えている人ばかりなのだが、話し上手、聞き上手、美味しい酒肴を提供する女将に何故か悩みを話す事になる。そして誰もが女将の話から問題解決の糸口を見つけ...
裏通りに位置する「米屋」は、決して目立つ居酒屋では無いにもかかわらず、何故かフラッと入ってしまった一見客5人の物語。みな人生に問題を抱えている人ばかりなのだが、話し上手、聞き上手、美味しい酒肴を提供する女将に何故か悩みを話す事になる。そして誰もが女将の話から問題解決の糸口を見つけ、人生を見事に好転させてしまう。それぞれ「米屋」にお礼に出向くのだが、存在していた地にお店を見つける事が何故か出来ない。5人は「米屋」が何故存在していないのかを知り、涙ながらに女将感謝し偲ぶことになる。
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ゆうれい居酒屋の店主の秋穂自身、自分が死んだことをわかってないところが面白い。 すでにこの世にいない秋穂が、亡くなった夫のことを思い出しているなんて、いったい何層構造なの! パラレルワールドってことになるのかあ。 ともあれ、30年前の世界と現在が交錯しつつ、悩みを解決してしまう無茶ぶりが可笑しい。
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新シリーズスタート⁈ ゆうれい?どういうこと⁈と、第1話読み始めて、女将の言動で「?」な所があり、変だなぁと読み進めていったら‥ なぁ〜んだ、そういうことかと。 過去と現在が交錯する作品で、30年前を思い出す良いきっかけになった(笑) 「婚活食堂」の占い師「尾局興」登場!
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居酒屋に行けない日々が続く今、ますます行きたい気持ちが高まった。主人公の女将にグダグダ言って酔っ払いたい。とにかく料理が美味しそう。あぁ、行きたい。
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日常生活で悩みを抱えた人がふらっと訪れてしまう不思議な居酒屋の物語。どの話も後味が悪い終わり方はせずほっこりします。 秋穂さんは来客があった時だけ目覚めます。それも毎回似たような目覚め方をします。おそらく文中で書かれているような状況で亡くなったんでしょう。 それでもまるで生きて...
日常生活で悩みを抱えた人がふらっと訪れてしまう不思議な居酒屋の物語。どの話も後味が悪い終わり方はせずほっこりします。 秋穂さんは来客があった時だけ目覚めます。それも毎回似たような目覚め方をします。おそらく文中で書かれているような状況で亡くなったんでしょう。 それでもまるで生きている人と同じようにぱぱっと開店準備を済ませる秋穂さん。客の話に耳を傾け、押しつけがましい説教をするでもなく、自分の意見やアドバイスを率直に伝える姿は元気なおかみさんそのものです。とても幽霊とは思えません。 読み終わった後、少し元気が出てくるような温かい小説です。
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ここ最近お酒のアテに凝り気味な生活を送っていましたが、完全にこの小説の影響です笑 「エミリの小さな包丁」もそうだったけど、私は素朴な食の喜びを描写した小説が好きみたい。大皿にいっぱい!の家庭料理も好きだけど、きちんと作った美味しいものを小鉢によそって、ああ美味しいと思いながら食...
ここ最近お酒のアテに凝り気味な生活を送っていましたが、完全にこの小説の影響です笑 「エミリの小さな包丁」もそうだったけど、私は素朴な食の喜びを描写した小説が好きみたい。大皿にいっぱい!の家庭料理も好きだけど、きちんと作った美味しいものを小鉢によそって、ああ美味しいと思いながら食べるのはもっと好き。 「ゆうれい居酒屋」は冷凍やレンチンを駆使して、だけどハッとするような美味しい料理を、決して派手でなく描いているのが素敵です。 小説読んでみたいけど読みきれないんだよね、みたいな人がもしいたら、こういう小説はいいんじゃないかな?小説が苦手って人は情景や心情の描写から想像を働かせるってことに疲れちゃう人が多いみたいなんだけど、こういう食の描写って想像が捗るよね。人間、梅干し思い浮かべるだけで唾液出てくるように出来てるからね笑笑 特に印象に残ったエピソードは「偏食のグルメ」。私は食べ物の好き嫌いがほとんどなくて、いわゆるゲテモノでもいけそうなぐらいなんだけど、家族は偏食というほどでなくとも好きなもの苦手なものがはっきりある感じ。娘もまだ小さいので食べるもの食べないものがあります。私は食わず嫌い、という人を見るとつい「勿体ない!」と思いがちなんだけど、よく考えてみりゃ私みたいに食がなんでも喜びになるのは幸福で……場合によっちゃ食が苦しみに転じてしまう人もいるわけだ。 見知らぬ食べ物に対して不安を抱く、苦手なものを食べないといけない状況に辛い思いをしている人たちからすれば……、 「勿体ない!」なんて、勝手な意見だったなあと反省いたしました。 女将さんが食べられないものが多い人の身になって考えたことがなかった、感覚が過敏でどうしても苦痛に感じる人たちのことを「偏食」なんて一括りにしていいものか、と考えるところで、全く同じように考え至りました。 だからこそ、同時に「美味しい!」と気軽に感じて食を楽しめるこの性分に感謝しないとね。 小説の末尾には出てくる料理のレシピもついてます!最高。 山口恵以子さんの小説、他にもチェックしてみよう。
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