鉄分強壮薬 の商品レビュー
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図書館 自分の頭脳でゴーリーの世界を理解するのは無理と思っているから、もっぱら絵と訳文を楽しむ。理解不能でもなんとなく惹かれる世界。 この本は、どの絵にも虫眼鏡表示みたいな円で囲んだ説明の絵があるのが特徴。『倦怠、死、そして寂寥感が あなたを惹きつけて離さない』との言葉通り、悲惨さは少な目だけど陰鬱さはてんこ盛り。「社交を避ける者たち」の外にいる、何かを求めているように手を掲げた人に、どうにも不安を掻き立てられる。
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冬の午後の寂しい感じで覆われる14ページ。 刺すような刺激はなく劇的でもないのだけど、なんだか落ち着かない気持ちになった。
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山の中腹にある灰色ホテル。まわりに低い木々。そこに集う人々は社交をさけて屋上に。そこにガス灯を支えた鉄製の彫像が倒れ軒先に、空からは鏡壺時計が降り、池には、巨大な鰻、そして雪の腹に墓碑銘の数々、そしてまたまた雪の道端に孤児院を逃れた子供が野垂れ死にしている。そして最後に残るのは、...
山の中腹にある灰色ホテル。まわりに低い木々。そこに集う人々は社交をさけて屋上に。そこにガス灯を支えた鉄製の彫像が倒れ軒先に、空からは鏡壺時計が降り、池には、巨大な鰻、そして雪の腹に墓碑銘の数々、そしてまたまた雪の道端に孤児院を逃れた子供が野垂れ死にしている。そして最後に残るのは、無用な石、が残されている。シュールな世界。 1966発表 2020.11.30初版 図書館
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最初から最後まで寂寥感が漂っていた。 “An absolutely useless stone”を”断然断固無用なる石”と訳すの格好良くて痺れる。
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こんな陰鬱な場所に暮らす陰鬱な人々が… どこかにいるのかもしれない… いや、でも割とどこにでもいるのかもしれない…
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「人生は近くから見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇である」とはチャップリンの言だが、ゴーリーが遠景とサークルに書き込む近影(あるいは過去)は寂寥感と不気味な雰囲気でいっぱい。そして、多くは語られない。かと言って全部が全部怖いわけでもなく、妙に乾いた仕上がり。
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月イチ絵本。 ここ2ヶ月くらいはサボってたな、絵本。 そして再開はゴーリー。 いやあ・・・ わからんねえ。 全くわからんねえ。 わからん以外の感想がないくらいわからん。 わからんのだがなんだか陰鬱になる内容。 なんだろうねえコレ。 何ひとつ読み解くことが出来ない。 いやあホントわからん。 まあそれがゴーリー。 わかる必要なんて何もない。
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表紙の印象的なボトルのイラストと山吹色に惹かれ、手にとりました。鉄分強壮薬って何よと思い、画像で調べてみたのですが、日本で言うところの鉄分補給用のドリンクみたいですね(間違っていたらごめんなさい)。 こちらだとブルーベリーとかプルーン配合で紫のイメージが強いのですが、あちらだとりんごとかのイラストが入っていて毒々しい赤! って感じで、驚きました。 左ページに英文(原文)、右にイラストと日本語訳という構成の絵本でした。後書きにも書かれているのですが、日本語訳の方は七五調になっていて、音読するとリズムが合って面白いです。英語の方も韻を踏んでいるのがわかり、クスリとなります。 イラストはペンとインクだけを用いて描かれていて、モノクロの世界が繊細かつ緻密に表されていて、美しいです。いったい、この一冊を作り上げるのに、どれぐらいの時間がかかったのだろうと驚くばかりでした。 内容はというと副題の「寂しい谷間の冬の午後」。まさにその言葉の通りで、とても暗いです。 希望や明るさ、優しさといったものは一切なく、死や絶望、世の中の理不尽や、やるせなさといったものが満ち満ちていました。憂鬱かつ陰鬱な気分になる毒の効いた作品です。 どうやら作者はグリーティングカードのデザインで人気を博した、ひいおばあさんにこの作品を捧げたようです。最初のページにある灰色ホテルなるものは、彼女がいた精神病院に似てるのだとか… 残念ながら、私にはこの本に書かれている意味を理解することは、できませんでした。ただ、読了後「ひいおばあさんを失った悲しみが詰まった作品なのかな?」と思いました。 ちなみに裏表紙には表表紙のボトルが割れている姿が描かれていました。
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